調剤薬局事務は、一般的な事務と比べるとやりがいがあるといわれています。具体的にどういった部分にやりがいを感じることが出来るのか、解説しています。
もくじ
やりがいを感じる５つの理由
人の命に関わる仕事
一般的な事務とは違い、医療機関である薬局に属する調剤薬局事務は、人の命に関わる職業といえます。
この間まで健康で来局されていた方が急に入院され、そのまま亡くなられるということも少なくはなく、人の命を感じることが出来るでしょう。そうした方々の手助けを間接的にすることが出来る調剤薬局事務は、尊い仕事の一つと言えるでしょう。
営業職のように自身の取り組みが数値に現れることや給与に反映されることはほとんどありませんが、患者様に「ありがとう」と感謝される言葉を頂いたときにやりがいを感じることが出来るでのです。
病気の人の力になることが出来る
調剤薬局事務は病気の方に直接的に手を施すことは出来ませんが、悩みを聞いてあげることや保険関係の提案をすることは可能です。
調剤薬局での待ち時間に、事務に話を聞いてもらったことで気が楽になった、不安な気持ちが無くなったという患者様や、高額療養費や難病医療法についての情報を教えてもらうことで、自己負担を大幅に軽減できたという患者様も少なくはありません。
手術や検査をするだけが医療ではなく、きめ細やかなサポートをすることが、患者様の利益・満足度につながることでしょう。そして、患者様が喜ぶ姿こそがあなたにとっての他者貢献であり、やりがいを感じることができます。
医療制度は日進月歩
医療制度は日々変わっていき、現在では調剤報酬や薬価も１～２年に１回ずつ改定されています。新しい薬剤は年に数回収載され、常に勉強し続けることが求められます。
しっかりと勉強をしている事務とそうでない事務の差は明白なもので、本人の努力次第では同職種の同僚だけではなく、医師や薬剤師からも頼りにされることでしょう。
「○○さんがいてくれて本当に良かった」という言葉をかけてもらうことで、やりがいを感じることが出来るでしょう。
保険関係についてはエキスパートとなれる
医療保険について詳しいスタッフは、意外といないものです。医師や薬剤師に公費の請求方法や、収入に応じた上限などの細かい内容を質問したとしても、はっきりとした回答はなかなか得られないでしょう。
調剤薬局事務は、処方箋入力やレセプト請求など行う際には、各種の保険関係の知識が必須となります。その他のスタッフが解決できない質問であっても、しっかりと勉強をしていれば患者様の助けになることが出来きます。
医療の知識が身の周りの人たちの役に立つ
調剤薬局事務として経験を積んでいけば、自然なうちにある程度のレベルの医療知識を得ることが可能となります。
所属する医療機関の科目に左右される部分もありますが、例えば内科で勤務していた場合、「こういった症状ではこの薬が使われる、」「この薬は○○の副作用に注意しなくてはならない」などの知識が身についていくことでしょう。
もしも自分の両親や子供が病気になったり薬を処方されたりした場合、どういった病院に行けばよいのか、出された薬はどんな薬なのか、どのような副作用に注意するべきなのかなど、アドバイスをすることが出来るはずです。
もちろん専門家ではないので過信は禁物ですが、全く医療に携わっていない友人や親族からはきっと頼りにされることでしょう。こうした中で、仕事が身近な人の助けになることから、やりがいを感じることが出来るでしょう。
まとめ
調剤薬局事務は従事するのに必須となる資格は無く、様々な雇用形態がとれるため、タイミングさえあえば比較的就業しやすい職種といえます。その一方で医療の一端を担う仕事でもあるので、本人の心構えや取り組み次第では、やりがいを感じながら働くことが出来るでしょう。
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