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調剤薬局事務が使用するレセプトコンピュータ(レセコン)ってなに?

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調剤薬局へ行って受付に処方箋を渡すと、調剤薬局事務が受付のパソコンに何かを入力しはじめる光景を目にします。実はそのパソコンはレセプトコンピュータと呼ばれるもので、調剤薬局事務や医療事務などが使用する専用のコンピュータです。

ここではそんなレセプトコンピュータについて詳しくご紹介します。

 

レセプトコンピュータとは

レセプトコンピュータとはレセプト(調剤報酬明細書や診療報酬明細書)を作成するコンピュータのことで、必要な情報を入力するだけで薬価の計算や各種点数の算定などを行ってくれます。また通常はレセコンと略されて呼ばれることがほとんどです。

レセプトとは患者さんに請求した調剤報酬や診療報酬(1~3割の自己負担額)の明細書を患者さんごとにまとめたものであり、このレセプトで残りの7~9割(患者さんの自己負担分以外)の金額を健康保険組合などの保険者に請求します。

レセコンに入力することができれば、専門的な知識がなくてもほとんどの業務をこなすことができるため、調剤薬局事務が何よりもはじめに教え込まれるのがレセコンの操作方法です。

ただしレセコンのシステムは調剤薬局によって導入しているものが違うため、調剤薬局事務経験者であっても他の調剤薬局に勤める時は、また最初から操作方法を学ぶ必要がある場合もあります。

 

レセコンにはどんな機能があるのか

メイン機能

レセコンは利用場面によって医療用・調剤用・歯科用などがありますが、ここでは調剤薬局で使用されるレセコンの主な機能についてご説明します。

まずレセコンに処方箋の内容を入力することによって各種点数や薬価から成る調剤報酬額を自動計算します。そしてそこから患者さんの保険情報をもとに負担額を算出して調剤録・領収書・薬剤情報などをプリントアウトします。

このように処方箋の入力から領収書発行までの窓口業務全般はレセコンを使って行います。

他にも藥袋やお薬手帳に貼るシールのプリント機能などもあり、導入するメーカーによって特色はさまざまです。

 

サブ機能

先程も少し触れましたが、レセプト(調剤報酬明細書)の作成と請求も主な機能の一つです。複雑な計算と専門知識が必要になる明細書の作成もレセコンがすべて行ってくれるため、調剤薬局事務への負担は少ないです。

レセプトの請求も今はインターネット上で行えるため、レセコンでレセプトを作成してそのまま送信するだけで済みます。

またレセコンはその他の機器と連動して使用することも多く、その役割はとても大きいです。なぜならレセコンと連動して使用する機器は、レセコンに入力したデータをもとに動くため、レセコンへの入力なしに調剤薬局の仕事はままならないからです。

 

レセプトコンピュータと電子薬歴

レセコンとの連動機能を持たせたものに、電子薬歴というものがあります。

電子薬歴とは調剤や指導歴を電子的に管理するシステムであり、主に処方確認や処方歴管理、患者指導歴管理、疑義照会などを行うために薬剤師が運用するものです。

レセコンと連動するものとしては他に調剤過誤防止のための監査機や一包化を行うための分包機などがあります。レセコンに入力したデータが間違っていると、こうした機器もエラーが出て正常に動かないため、調剤薬局事務が行うレセコンへのデータ入力は意外と重要な業務であると言えるでしょう。

 

まとめ

レセコンの略称で呼ばれる事が多いレセプトコンピュータは、レセプト(調剤報酬明細書や診療報酬明細書)を作成するコンピュータのことであり、窓口業務のほとんどをレセコンによってカバーしています。

また電子薬歴や監査機・分包機といった機器とも連動して使用することが多いため、その役割は重大です。

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