調剤薬局事務だけでなく、そもそも事務や受付には女性が多い職種です。
ここでは調剤薬局事務に限定して、なぜ女性が多い職場なのか、その理由についてお話します。
もくじ
調剤薬局事務は女性が多い４つの理由
1.雇用形態が多く、融通の利く働き方ができる
調剤薬局事務の給与水準は、医療に携わる仕事にしては低いです。それにもかかわらず、調剤薬局事務は女性に人気があり、女性が多い職業です。
その理由の一つに、自分の都合に合わせた働き方ができることが挙げられます。ためしに求人募集サイトなどで調剤薬局事務の募集を見てみてください。
パートやアルバイトをはじめ、正社員や契約社員、派遣社員など、薬局によって実にさまざまな雇用形態で募集されています
例えばお子さんがいるなどのさまざまな事情で、週に何日も働けない場合や、1日に数時間程度しか働けない場合でも問題ありません。パートやアルバイトによっては「週1回～、1日3時間～」募集しているところもあります。
このように働き方に多くの選択肢があるところが、女性が働きたいと思うポイントの1つだと言えるでしょう。
2.職場が近いから
調剤薬局というのは、たいてい医療機関の近くや、人がよく集まる駅周辺などに存在します。また医療機関というのは、だいたいが生活圏内に存在しますから、必然的に調剤薬局のほとんども生活圏に位置し、自宅から通いやすい場所にあると言えます。
このように調剤薬局事務ならば、毎日片道何十分も電車に揺られて会社に通う必要がなく、出社するだけで疲れることも少ないです。
したがって、余計なストレスを感じることなく仕事に取り組むことができるため、結果的に職場が近くて通いやすいことが、働きやすさに繋がっていると言えます。
3.再就職しやすいから
出産や育児によって退職する女性は多いですが、その後の復職や再就職がうまくいかない人も多くいます。 しかし、調剤薬局事務には出産や育児を経た女性も多く働いていますし、特に前職が調剤薬局事務だった場合は、調剤薬局事務経験者であるそのスキルを重宝される場合があります。
また、結婚をきっかけに旦那さんの転勤の都合などで別のところへ引っ越す場合でも、調剤薬局事務ならば働き口に困ることはありません。
なぜなら今や薬局の数は全国に59,613ヵ所（平成30年度末現在）にものぼるため、現在勤めている調剤薬局を退職しなければならなくなっても、引っ越し先で再び調剤薬局事務として働ける可能性が高いからです。
さらに調剤薬局事務の仕事内容は、薬局によって細かい部分は違いますが、メインとなる患者応対や処方箋受付業務・レセコン入力・レセプトの作成と請求はどこの薬局でも行う業務です。
したがって、調剤薬局事務の資格や経験は日本全国どこへ行っても通用するので、多少ブランクがあっても問題ありません。
4.体力に自信がなくても大丈夫だから
調剤薬局事務の仕事は、事務職というより接客業やサービス業だと言われることが多いですが、基本的に体力に負担のある職業ではありません。
調剤薬局事務の主な日常業務は患者応対と処方箋受付、会計です。薬局によって立ち仕事になる場合もありますが、レセコンと呼ばれる専用のコンピューターの前に座って業務をすすめることが多いです。
患者応対時や会計時以外は座って仕事をするところもあれば、移動時以外は滅多に立って仕事をしないというところもあります。
20代~50代あるいは60代の幅広い年齢層の女性が活躍していることから、体力の心配が少ない職業であると言えるでしょう。したがって、体力に自身のない女性や長く働きたい女性にも調剤薬局事務は人気です。
まとめ
なぜ調剤薬局事務は女性が多い職場なのかというと、「働き方に融通が利いて、職場も近いことが多く、結婚や育児・出産などで退職しても再就職しやすい上に、体力がなくても大丈夫」であることから、女性が働きやすい環境であることが理由だと言えるでしょう。
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