子育て中の女性でも気軽に取得できるとして人気の高い調剤薬局事務資格ですが、実際に資格を取得するためにはどのようなことを学ぶのでしょうか？
ここでは調剤薬局事務資格を取得するための具体的な学習内容と学習できる場所ついてご紹介します。
具体的な学習内容
法規
まず医療保険制度の仕組みについて学習するところからはじまります。後期高齢者医療制度や公費負担医療制度などの各制度の違いや特徴を学び、保険薬局業務に関わる基本的な法規の知識を身につけます。
調剤報酬請求事務
また薬の基礎知識や薬の作用について学び、調剤報酬点数の算定やレセプト（調剤報酬明細書）の作成などの調剤報酬請求事務に必要なスキルも習得します。
接遇・マナー
さらに言葉遣いや窓口での応対といった基本的な接遇・マナーに関する知識なども学習します。
他にも細かく学ぶことがありますが、学習内容は「法規」「調剤報酬請求事務」「接遇・マナー」の3つに大きく分けることができるでしょう。
さて、それでは調剤薬局事務資格を取得するために、前述の知識をどこで学習すればよいのでしょうか？
専門学校や短大で学ぶ
調剤薬局事務は実際のところ資格がなくても務まる職業です。しかしながら採用の際には経験者が優遇されることや、人気の職業であるがゆえに求人募集の応募の競争率が高いことなどが理由で、他の応募者と差別化を図るために資格を取得する人も多いです。
そんな調剤薬局事務資格を取得するために必要な知識は、一部の専門学校や短大で学ぶことができます。しかし専門学校や短大は卒業までに2年かかることが多く、学費も2年間で100万円以上かかります。
調剤薬局事務に関する知識だけでなく他の分野についても学びたいなら別ですが、そうでないのなら専門学校や短大で学ぶことはおすすめしません。時間とお金がかかりすぎます。
独学で勉強する
独学は費用がテキスト代と受験料と試験会場までの交通費だけで済むため、資格取得にあまりお金をかけたくない人などはおすすめです。
しかしながら独学で勉強する場合、わからないところや疑問に思ったことがあっても自分の力で解決しなければならないため注意が必要です。特に調剤報酬の計算は複雑なところもあり、人によっては独力で学ぶのは難しいと感じるかもしれません。
また調剤報酬は2年に1度改定されるため、勉強する際には必ず最新の改定に対応した内容のテキストが必要になります。ところが市販のテキストは改定から出版までに時間がかかることが多く、「勉強したいのに勉強できるテキストがない」ということも起こりうるため要注意です。
通学講座・通信講座で学ぶ
いくつもある調剤薬局事務資格はすべて民間のものであり、それらの資格のほとんどが受験資格を「特定の調剤薬局事務講座を受講すること」としています。
したがって調剤薬局事務資格の取得には、通学講座・通信講座を受講することが1番のおすすめです。
実績の多い大手の講座であれば当然のことながら教育のノウハウも確立されているため、独学よりもわかりやすく学ぶことができます。
家にいるとだらだらとテレビを見たり、他のことをしたりしてなかなか勉強に集中できない人や、周りに同じように調剤薬局事務資格取得を目指す仲間がいるほうが勉強のモチベーションが上がるという人は通学講座を受講するとよいでしょう。
しかし忙しくてまとまった時間が取れず、空いた時間に少しずつ学びたい人や、家で自分のペースで勉強したい人などには通信講座がおすすめです。
また講座で学ぶ場合は資格試験が自宅で受けられるため、時と場所に縛られずに済みます。
まとめ
調剤薬局事務資格を取得するためには保険薬局業務に関わる制度についての知識や調剤報酬請求事務に必要な知識やスキル、そして基本的な接遇・マナーについて学習します。
そしてこれらの知識は専門学校や短大・独学・通学講座・通信講座で身につけることができます。
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