調剤薬局事務は、医療系の事務仕事として医療事務とともに人気のある職業です。その人気に伴って、調剤薬局事務の資格や講座がいくつも存在しています。そして現在までに多くの人が受講し、資格を取得しています。
調剤薬局事務の資格を取るメリット
調剤薬局事務は、全く知識のない未経験者や資格を持たない人でもなれる職業です。したがって、調剤薬局事務になるためにわざわざ資格を取る必要はありません。
それでは何故調剤薬局事務にはいくつもの資格が存在し、講座に人が集まるのでしょうか？
調剤薬局事務の求人募集には年齢や経験、学歴を問わないことが多いですが、雇用側としては即戦力が欲しいため、経験者を優遇します。また、調剤薬局事務未経験で無資格の場合は、若い人が採用されやすい傾向にあります。そして人気の職業であるがゆえに、1件の求人に対して複数の応募が殺到します。
いくら調剤薬局事務が経験や資格を問わずに務まる職業でも、雇用側は優秀な働き手を求めるため、誰でもいいわけではありません。
調剤薬局事務の資格を取得するということは、他の応募者と差をつけて採用される確率を上げるというメリットがあります。
短大や専門学校
資格を取得することは、採用されやすくするメリットがあると前述しましたが、それだけではありません。資格を取得するためには当然調剤薬局事務に必要な知識を学びますが、この知識があるかないかで実際の仕事のしやすさが違います。
つまり働く前にきちんとした知識があるおかげで仕事を覚えることにさほど時間がかからず、仕事に慣れやすいということです。
さて、調剤薬局事務になるにあたって必要な知識は、一部の短大や専門学校で学ぶことができます。しかし、あまりおすすめしません。なぜなら時間とお金が多くかかるからです。
短大や専門学校は卒業までに2年かかることがほとんどであり、学費も2年間で100万円以上かかります。調剤薬局事務以外の知識についても幅広く学びたいなら別ですが、調剤薬局事務の知識だけを身につけ、資格を取得するだけなら1年も必要ありません。
通学講座・通信講座
一番手っ取り早く知識が身につき、資格を取得できるのが調剤薬局事務講座です。
調剤薬局事務の資格はいくつかの民間団体が認定しており、それによって講座もいくつかあります。通学講座の場合、どの講座もかかる費用はだいたい10万円〜です。通信講座だともう少し安くなります。安いところで3万円台で受講することができます。
また条件によっては教育訓練給付制度が受けられるため、もっと安く済む場合もあります。資格取得までは3日~6ヶ月程度です。
講座によっていろいろな特色があり、例えばニチイ学館（マナビネット_総合）が開講する講座では、休学制度や授業振替などによってスケジュール通り授業が受けられなくてもフォローしてくれる制度があります。
その他にも合格保証制度を設けているところや、講師によるサポート体制に力を入れているところなどさまざまです。
資料請求をしたりホームページを確認したりして、自分に合った講座を探すと良いでしょう。
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勉強方法
調剤薬局事務の資格は、もちろん独学でも取得できます。必要なテキストや問題集、試験の受験料だけであるため、費用も1番安くて済みます。ただし、勉強中に疑問点があっても自力で解決しなければなりません。
また、独学だとモチベーションを保つことが難しいです。一人でコツコツと勉強できる人もいれば、学校の授業や塾のような環境でないと勉強できない人もいます。自力で問題なく勉強できる人以外は、通信・通学講座を受講したほうが良いでしょう。
ところで資格勉強の方法ですが、調剤薬局事務の資格試験はテキストを持ち込んでも良いことがほとんどです。したがって、テキストの内容を理解していれば良く、特別な勉強や暗記は必要ありません。テキストを見ながら時間内に問題を解き、テキストを見ながらスムーズに調剤報酬明細書が作成できるようになれば問題ないでしょう。
まとめ
調剤薬局事務は医療事務と比べて学ぶ範囲が狭く、取得しやすい資格です。自分にとってどういう方法で学ぶことが一番なのかをよく考えて、資格取得に励みましょう。
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