調剤薬局事務は求人募集が多くある反面、資格や資格講座がいくつも存在していることから、働き手の需要の高さもうかがえます。
ここではそんな調剤薬局事務になるための資格講座について、資格の必要性から講座の選び方のポイントまでをご紹介します。
調剤薬局事務に資格は必要?
調剤薬局事務には民間の資格がいくつも存在し、資格取得のための講座もそれなりの数があります。しかしながら、求人広告や求人情報サイトなどで調剤薬局事務の募集要項を見ると、資格が必要であるとは記載されていないことがわかります。
つまり調剤薬局事務になるために資格は必要ないということです。それならばなぜ調剤薬局事務の資格や講座がいくつも存在し、多くの人が資格取得のための講座に集まるのでしょうか?
調剤薬局事務の求人募集には資格や経験を不問としていることがほとんどですが、薬局側としては即戦力が欲しいため、採用には経験者を優遇します。また調剤薬局事務として働いた経験がない場合は、長期的な労働力になり得る若い人が採用されやすい傾向にあります。
ただし調剤薬局事務は人気の職業であるため、1件の求人募集に複数の応募が集まることも珍しくありません。したがって他の応募者と差をつけ、少しでも採用される確率を上げるために調剤薬局事務の資格取得を考える人が多いのです。
資格取得には通信講座がおすすめ
調剤薬局事務の資格取得のための知識は、調剤薬局事務講座の他にも独学や短大・専門学校で学ぶことができますが、講座で学ぶことをおすすめします。
なぜなら複数存在する調剤薬局事務の資格のほとんどが、特定の講座を受講することを資格試験の受験資格としているからです。もちろん講座を受講しなくても受験できる資格試験はありますが、その数は限られます。
そのため調剤薬局事務の資格取得には講座の受講が標準的です。講座には通信講座と通学講座がありますが、個人的には通信講座をおすすめします。
通学講座と比べて費用が安く済みますし、場所を選ばず自分のペースで勉強ができるメリットは大きいです。特に平日や日中は仕事で忙しい人や、子育て中でまとまった時間が取れない人などは、インターネット環境さえ整っていればいつでもどこでも受講できる通信講座が便利です。
通信講座の種類はどれくらいある?
国内の調剤薬局事務に関する通信講座は、以下の6種類あります。
- 調剤事務管理士の取得を目指すユーキャン(ソラスト)の調剤薬局事務講座
- 調剤報酬請求事務技能認定の取得を目指すニチイ学館の講座
- 医療保険調剤報酬事務士取得を目指すヒューマンアカデミーの講座
- 調剤報酬請求事務技能検定試験取得を目指す日本医療事務協会の講座
- 調剤薬局事務資格取得を目指すキャリアカレッジジャパンの講座
それでは、どの講座を選んだらよいのでしょうか?
開講している会社によって講座の特色はそれぞれ異なるため、自分にあった講座を選びましょう。
通信講座を選ぶときのポイント
通信講座を選ぶときのポイントとしては大きく「難易度」「費用」「教材」の3つに分けられます。
難易度
まず資格試験の難易度が易しいほうが良い場合は、他の講座より難易度が高いユーキャンの講座は避けたほうがよいでしょう。
【資格難易度の一覧表】
名称 | 難易度 | 注目度 |
---|---|---|
ユーキャン | ★★★ | ◎ |
ニチイ学館 | ★ | ◯ |
ヒューマンアカデミー | ★ | ◯ |
日本医療事務協会 | ★ | |
資格のキャリカレ | ★ | |
★★ | 廃止 |
費用
【受講料の一覧表】
名称 | 費用 | 注目度 |
---|---|---|
ユーキャン | 39,000円 | |
ニチイ学館 | 36,667円 | |
ヒューマンアカデミー | 31,920円 | ◎ |
日本医療事務協会 | 32,780円 | ◯ |
資格のキャリカレ | 36,400円 | |
38,000円 | 廃止 |
次に費用については、どこの講座もかかる費用はだいたい3~4万円ほどです。一番安く受講できるのは、ヒューマンアカデミーの31,920円。次いで日本医療事務協会の32,780円、お財布に負担を掛けることなく一生モノの資格を取ることができます。
また、講座によってさまざまな割引制度を設けています。
ユーキャンならば教育訓練給付制度、キャリアカレッジジャパンならインターネットで申し込むことによって1万円の割引制度、ニチイ学館では学生割引・紹介割引・受講経験割引制度といった具合です。
教材
最後に教材についてですが、調剤レセプトCD-ROMの演習ができるヒューマンアカデミー、医事教育45年以上のノウハウがつまったテキストが売りのニチイ学館などその特色はさまざまです。
例えば「費用や難易度はどうでもいいから実績のあるところで学びたい!」という場合はニチイ学館を選ぶというように、自分にとってどのポイントが重要なのかで総合的に判断し講座を選ぶとよいでしょう。
まとめ
いろいろな通信講座がありますが、どの講座を選ぶかは試験の難易度やかかる費用、教材の質など、自分がどのポイントを重視するのかをよく考えてから総合的に決めましょう。
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