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調剤薬局事務の無資格調剤とは?よくある例・原因と対策が分かる!

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2017年11月に神戸市にあるオリーブ薬局が無資格調剤を行ったとして、保険薬局の指定取消相当とすることを近畿厚生局が発表したニュースはまだ記憶に新しいでしょう。

ここでは無資格調剤に関して詳しく述べるとともに、たびたび問題になっている調剤薬局事務員の無資格調剤についてもご紹介します。

 

無資格調剤とは

無資格調剤とは、薬剤師の独占業務である調剤行為を薬剤師以外の者が行うことです。また調剤行為は医師や歯科医師、獣医師から発行された処方箋に基づいて医薬品を交付することを指します。

しかしながら日本薬剤師会の見解では、処方箋の応需・調製・服薬指導・患者への薬剤の交付・処方箋や調剤録への記入までの一連の行為を調剤行為としています。

薬剤師法19条では、「薬剤師でない者は、販売又は授与の目的で調剤してはならない。」と調剤できる者が定められていますが、一部例外もあります。

例えば、病状の短時間ごとの変化に即応して薬剤を投与する場合は、医師が自己の処方箋により自ら調剤してもよいことになっています。

その他にもさまざまな条件において、医師や歯科医師、獣医師が自分で処方箋を発行して自分で調剤することが認められています。

 

調剤薬局事務員による無資格調剤の例

調剤薬局事務員による無資格調剤は、ときどき報道やネットニュースなどで知ることがあります。

2015年にも、薬剤師の指示によって無資格者の調剤薬局事務員に軟膏剤の混合を行わせていたことが問題となった調剤薬局がありました。厚生労働省はたとえ薬剤師の管理下であったとしても薬剤師以外が軟膏剤や水剤、散財などの医薬品を直接計量・混合することは違反に繋がるとしています。

また同じように2015年に、岐阜市の小児科クリニックが無資格者の事務員に調剤を行わせていたとして書類送検されることがありました。

このように調剤薬局以外にも無資格調剤の例はあります。本来調剤することが許されない調剤薬局事務員や医療事務員、看護師による無資格調剤は、あまり表に出てこないだけで実際は我々の知らない多くの場所で行われているのかもしれません。

 

なぜ無資格調剤が起こるのか

調剤薬局事務員の無資格調剤は、事務員が単独で判断して行っているわけではなく、その多くが調剤薬局の経営者や薬剤師の指示の下で行われています。そして内部告発をきっかけに無資格調剤が発覚する場合がほとんどです。

それではなぜ無資格調剤は起こるのでしょうか?その理由の1つに薬剤師不足が挙げられます。薬剤師の数が足りないために調剤薬局事務員の手を借りざるをえないというケースです。この場合は管理薬剤師や経営者のマネジメントに問題があると考えられます。

薬剤師が足りなくて無資格調剤が起こっていることを管理薬剤師や経営者が把握しているにもかかわらず改善しない、あるいは無資格調剤を積極的に容認したり助長したりする場合、それは故意犯です。

つまり薬局ぐるみで無資格調剤を行って利益を得ている違法調剤薬局だということです。

 

無資格調剤を防ぐには

こうした無資格調剤を防ぐためには、アメリカをはじめとした一部の国にある調剤助手(テクニシャン)制度を日本でも導入してはどうかという意見が出ています。

調剤助手(テクニシャン)制度とは、薬剤師以外でも専門学校などを卒業した専門の知識を持つ者(テクニシャン)が、薬剤師の管理指導下であれば調剤を行うことができる制度です。

これにより単なる人件費の削減だけでなく、薬剤師が患者との対話に時間をかけることができたり、より専門性の高い業務を行ったりすることができるようになります。

一方で調剤助手(テクニシャン)が存在することで薬剤師としての役割が少なくなることに対する懸念や、法整備の面に課題があることから、我が国では賛否の意見がわかれています。

 

まとめ

無資格調剤は一部の例を除いて薬剤師以外の者が調剤を行うことを言います。

調剤薬局事務員による無資格調剤の背景には、薬剤師不足があることが大きいですが、それを補える調剤助手(テクニシャン)制度の導入は日本ではまだ難しいようです。

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