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調剤薬局の経営実態と収益の仕組みをわかりやすく解説!

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昨今、医療機関の近くに調剤薬局が立ち並ぶ姿を見ることも珍しくなくなりました。実際に全国の調剤薬局数は年々増加傾向にあり、2017年度末時点の調剤薬局数は5万9138ヵ所にものぼります。

ここでは毎年増え続ける調剤薬局の経営が、一体どのようにして成り立っているのかについてご紹介します。

 

調剤薬局の経営実態

調剤薬局は何で収益を得ているのか

普段自分が患者として調剤薬局に訪れて薬をもらうときには特に意識しませんが、調剤薬局は一体何で収益を得ているのでしょうか?調剤薬局の収益の仕組みについて簡単にご説明します。

調剤薬局の収益のほとんどは調剤報酬が占めています。OTC医薬品(一般用医薬品)やのど飴やマスクなどの医薬品以外の商品を取り扱っている場合は、もちろんそれらの売上も含まれます。しかし基本的にどこの調剤薬局でも大部分の収益を調剤報酬によって得ています。

調剤報酬というのは簡単に言うと、「患者さんから処方箋を受け付けて薬剤師が薬を用意し、患者さんに渡すことで得られる報酬」のことです。つまり患者さんが支払うお薬代のことを言います。

 

収益の詳しい内訳

さてこの調剤報酬ですが、薬剤師の技術料と薬剤料から成っています。技術料には調剤基本料や調剤料、薬剤服用歴管理指導料などの加算が含まれ、国によって点数が決められています。薬剤料は薬の料金であり、薬価も国によって決められています。

次に仕入れ値と売値の差額である薬価差益も含まれます。例えば薬価が1500円のものを1000円で仕入れていれば500円が利益になります。調剤薬局ではこれを薬価差益と言い、メーカーや卸から薬価より安い値段で仕入れることで発生する利益のことです。

ただし調剤中のミスやその薬の処方が出なくなって期限が切れてしまうなどのことから、少なくない金額が損失となるようで、実際には薬価差益による利益はさほどないと言えるでしょう。

そしてそこから従業員の給与や経費、光熱費などの販管費(販売費及び一般管理費)を引いたものが調剤薬局の売上となります。

 

保険調剤の仕組み

調剤薬局の大部分の収益を占める調剤報酬は、患者さんからは一部負担金として1~3割の金額しか支払われません。また公費負担医療制度によって患者さんは全額支払わずともよい場合もあります。それでは調剤薬局は残りの7~10割の調剤報酬をどのようにして支払ってもらっているのでしょうか?

この残りの費用については、健康保険組合などの保険者に審査支払機関を通じて請求することで支払われることになっています。

したがって調剤薬局は月に一度、患者さんごとに1ヶ月分の調剤報酬の明細をまとめたレセプト(調剤報酬明細書)を作成して保険者に請求する必要があります。そうしなければ、調剤薬局の1ヶ月分の収益を得ることができません。

 

調剤薬局の今後

調剤薬局の収益の仕組についてはだいたい理解できたのではないでしょうか?しかし付加価値があるわけでもなく、国によって保険点数が決まっているため利益が出にくいのではないかと思う人もいるでしょう。

しかしながら、むしろ保険点数として全国一律で決まっているために価格競争をする必要がありません。

その上患者さんは診察後すぐにでも薬を手に入れたい人が多く、医療機関の近くに調剤薬局があればそれだけで足を運んでくれます。つまり営業や売り込みをする必要がないのです。

ただし、たびかさなる調剤報酬の改定により現在の収益構造のまま経営を続けるのは難しいかもしれません。今後はより一層、調剤薬局の差別化と淘汰が進んでいくと考えられるでしょう。

 

まとめ

調剤薬局の収益構造や保険調剤の仕組みを簡単にご紹介しましたが、なんとなく調剤薬局の経営がどのようにして成り立っているかイメージできたでしょうか?

しかしながら調剤報酬は2年という短いスパンで改定され、その都度調剤薬局も変化を求められます。その中で長い間調剤薬局を経営していくことは簡単なことではないでしょう。

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