こんにちは、医療事務・医事会計システムインストラクターの元ヤン次女です!
「医療事務で働く上で、楽な診療科は?」「逆に、働きにくく難しい診療科はどれ?」と、医療事務の転職を考えている方であれば、気になるのではないでしょうか。
医療事務として働く際の病院選びは、意外と重要なことなのです。
今回は、医療事務にとって、働きやすいおすすめの診療科はどれかを丁寧に解説していきます。
どのような規模の病院なのか、どのような診療科を標榜している病院で働くかが、転職の際の考慮すべきポイントとなってきます。
この記事を読めば、あなたが働くべき診療科をカンタンに選べるようになります!
それでは、本編をどうぞ!
もくじ
全ての診療科目
まずは参考までに、全ての診療科を見てみましょう(全63科)。
診療科一覧表
- 内科
- 心療内科
- 精神科
- 神経科
- 呼吸器科
- 消化器科
- 循環器科
- アレルギー科
- リウマチ科
- 小児科
- 外科
- 整形外科
- 形成外科
- 美容外科
- 脳神経外科
- 呼吸器外科
- 心臓血管外科
- 小児外科
- 皮膚泌尿器科
- 性病科
- 肛門科
- 産婦人科
- 眼科
- 耳鼻咽喉科
- 気管食道科
- リハビリテーション科
- 放射線科
- 神経外科
- 胃腸科
- 皮膚科
- 泌尿器科
- 産科
- 婦人科
- 呼吸器内科
- 循環器内科
- 歯科
- 歯科矯正科
- 小児歯科
- 歯科口腔外科
- 糖尿病科
- 腎臓内科
- 腎移植科
- 血液透析科
- 代謝内科
- 内分泌内科
- 救急医学科
- 血液科
- 血液内科
- 麻痺科
- 消化器内科
- 消化器外科
- 肝胆膵外科
- 糖尿内科
- 大腸肛門科
- 眼形成眼窩外科
- 不妊内分泌科
- 膠原病リウマチ内科
- 脳卒中科
- 腫瘍治療科
- 総合診療科
- 乳腺甲状腺外科
- 新生児科
- 小児循環器科
まずは総合病院かクリニックか選ぶ
病院を選ぶうえで、まず病院と診療所とに分かれます。
国立病院や大学病院
比較的大きな規模の病院の場合、医療事務の仕事内容は各科へ配属されたスタッフが受け持ちます。
受付、会計に配属される人、各診療科の窓口に配属される人などそれぞれが各部署で自分の受け持った仕事のみをこなします。
診療所やクリニック
それに比べ規模が小さなクリニックだと、勤務するスタッフの人数が少ないため医療事務としての仕事を全て全員で分担し行っています。
医療事務の業務をすべて一人でこなせるようになって、はじめてクリニックでは独り立ちしたことになります。
医療事務の仕事内容を一通り習得することができるという面からすると、医療事務として初めて働く人にはクリニックや診療所がおすすめ。
初めての人には単科のクリニックがおすすめ
医療事務として働こうと考えたとき、できるだけ楽な診療科で働きたいと考えますが、まずとても楽な診療科というのはありません。
医療機関や診療科によって、確かに医療事務の忙しさの度合いには違いがありますが、どの診療科もそれなりに忙しく、時にはトラブルや問題が発生するものです。
それをふまえて、比較的楽なところはどこかと言ったら、それは「単科のクリニック」です。
単科の病院
複数の科を標榜している病院に比べると、単科での診療を行っている病院で働くということは診療内容が限られます。
医療事務にとっては算定する診療点数や算定方法が複数の科の病院に比べると少なく、比較的仕事に慣れやすいといったメリットがあります。
複数科の病院
複数の科を標榜している病院だと、それだけ幅広い層の患者様が受診するのでさまざまな診療行為に応じた算定方法、幅広い年齢層の患者様に応じた点数加算、助手業務でもある診療補助までも行わなければなりません。
診療科が多い病院だと、それだけ幅広い知識が医療事務には必要になってくるということです。
この為、医療事務として初めて働く人が病院を選ぶ際、複数の診療科を掲げている病院よりは単科での診療を行っている病院だと診療内容が限られていることから、複数科よりも診療内容を習得する時間が早く働きやすいと言えるでしょう。
医療事務として転職しやすい診療科
内科
厚生労働省が発表する「病院施設(動態)調査・病院報告の概要による病院の診療科別にみた施設数」を参考に比べると、病院の診療科の数は平成28年の時点で6,799件と内科が最も多い件数であることが分かります。
整形外科4,918件、外科で4,619件、皮膚科は3,035件とこのように比較的多い診療科を把握することができます。
医療事務として働くにあたって、まず全国的に多い診療科で働いてスキルや知識を身につけると後の転職の際に非常に役立ちます。診療科の件数が多いということは、それだけ学んだスキルを活かす場所が多いということです。
整形外科・外科・リハビリテーション科
医療事務の採用には経験者が優遇される傾向があるので、医療事務として働くことを長い目で見て考えた場合、内科の他にも整形外科、外科、リハビリテーション科などの数が多い診療科を標榜している病院で働き、専門的な知識を十分に身につけると医療事務としての今後のステップアップに役立つと言えます。
医療事務として働きやすい診療科
単科のクリニックがおすすめだと前述しましたが、中でも患者に施す処置の種類が少ない診療科がおすすめです。なぜなら、覚える用語や知識が少なくて済むからです。
眼科
眼科などは処置の種類が少ないことはもちろん、定期受診ばかりでイレギュラーが少なく、限定されています。入院も稀ですし、扱う処方薬や検査項目も少ないため、一連の専門用語や知識を覚えるのが楽だと言えます。
美容整形外科
また、保険適用の処置が少ないという理由から、美容整形外科も医療事務として楽な診療科だと言えるでしょう。しかしながら、資格取得などで学んだ知識はあまり活かせないので、医療事務として働いているという実感は薄いかもしれません。当然のことながら、医療事務としてのスキル面の成長もありません。
皮膚科
単科診療の中でも働きやすいと言われているのが皮膚科です。
皮膚科の診療は、内科や外科などに比べると採血やレントゲン、心電図などの検査もそれほどありません。もちろん手術や入院をする人も比較的少ない科です。
皮膚科では取り扱う点数自体も低いため、これらのさまざまな理由から医療事務にとっては皮膚科で働くことはそこまで難しくないと言われています。
医療事務として難しい診療科
小児科
医療事務にとって難しい診療科の代表は「小児科」です。大人を相手にするのとは違って、スムーズに診察は進みませんし、イレギュラーな出来事も発生しやすいです。待合スペースでも騒がしくて落ち着きがなく、保護者が目を離さずしっかり見ていないと大変なことになります。
また、保護者の中には、子どもを心配するあまりヒステリック気味になる人もいるため、その対応をしなければならない医療事務は苦労します。
整形外科
次に難しいと感じる診療科は整形外科です。正直なところ、算定業務はかなり面倒な診療科だと言えます。
整形外科は、年間を通して忙しい診療科ですが、特に冬場は路面凍結による事故や転倒、ウィンタースポーツによる事故などで、捻挫や打撲、骨折といったケガが多くなるため忙しいです。
さらに、事故などはいつ発生するかわかりませんから、急なケガなどで診療受付終了間際に駆け込みで受診しに来る人も少なくありません。
したがって、残業になることも多く、稀にクリニックであっても緊急搬送の患者を受け入れる場合もあるので、大変です。
まとめ
医療事務にとって働きやすいおすすめの診療科をご紹介しました。働きやすい診療科として眼科や皮膚科を挙げましたが、どの診療科でも基本的は仕事内容に大きな違いはありません。
どの診療科で働いても保険の仕組み、保険の種別、請求、算定方法、院内での助手業務と覚えることが多いことには変わりはありません。
どこかひとつの診療科でしっかりと専門分野の知識を身につけると今後の医療事務の働き方での大きな武器となることでしょう。
どの科であっても知識やスキルを自分のものにさえしてしまえば、それほど診療科による差はないものといえるでしょう。
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