こんにちは、医療事務ブロガーの元ヤン次女です!
「登録販売者ってよくわからない…。」
「医療事務とは全く違うの?」
これから医療系の仕事をはじめたい人にとって、医療事務と登録販売者の違いがわからないと悩んでいませんか?
そんな方に向けて、今回は人気の職種「医療事務」と「登録販売者」という仕事について、またそれぞれの仕事の違いをご紹介します。
すでに登録販売者として働いている人はもちろん、これから資格取得を検討している人や仕事内容や職場について知りたい人にも役立つ内容となっています。
この記事をじっくり読んで、未経験からでも働ける医療系の仕事にチャレンジしてみましょう!
それでは、どうぞ!
もくじ
医療事務とは
主な業務内容
病院や診療所で働く事務職員のことを医療事務と呼びます。
医療事務はその名から仕事内容は事務仕事だけのように思われている方も多いのではないでしょうか。
実際、医療事務の仕事内容は事務だけにとどまらず、医療機関によって仕事内容は異なりますが病院での患者応対、診療補助、医師の事務作業補助など実に幅広く仕事をこなします。
メインとなる大切な業務
また、全国どの医療機関でも共通している医療事務のメインとなる仕事が「診療情報請求事務業務」です。
患者様が病院で保険診療を受けた際、一般的には窓口で医療費の3割分を患者負担として支払います。残りの7割を医療機関が保険者へと請求しなければなりません。
そのために月末から月初めにかけて患者様が一ヵ月にかかった診療内容、診療点数をまとめた「レセプト」と呼ばれる診療報酬明細書を作成し、保険者へと提出して残り7割分の請求を行っています。このレセプトを作成するのが医療事務の大切な業務です。
医療事務にはレセプトの点検に必要な保険種別、算定ルール、診療行為、投薬内容に関する知識が必要になってきます。
登録販売者とは
医薬品販売の専門家
登録販売者とは2009年に改正された薬事法によって新しく新設された一般用医薬品販売の専門資格です。
一般医薬品と医師の処方箋が無くても薬局やドラッグストアで購入できる薬を指します。
薬事法が改正されるまで医薬品を販売できるのは基本的には薬剤師とされていました。薬剤師が不在の場合でも、一般医薬品を販売できる専門資格として誕生したのが登録販売者です。
薬のスペシャリスト
薬剤師はすべての医薬品を販売することができますが、登録販売者が販売できる医薬品は「第2類、第3類に限る一般医薬品」に限られてきます。しかしながら、一般医薬品の中でも第2類、第3類医薬品は全体の9割以上を占めるため、登録販売者の存在は大きなものとなっています。
薬を買いに来られるお客さんの相談や疑問にも対応できるだけの、医薬品の名称や成分などの専門知識が必要とされます。
働く場所の違い
医療事務の職場
それぞれの職種は働く場所がまず違います。医療事務の場合、病院や診療所が勤務場所です。
保険診療を行い診療報酬請求事務業務が必要な医療機関で働きます。医療機関の窓口、会計、診察室が主な仕事場所になります。
登録販売者の職場
次に登録販売者ですが、多くの場合はドラッグストアで働くことになります。
近年では薬事法の改正でドラッグストア以外にも一般医薬品を取り扱う店舗が増え、コンビニエンスストアでも医薬品が販売可能になりました。そのため登録販売者の活躍の場が広がりました。
また従来から存在する調剤薬局でも、薬剤師が調剤に専念できることから薬局内の第2類、第3類に限る一般医薬品を販売することが可能な登録販売者が必要とされています。
資格はあるのか?
登録販売者は国家資格
登録販売者になるためには資格が必要です。国が認める法により特定の業務が認められていることから登録販売者の資格区分は国家資格にあたります。
2015年実施の試験より実務経験が無くても受験が可能な資格となりました。
受験しやすくなったことも影響し、厚生労働省によると2012年に28.035人であった登録販売者の全国受験者数が2016年には53.369人と倍近くの人数に増え今もなお受験者数は年々増加しています。合格率も43.7%と国家試験の中では比較的取得しやすい資格です。
医療事務はすべて民間資格
医療事務にも資格があります。けれども、登録販売者のような公的資格ではなく民間資格と呼ばれ企業や民間団体による資格のため統一性がありません。
専門学校、通信教育など幅広い場所で取得が可能であり、受験資格などもありません。
医療事務に関連する資格だけでも35種類以上あり、その大半が合格率50%~70%と比較的取得しやすい資格ではありますが、資格自体に統一性が無いこともあり医療事務は資格が無くても働くことができる職種ではあります。
まとめ
医療事務と登録販売者の違いについて紹介しました。
どちらの資格も超高齢化社会に突入する日本において、ますます需要が高まる病院、医薬品に関連していることから今後もより一層ニーズが高くなる職種であることは間違いないでしょう。
ぜひあなたも、医療に携われて社会的に意義のある2つの仕事にチャレンジしてみてはいかがでしょうか♪
この記事でわかることは以下のポイントです。