現在の日本では、男女や正規・非正規雇用者の労働環境向上が重要となっています。
2007年に「仕事と生活の調和（ワーク・ライフ・バランス）憲章」が策定されたことも記憶に新しく、生活と仕事を両立させることが求められています。
中でも調剤薬局事務は、ワークライフバランスに優れた職業の一つであると言われています。具体的にはどのような理由があるのでしょうか。
通勤時間が短縮できるので朝はゆっくり、夜は早めの帰宅
調剤薬局事務は、場所を選んで働くことが可能な職業です。自宅の近くや駅の近くといった、アクセスしやすい場所で働くことで、通勤にかかる時間を大幅に短縮することが出来るでしょう。
また、電車を使わずに徒歩や自転車を使って通勤した場合、遅延や乗り遅れる可能性が無くなるため、時間をさらに有効活用することが出来るでしょう。
家族をお持ちであれば、朝食の準備やお弁当を作るといった家事を効率的にすすめることが出来ますね。一人暮らしであっても、朝食をゆっくりと食べ、新聞を飲みながらコーヒーを飲んで出社ということも可能となるでしょう。
通勤ラッシュで疲れてしまうことも無いので、ワークライフバランスが向上しそうですね。
お昼休みに買い物や家事が出来る
もしも勤務地が家の近くであれば、お昼休みに家事をすることも出来るでしょう。
シフトや薬局の状況によっては、お昼休みを長めにとることが可能な場合もあります。休み時間の間に夕飯の買い物をすることや、自宅に帰って掃除や洗濯をすることも出来るでしょう。
ほとんどの仕事では自宅の近くで働くことは難しいため、休み時間を有効活用できることはワークライフバランスの向上に大きく寄与することでしょう。
また、銀行振り込みや役所業務なども休憩中にこなすこが出来るので、主婦の方には喜ばれるポイントの一つでしょう。
深夜までの残業や当直はなし
ワークライフバランスを悪化させる原因の一つとして、深夜までの残業が日常化してしまうことや、当直によって昼夜が逆転してしまうことで、プライベートの予定に支障をきたしてしまうということが挙げられます。
ほとんどの調剤薬局は、クリニックの診療時間に依存して営業しており、９：００～１８：００といった時間の中での勤務となります。診療終わりの込み具合によっては１８：００ちょうどに終了するということは難しい場合もありますが、遅くとも１時間程度の残業で帰宅することが出来るでしょう。
家に持ち帰る仕事は無く、ストレスも小さい
仕事に追われている人たちのほとんどの悩みは、労働時間に対しての仕事量が、膨大になってしまっているということでしょう。残業時間の長さについては、国や労働組合が働き掛けることで改善傾向にはありますが、その一方で業務量は減ることは無く、終わらない仕事を自宅に持ち帰ってサービス残業をしている人たちも少なくはありません。
調剤薬局事務の仕事は、基本的には業務中に完結するものです。顧客に対しての資料作成や経理精算のような内勤業務はほとんど無く、家に仕事を持ち帰るということは無いでしょう。
薬局が混み合うと瞬間的には大変なこともありますが、業務時間さえ終われば、仕事からは解放されるでしょう。
まとめ
今回は、調剤薬局事務のワークライフバランスについてご説明いたしました。
ワークライフバランスというと難しく感じてしまいますが、仕事が生活に悪影響を及ぼさないように、楽しく働くことが出来れば良いと言えるでしょう。
ハローワークなどでも、調剤薬局事務はクリーンで負荷の少ない仕事であると言われています。家事や育児に追われる子育て世代の主婦から人気があることも頷けるでしょう。
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