現在、日本の夫婦の共働き率は約60%前後で推移しています。そうした中で、日本各地に働き口のある調剤薬局事務は人気の職業と言われています。
では、調剤薬局事務へ就職するためには、どのような流れを踏めば良いのでしょうか。
大手調剤薬局チェーンに入社する
新卒入社や第二新卒入社など、年齢が若い場合には代表的な方法の一つとなります。大手調剤チェーンでは研修の仕組みがしっかりと確立されているため、資格などを取得することなく就職をすることが可能です。
未経験の方を対象としたカリキュラムも組まれているため、調剤薬局事務の仕事の内容を学ぶことが出来きます。
入社時期によっては同期も存在するので、愚痴を言い合ったり困ったことを相談したりと、助け合って仕事をすることが出来るでしょう。
また、実家に戻る場合や配偶者の方の転勤など、別の地域に行く場合でも大手調剤薬局チェーンであれば、転職をすることなく勤務を継続することが可能となるでしょう。
その他にも、福利厚生や各種社会保険などもしっかりと完備されていることが、大手の魅力の一つともいえます。
大手ドラッグストアチェーンに入社する
研修や転勤などの基本的な部分においては、大手調剤薬局チェーンに入社する場合と変わりはありません。調剤薬局とドラッグストアの大きな違いは業務の内容となります。
ドラッグストアであれば一般的なレジ打ちや品出しの仕事も多く、調剤薬局事務に専念することは難しいかもしれません。一方で、登録販売者を目指すことやOTC店の店長を目指すことも可能となるので、調剤薬局事務に拘りがなければ選択肢の一つとすると良いかもしれません。
希望が叶えばドラッグストアの中にある調剤薬局の中で、調剤薬局事務としてキャリアを積んでいくことができるでしょう。
個人薬局～小規模チェーン調剤に入社する
大手の場合は人気があるため、年齢や過去の職歴によっては就職することが難しい場合があります。
また、大手は配属地が選べない場合や転勤をしなくてはならない場合があるので、そういった場合には個人薬局や小規模チェーンを選択肢とすると良いでしょう。個人薬局であればほとんどの場合転勤が無いため、自宅の近くに職場がある場合などではお昼休みに夕飯の準備をしに帰る、といった柔軟な勤務も可能となるでしょう。
一方で、個人薬局や小規模のチェーン調剤では、研修制度が拡充していないという欠点があります。基本的にはOJT（On the Job）が中心となるので、同僚や前任の方次第では仕事を覚えるのに苦労をすることもあるかもしれません。
独学で勉強する自信のある方は、こうした個人薬局や小規模チェーンに挑戦してみると良いでしょう。
調剤薬局事務の資格を取得する
就職までに時間的な余裕がある場合や、未経験からの就職時の年齢が比較的高い場合では、調剤薬局事務の資格取得を目指すと良いでしょう。
調剤薬局事務という資格は民間資格であるため、就業に必須というわけではありません。しかしながら、就職先の倍率が高い場合、未経験であれば調剤薬局事務の資格の有無が問われることも少なくはありません。
また、資格を取得することで今後の転職時にも有利に働くことも多いため、取得しておいて損をすることはありません。積極的にチャレンジすることを強くおすすめします。
まとめ
今回は、調剤薬局事務へ就職するためにはどうすれば良いかということについて、ご説明いたしました。
現在では、ドラッグストアなどをはじめとする健康産業は成長産業と言われており、雇用の間口も比較的広いとは言われています。新規開業の調剤薬局やドラッグストアも多く、ここでご紹介した方法が全てではないので、勇気をもって挑戦してみてはいかがでしょうか。
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