診療報酬請求事務能力認定試験の難易度と合格率

 

日本には、医療事務に関連する資格が数多く存在しています。

数ある医療事務関連の資格の中でも、現場で最も高い評価が得られ、最難関と言われる「診療報酬請求事務能力認定試験(医科)」について解説していきます。

専業主婦の長女
「将来は絶対に医療事務で活躍したい!」とお考えであれば、迷わずこの試験を目指しましょう。
元ヤンの次女
当試験の特徴や合格率・攻略ポイントを丁寧にご紹介するわ。参考になれば嬉しいわね。

基本データ

正式名称診療報酬請求事務能力認定試験
受験者数12,018名
合格率34.6%
受験料7,500円
難易度難しい
取得目標期間9ヶ月
受験形態会場受験のみ
受験資格誰でも受験できる
試験時間3時間
実施期間年2回(7月、12月)
日曜日または祝日
申込期間試験日の2ヶ月半前〜1ヶ月半前
主催団体公益財団法人
日本医療保険事務協会
問合せ先〒101-0047
東京都千代田区内神田2-5-3児谷ビル
通信教育ヒューマンアカデミー

 

医療事務の資格を取る意味

そもそも、医療事務の仕事に就くために、特別な資格は必要ありません。医師や看護師などの「医療従事者」とは異なり、仕事に就くための必須条件ではないからです。

では、なぜ日本には数多くの医療事務関連の資格が存在しているのでしょうか。それは、資格を持っていることで得られるメリットがあるからに他なりません。

医療事務の仕事の中で大きな割合を占め、専門知識を必要とするのが「レセプト業務」です。レセプト業務とは、「レセプト(診療報酬明細書)」の作成から提出までを行い、保険者に対して診療報酬を請求する業務を指します。

レセプト業務用コンピュータの機械操作に慣れれば、それなりに業務はこなせます。しかし、診療報酬請求には細かいルールがあり、正しい請求が行えているかどうかをチェックするためには、やはり専門知識が必要です。そうした専門知識のある資格保持者は、給与面で優遇されるケースが多いと言われます。

 

医療事務関連の主な資格4つ

医療事務関連の資格には、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、主な資格として、受験資格の定めが特になく、個人で受験可能な4つを挙げます。

1.診療報酬請求事務能力認定試験

  • 主催・運営:公益財団法人 日本医療保険事務協会
  • 実施時期:年2回(7月、12月) 合格率:[医科] 約30%

医療現場で最も高い評価を得ているのが、「診療報酬請求事務能力認定試験」です。医科と歯科に分かれています。医科の合格率は約30%となっていて、医療事務関連で最難関です。

 

2.医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)

  • 主催・運営: 一般財団法人 日本医療教育財団
  • 実施時期:年12回(毎月) 合格率:約60~70%

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)」は、受験者数が多く、最も認知度が高いとされています。

 

3.医療事務管理士技能認定試験(医療事務管理士)

  • 主催・運営:株式会社技能認定振興協会
  • 実施時期:年6回(奇数月の第4土曜日) 合格率:[医科] 50~60%

医療事務管理士技能認定試験(医療事務管理士)」を主催・運営する株式会社技能認定振興協会は、1969年に日本で初めての「医療事務従事者の技能を認定する試験機関」として設立された歴史があります。

 

4.医療事務検定試験

  • 主催・運営:日本医療事務協会
  • 実施時期:毎月第4日曜日  合格率:80~90%

「日本医療事務協会主催 医療事務検定試験」は、毎月試験が実施されていて合格率が圧倒的に高いため、未経験にもチャレンジしやすいと言えます。

キャバの三女
種類が豊富なのね。この数ある資格の中から、結局どれを選べばいいの?
元ヤンの次女
医療事務関連の資格は、主催・運営団体によって実施時期や難易度、合格率に大きな差があるわ。
専業主婦の長女
それぞれの特徴を知り、学習の習熟度や自身の目的に合わせて選ぶと良いわね。

 

診療報酬請求事務能力認定試験(医科)をお勧めする理由

医療事務の採用においては、実務経験者が優遇される傾向があります。未経験者がまず仕事に就くには、やはり資格を取ったうえで就職・転職活動をするのが確実な道です。

医療事務の資格は、現場の実務で必要とされる知識やスキルを有した人材であることを保証してくれます。中でも、「診療報酬請求事務能力認定試験(医科)」は、その難易度の高さから、実務経験者であっても簡単に合格できないと言われるほど。そのため、合格者に対する評価が業界内で最も高い資格として知られていて、採用担当者や先輩職員から一目置かれるはずです。

学科試験では、保険制度の概要、医療関連法規、診療報酬や薬価基準についての基礎知識など幅広い分野から出題されます。また、実技試験では実際にレセプトを作成する必要があります。そうした厳しい基準の試験に合格した人は、未経験であっても即戦力になる人材として、高い評価を得られるという点からお勧めです。

 

試験概要

試験内容は高度で、合格率30%前後と難関の試験ですが、医療現場ではレセプト業務のスペシャリストとして高い評価をされています。

受験者の最多年齢層は10代・20代が最も多く、未経験者や現役事務職のスキルアップとして幅広く受講され、年間約1万人を超える知名度の高い試験です。

診療行為や検査、投薬等の診療点数に換算し、診療報酬明細書(レセプト)を作成する医療事務従事者の人材の育成と能力向上を図るために実施される全国一斉統一試験です。医療事務を目指すなら、まずこの資格といってもいいくらい認知度・知名度が高く、毎年受講者も多い人気資格です。

国家資格ではありませんが、厚生労働省の認定を得ている団体が運営している公的資格です。医療事務を目指す人にとっては、最もスタンダードな試験といえるでしょう。

元ヤンの次女
在宅試験はなく、試験は全国17政令指定都市の会場で行われるわ。会場に遠い場合は、最寄りの会場まで行かなければならないのよ。
キャバの三女
自宅から出にくいママには不向きね。
専業主婦の長女
遠方の方は、受験自体ハードルが高いのよね。けど、とって損はない資格だから慎重に検討してね。

試験地会場の一覧

札幌市、仙台市、さいたま市、千葉市、東京都、横浜市、新潟市、金沢市、静岡市、名古屋市、大阪府、岡山市、広島市、高松市、福岡市、熊本市、那覇市

 

合格のメリット

合格した方を対象にアンケート調査では、多くの方から「就職に有利」又は「職場での扱いに待遇があった」と回答があり、現場ではレセプト業務の専門家として重宝される資格です。

合格された方の声として

  • 就職活動の強みになる。
  • 当試験合格が応募条件になっている求人もあるので、選択肢が増え有利になる。
  • 履歴書に記入でき、アピールポイントになる。
  • 実務経験はないが、当試験に合格していることで採用(評価)された。
  • 自信がつき就職活動に積極的になれる。

 

特徴

  • 試験会場へ診療報酬点数表やその他ノート等の資料の持ち込みは自由(パソコン、携帯電話・タブレット等の電子通信機器は持ち込み不可)
  • 最多年齢層は16歳〜25歳が多い(年齢構成図を参照)
  • 男女比は1:9(男性:女性)
  • 試験は年に2度のみ(7月と12月)
  • 医療現場での実務経験のない人が多く受講している(実務経験図を参照)
  • 計算問題はなし

合格率・合格ライン

元ヤンの次女
過去24年分のデータよ。

合格率は約30%と非常にレベルの高い資格であることが一目瞭然ね。

キャバの三女
念入りに試験対策を行う必要がありそうね。
実施年月受験者数(人)合格率(%)
2017年11,70731.0
2016年11,81335.4
2015年13,56736.5
2014年13,79531.0
2013年16,12431.7
2012年15,62831.9
2011年18,08227.6
2010年17,80226.3
2009年17,21325.7
2008年14,34826.6
2007年17,70229.4
2006年19,86228.7
2005年21,94129.9
2004年22,76125.3
2003年21,63935.8
2002年17,90926.9
2001年15,82329.1
2000年14,42030.1
1999年15,03234.5
1998年12,39929.5
1997年10,67632.0
1996年10,81829.9
1995年12,56828.0
1994年6,65730.5
試験科目 合格ライン
学科試験 60点以上(100点満点)
実技試験 85点以上(100点満点)

 

攻略ポイント

診療報酬請求事務能力検定試験ガイドラインに基づいた試験内容が出題されます。大まかに分類すると、医療法規、医学知識、診療報酬請求業務(レセプト)の3科目に分けられます。

試験内容として、以下の問題を3時間で回答しなければいけません。

  • 【学科】5者択一の選択式20題
  • 【実技】外来レセプト作成1題
  • 【実技】入院レセプト作成1題

学科・外来・入院の順番に出題されますが、どこから手をつけても構わないので、一番時間のかかる入院レセプトから処理することがおすすめです。レセプトを白紙で出した時点で、合格ラインを超えることはありません。時間配分を考慮した上で、実技試験を優先して回答するようにしましょう。

学科試験は20問のうち、6〜7割は点数表を参照する内容です。点数表を早引きできるよう、十分に準備して取り掛かれば問題なく60点をクリアできます。

ポイント♪

入院レセプトに1時間〜1時間30分を費やしてでも、完璧に仕上げることが、合格の近道です!!

 

絶対に受かる勉強方法

「診療報酬請求事務能力認定試験(医科)」は、医療事務に関する多くの資格の中で最難関です。それゆえ、現場での高評価や給与面で優遇があるとも言われます。

ここでは、効果的な勉強方法をお伝えしていきます。

受験のチャンスは年2回

医療事務に関する資格は日本に数多くありますが、その難易度や実施時期は様々です。

たとえば、最も合格率が高いことで知られる、「医療事務検定試験」は、毎月第4日曜日に試験が実施されます。また、受験者数が多く、最も認知度が高い「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)」も、毎月実施されます。

日本で初めての「医療事務従事者の技能を認定する試験機関」として設立された歴史がある、株式会社技能認定振興協会が主催・運営する「医療事務管理士技能認定試験(医療事務管理士)」は、年6回(奇数月の第4土曜日)です。

一方、「診療報酬請求事務能力認定試験(医科)」は、毎年7月と12月に実施されます。つまり、チャンスは年2回しかありません。

 

学習スケジュールの目安と注意点

まずは、7月または12月のどちらで受験するかを決めます。医療事務についての知識ゼロ、全くの未経験からのスタートの場合、基礎学習2ヶ月+過去問対策2ヶ月+仕上げ1ヶ月の計5か月は欲しいところです。基礎知識がある人は、2~3ヶ月で足りるでしょう。

偶数年度(例:2020年)の7月に受験する場合は、少し注意が必要となります。その理由は、偶数年度は4月に診療点数の改定があるため、当該年度の7月試験は、改定後の点数を適用して実施されることになるからです。

開始時点では改定前の点数で学習をスタートさせて、途中で新しく変わった内容に対応して受験しなければなりません。急いで受験する事情がないのであれば、偶数年度の場合には12月試験まで待つのがお勧めです。

 

暗記力よりも書き込み力がモノを言う

診療報酬請求事務能力認定試験(医科)の試験会場には、点数早見表をはじめとした資料類と電卓の持ち込みが可能です。幅広い出題範囲の中から、どの分野に関連しているか、どのページを見る必要があるかを短時間で判断し、該当ページを確認しながら回答することになります。

しかし、持ち込み可能だからと油断していると、どこを見たら良いのか見当がつかず、あちこち探しているうちに試験時間が終了してしまいます。どこに何が書いてあるのかを、しっかりと頭の中に入れておく必要があります。

試験学習中に使っていたノート等に書いていたメモを早見表の関連ページに書き込んでおくと、試験当日に効率よく調べることができて便利です。合格には、いかに確認しやすい資料に仕上げておくかがモノを言います。

 

時間配分のシミュレーション

診療報酬請求事務能力認定試験(医科)の試験時間は3時間で、学科試験と実技試験に分かれています。

学科試験は20問で、5択から答えを選択する形式です。

実技試験は2問で、外来と入院が1問ずつ。それぞれカルテを読んで、実際にレセプトを作成します。特に入院の方はボリュームがあり、回答に1時間ほど必要となるでしょう。時間配分は自由ですが、学科試験に時間を使いすぎると、時間が全然足りなくなるので要注意です。

試験勉強期間の後半には、この実技試験対策を念入りにしておくことが重要だと言えます。試験当日の3時間をどのように割り振って回答するのか、よくシミュレーションしておくことをお勧めします。

アドバイス!

診療報酬請求事務能力認定試験(医科)は、数多くの医療事務の関連資格の中でも最高峰と言われる、難易度の高い試験です。

しかし、ポイントを押さえて、丁寧にじっくりと勉強したら、必ず道は開けます。がんばってください。

 

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専業主婦の長女
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