診療情報管理士の難易度と合格率

 

近年の医療現場では電子カルテの普及拡大や、患者への診療情報提供(カルテ開示)の進展に伴い、診療データを管理する能力が必要とされています。

「診療情報管理士」とは、診療記録(カルテ)や膨大な診療情報を、整理・管理・抽出・加工・分析を行う専門職種であり、そのスキルを備え持つことを証明する資格です。

年間に約4,000人が受講しており、医師や看護師、薬剤師も受験している高難度の資格試験です。

医療のIT化が進む今日、「診療情報管理士」という働き方は今後も重要さが拡大していくでしょう。

 

基本データ

正式名称診療情報管理士認定試験
受験者数3,044名
合格率52.4%
受験料10,000円
(別途認定料30,000円)
難易度やや難しい
取得目標期間原則2年
受験形態会場受験のみ
受験資格・当団体の通信教育修了者
・指定大学修了者
・指定専門学校修了者
試験時間10:00〜16:10
実施期間年1回(2月)
申込期間前年度7月上旬〜10月下旬まで
主催団体一般社団法人 日本病院会
問合せ先〒102-8414
東京都千代田区一番町13-3
通信教育診療情報管理士通信教育

 

概要

「診療情報管理士認定試験」は、「日本病院会」が主催する認定試験です。

昭和47年から通信教育課程が続いており、試験名称を変更して2009年度(平成21年度)に第1回試験が行われた次世代の資格です。

診療情報管理士になるには、基礎課程・専門課程各1年、計2年の通信教育を経て受験するのが基本ルートです。

別ルートとしては、当団体の指定校修了生(23大学/54専門学校)に受験資格が与えられます。

毎年2月(予定)に開催される全国統一試験であり、最寄りの試験会場にて受験することができます。

試験地一覧

全国17試験会場

北海道・宮城・栃木・東京・神奈川・新潟・長野・愛知・三重・大阪・岡山・広島・高知・福岡・熊本・鹿児島・沖縄

 

試験内容

出題範囲は3つの領域(基礎分野・専門分野・分類法分野)に分かれています。

主な試験科目

(1)基礎分野(全12科目)

  • 医療概論
  • 人体構造・機能論
  • 臨床医学総論
    (外傷学・先天異常等含む)
  • 臨床医学各論I〜VIII
    (感染症および寄生虫症、新生物、血液・代謝・内分泌等、精神・脳神経・感覚器系等、循環器・呼吸器系、消化器・泌尿器系、周産期系、皮膚・筋骨格系等)
  • 医学・医学用語

 

(2)専門分野(全8科目)

  • 医療管理総論
  • 医療管理各論I・II
    (病院管理、医療保険・介護保健制度)
  • 医療情報学
  • 医療統計学
  • 診療情報管理論I・II
    (法令・諸規則、診療情報管理士の実務)
  • 国際疾病分類概論

 

(3)分類法分野

  • 分類法
ポイント♪

以下の職業では、「基礎分野」の試験科目免除のほか、通信教育課程に於ける「基礎課程」も免除されます。(履修科目は専門課程のみであり1年で修了できる)

  • 医師
  • 歯科医師
  • 看護師(保健師、助産師)
  • 薬剤師
  • 診療放射線技師
  • 臨床検査技師
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 視能訓練士
  • 言語聴覚士
  • 歯科衛生士
  • 歯科技工士
  • 臨床工学士
  • 義肢装具士
  • 救急救命士
  • あんまマッサージ指圧師
  • はり師
  • きゅう師
  • 柔道整復師

 

合格率・合格発表

過去認定試験の合格率は、以下のようになっています。

合格率

実施年月受験者数(人)合格率(%)
2019年3,04452.4
2018年3,86866.3
2017年3,77544.5
2016年3,99253.1
2015年3,77749.8
2014年3,66747.8
2013年3,58643.7
2012年3,65851.0
2011年3,61351.6
2010年4,03849.3
2009年3,64951.3
2008年3,10853.2

参考:日本病院会 公式HP

合格発表は、試験後40日程度(3月下旬)に診療情報管理士委員会により郵送にて通知されます。

 

通信教育の特徴

  • 昭和47年(1972年)に「診療管理通信教育」が開設、以来45年以上の歴史ある団体が運営している
  • 通信教育の定員数は1,000名(先着順)。
  • 通信教育カリキュラムでは、自習・スクーリングの出席・テスト合格が必要となる
  • 医療の危機管理・安全管理を担う、今後幅広く活躍できる職業
  • 職場での仕事内容、仕事の幅が広がり、あなたの人材価値・給料アップが見込める
  • 認定資格者は33,306名(H30年3月時点)の市場価値の高い人材へ
  • 通信の受講料(価格)は、基礎課程100,000円、専門課程100,000円、計200,000円(税込)

 

ポイント♪

通信カリキュラムとはいえ、スクーリング(通学講義)に出席しなければ、単位を取得することができません。

スクーリング開催地は、「北海度・宮城・東京・愛知・大阪・岡山・福岡」を中心に開催されます。

 

まとめ

診療情報管理士は、海外諸国ではHealth Information Manager(HIM)と呼ばれ、「医療ミスの削減と安全性の確保」や「コスト削減」を図る職種として活躍しています。

世界の先進国と同様、日本においても医療ITの積極的な活動は、必須のものになりつつあります。

今後、医療機関のITシステム導入、包括評価請求(DPC制度)、がん登録等の推進に関する法律など、医療情報管理に関わる重大な課題も多く、活躍がさらに期待されている職業です。

2年間の長期養成課程は、「時間のやりくり」に苦労するでしょうが、将来に価値のある資格であることは間違いないでしょう。

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