現在の新型コロナウイルスの感染者数は夏頃と比べて減少していますが、ウイルスによる感染症は何も新型コロナウイルスだけではありません。
「インフルエンザ予防接種って冬の時期によく聞くけどやるべき…?」
「ノロウイルスとロタウイルスって同じじゃないの?」
「実は感染症という言葉自体、よくわかっていない…。」
冬の感染症の恐怖は、実はたくさん潜んでいます。
そこでここでは、インフルエンザ・ノロウイルス感染症・ロタウイルス感染症・溶連菌感染症の対策についてお話します。これらの対策を理解することで、いざというときにも正しい判断ができるようになるでしょう。
たった3分で読めるので、自分自身はもちろん、家族、友人、会社の同僚の健康のためにも最後まで読んでみてください。あなたの健康のためにぜひ。
もくじ
インフルエンザ
インフルエンザの概要
インフルエンザはインフルエンザウイルスが体内に入り込むことによって引き起こされます。高熱や関節の痛みなどが症状としてあらわれ、人によっては重症化するおそれもあります。
インフルエンザのウイルスにはA型、B型、C型の3種類があり、その年によって流行するウイルスが異なります。
インフルエンザ対策
インフルエンザ対策には、まず手洗いが大切です。外出先から帰ってきたときや調理の前後、食事前など、こまめに手を洗いましょう。その際に、水洗いではなく石鹸やハンドソープで洗うことが重要です。
次に、インフルエンザは免疫力が弱っていると感染しやすくなり、また感染したときに症状が重くなってしまうことがあります。そのため、日頃から健康管理に気をつけ、バランスのよい食事と十分な睡眠をとり、免疫力を高めておきましょう。
さらに、インフルエンザの対策には予防接種を受けることも有効です。インフルエンザワクチンを打つことで、インフルエンザが発症する可能性を減らすことができ、発症したとしても重症化を防ぐことが期待できます。
ノロウイルス
ノロウイルスの概要
11月~12月に流行のピークを迎えるノロウイルス感染症は、感染力が非常に強く、感染すると乳幼児から高齢者までの幅広い年齢層に急性胃腸炎を引き起こします。
また、ノロウイルスに対するワクチンは実用化されていないため、現状では、感染経路を断つことが最も有効な対策法となります。
ノロウイルスの対策
まず、ノロウイルスが流行する時期には、帰宅時や調理時、食事の前、トイレに行った後などに石鹸やハンドソープを使ってこまめな手洗いをすることが大切です。
感染者を看病する場合、嘔吐物を処理した後やトイレ掃除をした後などは、ウイルスが手指に付着している可能性が考えられるので、特に念入りに手洗いを行いましょう。
さらに、感染源として有名な牡蠣などの二枚貝を食べるときには、生食を避け、十分に加熱処理を行うことが重要です。
そして、ノロウイルスに感染した食材を調理した際、調理に使用したまな板や包丁、ふきん、調理台などにもウイルスが付着している可能性があるので、使用後はすぐに洗浄をし、加熱できるものは加熱しておきましょう。
ロタウイルス
ロタウイルスの概要
ロタウイルス感染症は、乳幼児をはじめとした子どもに多い急性胃腸炎を引き起こす感染症で、1~4月に流行します。
他のウイルス性胃腸炎に比べて下痢や嘔吐の症状が激しいことが多いです。成人にも感染しますが、軽症で済んだり発症しなかったりする場合が多いようです。
ロタウイルスの対策
感染者のふん便や嘔吐物の処理後に手洗い・手指消毒が不十分なことにより、手指を介して感染する接触感染と、感染者が使用したドアノブなどの汚染された箇所に触れることで手指が汚染される間接的な接触感染とがあります。
したがって、感染者のふん便や嘔吐物を適切に処理し、処理後の手洗いは念入りに行いましょう。消毒剤としては、次亜塩素酸ナトリウムや消毒用エタノールが有効です。
また、便座やドアノブ、手すりなどの環境表面にも、次亜塩素酸ナトリウムや消毒用エタノールを使った消毒をできるだけ頻繁に行うことが重要です。
溶連菌感染症
溶連菌感染症の概要
溶連菌感染症は、溶連菌(溶血連鎖球菌)という細菌に感染することによってのどが痛くなったり、熱が出たり、場合によっては体や手足に発疹が出たりする感染症です。
咳やくしゃみなどによる飛沫感染が感染経路のほとんどだと言われていますが、溶連菌感染症はのどの痛みはあっても咳やくしゃみは出ないのが特徴であるため、感染経路としての咳やくしゃみは症状によるものではなく、日常的に出るものです。
溶連菌感染症の対策
溶連菌はさまざまな菌の中でも感染力が強いと言われているため、身近に感染者がいた場合は、手洗いやうがいの徹底が重要となります。
また、咳やくしゃみなどによる飛沫感染を予防するためのマスク着用なども効果的です。
まとめ
インフルエンザ・ノロウイルス感染症・ロタウイルス感染症・溶連菌感染症はこれからの季節に流行しはじめるため、日ごろから手洗いや健康管理に気をつけて過ごしましょう。
また、身近に感染症にかかった人が現れた場合は感染経路を断つことが大切です。
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