こんにちは、医療事務ブロガーの元ヤン次女です!
- 「天気が悪くなると古傷が痛む」
- 「雨が降る前の日は頭が痛くなったり体がだるくなったりする」
- 「台風が近づくとめまいがする」
など、天気の変化によって具合が悪くなることはありませんか?
実はその不調は「気象病」というもので、日本における潜在患者数は1000万人にのぼるとも言われています。
この記事では、「天気と患者さまの関係性」がわかる記事を書きました!
本記事で紹介する「気象病の基礎知識」がわかれば、天気が良い悪いに関わらず、元気に過ごすことができるようになりますよ!
気象病の「なぞ」がわかれば、対処もできるようになります。
それでは、どうぞ!
天気の変化によって患者の数は変わるのか?
- 「天気の変わり目によく調子を崩す」
- 「天気が悪くなると頭が痛くなる」
- 「関節が痛みはじめたので明日は雨かもしれない」
というような、天気によって引き起こされる体調不良は「気象病」と呼ばれ、決して偶然や気のせいなんかではありません。
天気の変化と痛みには明らかな相関関係が見つかっており、人間の体は常に天気の変化に晒され、正常な生理機能だけでなくさまざまな慢性疾患にも影響を受けます。
また、頭痛や神経障害性疼痛などの慢性痛、あるいは心臓疾患、喘息、めまいなどの他の病態についても天気と症状の間に関係があることもわかっています。
そのため、診療科によっては、天気の変化に応じて患者数が増加することもあるかもしれません。
気象病とは
気象病とは、近年注目が集まっている病気の1つであり、気象の変化によって引き起こされる何らかの身体的・精神的な不調のことを言います。
気象病の症状には大きく2つに分けることができます。
吐き気やめまい、肩こり、イライラ、情緒不安定というような突発的に発生する症状と、偏頭痛や関節痛、古傷の痛みの再発などのように、もともと持っていた症状が悪化して現れる場合です。また、後者のような痛みを伴うものを「天気痛」と呼ぶこともあります。
気象病は、気圧・気温・湿度などの気象の大きな変化によって自律神経が活性化することが原因で起こると考えられています。
特に、気圧の変化による影響がとても大きいと言われていて、その中でも気圧が低下するときに症状が出やすいようです。
どのようなときに症状が出やすいか
気象病の症状が出やすい季節は、低気圧が定期的に通過する春や秋、梅雨時、台風が日本付近に接近する晩夏から秋にかけてです。
梅雨は期間が長いため、体調不良を訴える人がじわじわと増える傾向にあり、台風は気圧の変化が急激な上に、移動のスピードが速いため、強い痛みを感じる人も多いようです。
また、冬に低気圧が日本の南岸を通過すると、太平洋側に雪が降ることがありますが、このときに症状を訴える人もいます。
ただし、低気圧が来るときだけに気象病の症状が出るわけではありません。例えば、高層ビルの展望台や高層階に訪れたり、飛行機に乗ったりするときに耳鳴りなどの症状が出る場合もあります。
これは、いずれも地表より気圧が低く、エレベーターで上昇するときや離着陸時に、気圧が急激に変化するのが理由です。
気象病になりやすい人
乗り物酔いをしやすい人
乗り物酔いをしやすい人は気象病になりやすいと言われています。
乗り物酔いをしやすい人は、内耳が揺れることに敏感ですから、内耳が気圧の変化という「揺れ」に敏感なことから起こる気象病もまた、発症しやすいのかもしれません。
運動不足の人
気象病の予防には、適度に運動し、十分な睡眠をとることだけでなく起床時間をなるべく毎日同じにし、3食しっかりと食べるなど、自律神経のバランスを整えることが大切です。
また、気象病になりやすい人は、耳の血流が悪い傾向にあると言われているので、耳のマッサージなどをして、血流をよくすることも重要です。
まとめ
気象病についてはまだはっきりとわかっていないことも多いですが、決して珍しい症状ではありません。
もし思い当たる症状があるという人は、自分がどのようなときに体調が悪くなるのかを記録しておくことで、あらかじめ対処しやすくなるのでおすすめです。
今回の記事で分かること