こんにちは、医療事務ブロガーの元ヤン次女です!
「家にいながら医療事務の仕事をしたい」
「医療事務にもリモートワークという働き方ってあるの?」
「毎日の通勤が大変」「小さい子どもがいて家を空けられないけれど働きたい」などの悩みを持つ人たちにとって、家にいながら仕事ができることは魅力的です。
また、昨今では新型コロナウイルスの猛威により、リモートワークやテレワークといった言葉をよく見聞きするようになりました。
そこでここでは、医療事務に在宅ワークはできるのかについてお話します。
本記事で紹介する「医療事務と在宅ワーク」の現状を知れば、今後の医療業界の未来を見通すことができますよ!
それでは、どうぞ!
在宅ワークとは?
在宅ワークとは、明確な定義はありませんが、一般的に企業と雇用関係を持たない個人事業主として、自宅でパソコンやインターネットなどのIT機器を活用して仕事を行う働き方を言います。
ただ現在では、雇用・非雇用を問わず、また自宅に限らず好きな場所で働くことを在宅ワークと呼ぶこともあります。
在宅ワークで働く人の中には、在宅ワークが本業の人もいれば、副業として在宅ワークをしている人もいます。
ちなみに最近よく聞くリモートワークとは、「remote(遠隔)+ work(働く)」という2つの英単語を組み合わせた造語であり、テレワークも同じように「tele(遠い)+ work(働く)」という2つの英単語を組み合わせた造語です。
意味はどちらも「オフィスから離れて働くことを」を指しており、大きな違いはありません。
医療事務の主な3つの業務内容
医療事務の仕事内容は、勤務する医療機関の規模に応じて変化しますが、「窓口業務」「レセプト業務」「クラーク業務」の3つに大きく分けることができます。
窓口業務
窓口業務では、新規患者に対して診察券を発行したり、カルテを作成したりし、それ以外の患者の場合は、診察券や保険証を受け取り、予約の有無や症状の簡単な確認などを行います。
また、患者の呼び出しや受診科への案内、再診が必要な患者の次回予約、電話対応や待合スペースの管理なども仕事の1つで、診察が終わった患者の会計も医療事務が担当します。
レセプト業務
次にレセプト業務ですが、まず医療保険制度が充実している日本では、患者側の診療費の負担は一部に過ぎません。そのため、残りの診療費は医療機関から保険者(自治体・健康保険組合・国民健康保険組合・共済組合など)に請求する必要があります。
この、患者の負担額以外の診療費を保険者に請求する業務をレセプト業務と言い、医療事務の中でも特に大事な業務です。
クラーク業務
医療事務は医師や看護師の秘書として働くことも多い上に、患者と医療スタッフを繋ぐ架け橋としての役割も持っており、これをクラーク業務と言います。
大きな病院では診療科ごとに「外来クラーク」や「病棟クラーク」の仕事を医療事務が受け持ち、外来クラークでは、電話応対やカルテ・レントゲン・検査データの準備・病室の手配などを行い、病棟クラークでは、食事伝票の管理や手術・検査のスケジュール管理などの業務を行います。
患者やその家族から質問されることも多くあるので、クラーク業務を行う医療事務には、専門的な知識と、患者だけでなく医師や看護師とのやりとりもできる高いコミュニケーションスキルが求められます。
医療事務に在宅ワークは可能なのか
もともと医療業界は患者と直接接する必要があることや、医療情報が特定個人情報に該当するため、特に電子カルテの取扱いについては厳しく規制されていることから、在宅ワークが難しいと考えられています。
しかし、一方で患者と接する必要のない業務や、単独で行える業務、スタッフ間だけで行える業務に関しては、オンライン上の連絡ツールや情報管理システムを導入することで、遠隔でも業務が可能になります。
そのため、一部の医療機関では、クラウドで電子カルテに対し外部アクセスできる仕組みを構築するなどして、在宅ワークに力を入れています。
したがって、医療事務に在宅ワークが可能かどうかは、勤務先の医療機関によるところが大きいと言えるでしょう。
まとめ
実際に医療事務が在宅ワークをするとなると、パソコンやスマートフォンなどの機器の貸し出しのほか、通信環境やシステムの整備、セキュリティ対策なども必要となり、多くのコストや労力がかかります。
そのため、医療事務に在宅ワークが可能かどうかは、勤務する医療機関によると言えます。
今後、医療事務という職種においても、リモートワークが一般的な働き方となる日が近いかもしれませんね。
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