こんにちは、医療事務ブロガーの元ヤン次女です!
医療事務の仕事を支えているパソコンと言えば、レセプトコンピュータ(レセコン)けれども、医療業界で働いたことがない人からするとレセコンがどのようなものなのか気になる人も多いでしょう。
「パソコンが全くできないから、私は医療事務に向いていないのでは…。」
「レセコンって特に難しくないって聞いたけどホント?」
「パソコン音痴で、キーボードが使えないから不安だな。」
など、医療事務に興味がある方、レセコン初診者の方を中心にこのような悩みをよく聞きます。
そこでここでは、「レセコンとは何か?」「どのように役立つのか」「扱いは難しいのか」についてお話します。また、レセコンを無料で練習できるPCソフトについてもご紹介します。

レセコンの操作を実際に体験することによって、医療事務としてキャリア向上すること間違いなし!
履歴書に体験したことも記載すれば、評価もアップするかもしれませんね。
それでは、どうぞ!
もくじ
そもそもレセコンとは?

レセコンとは、レセプト(診療報酬明細書)を作成するためのコンピュータのことで、主に医療機関の受付などで医療事務が使います。
正しくは「レセプトコンピュータ」と言いますが、略して「レセコン」と呼ばれることが多く、その他には「医療事務コンピューター」や「医療コンピューター」、「医事コンピューター」とも呼ばれます。
ちなみにレセプト(診療報酬明細書)とは医療費のレシートのようなもののことです。

もっと詳しく言うと、患者は医療機関にかかったとき、診療報酬の一部(最大3割)を支払いますが、その他の部分は健康保険組合や共済組合、市区町村などが負担する仕組みとなっています。
レセプトは、患者の自己負担分以外の費用をこれらの公的機関に請求するための明細書であり、毎月まとめて健康保険組合や共済組合、市区町村等へ請求することをレセプト業務と言います。
レセコンの機能
レセコンにはいくつかの機能がありますが、メーカーや機種によって多少異なります。ここでは、一般的なレセコンの機能についてご紹介します。
コード・品番入力
一般的なレセコンでは、診療内容に応じた英数字からなるコードや品番を入力すると、診療報酬の計算を自動的に算出してくれます。
そして、医療事務はそれに従って会計を行います。また、外来患者は来院ごとに、入院患者は月に数回入力し、窓口会計業務と並行して行います。
セット入力
さらに、レセコンによっては、よく使う薬と処置をセットにして登録し、最低限の手順で診療内容の入力ができる便利な機能がついているものもあります。
レセコン一体型電子カルテ
電子カルテと一体化しているレセコンであれば、医師がカルテに入力した内容がそのまま反映されるため、保険点数を入力することなくレセプト発行ができる機能もあります。
レセコンを使うメリット

業務の効率化のために、今やほとんどの医療機関でレセコンが導入されています。
レセコンは、診療ごとに治療や検査などの各項目をコードや品番としてシステムに入力するだけで、診療報酬の計算を行ってくれる上に、保険者ごとの集計なども自動的に行います。
そのため、レセコンの導入によりレセプト業務の負担は軽くなり、医療機関の省力化や人材不足の解消に役立っています。
また、チェック機能があるレセコンは、入力中の段階からデータが正しいかどうかのチェックを自動的に行うので、ミスを早い段階で発見し、素早く修正することが可能です。
チェック機能がない場合でも、レセコンの記入内容の漏れなどをチェックしてくれる点検用のソフトウェアがあるため、必要に応じて導入することができますし、業務の円滑化に役立ちます。
レセコンの操作は難しいのか?

レセコンは、メーカーや機種によって機能が異なり、電子カルテとの親和性もまた異なります。
レセコンは普段からパソコンを使う人でも、慣れるまでは操作が難しいです。
レセコンの練習用に「医事NaviⅢ」という、医療事務の即戦力と医療事務レセコン検定試験への合格を目標に、ケアアンドコミュニケーションが開発したソフトもあります。
ORCA(オルカ)(無料)
また、日本医師会による日医標準レセプトソフト「ORCA」も、実際に操作して練習として日時業務を試すことも可能です。
しかしながら前述の通り、使用するレセコンは職場によって異なります。
そのため、わざわざ練習用ソフトを使ってレセコンの練習をするよりも、診療報酬の基礎知識でも身につけておいたほうがおすすめです。
レセコンは現場で使いながら慣れるしかありませんが、診療報酬の知識は事前に身につけることができる上に、レセコンと違って全国共通のものです。
あらかじめ診療報酬の仕組みを理解していれば、より早く現場のレセコンが使いこなせるようになるでしょう。
まとめ
レセコンは、レセプト(診療報酬明細書)を作成するためのコンピュータのことで、操作は慣れるまでが難しいです。
レセコン練習用のソフトもありますが、職場によって導入されているレセコンは異なるため、事前に操作方法を勉強するよりも、診療報酬の基礎知識について勉強するほうがおすすめです。
今回の記事で分かること