こんにちは、医療事務ブロガーの元ヤン次女です!
離職の抑制や、若手の人材定着などの観点から、新人教育は企業にとって大切なポイントとされています。
実際に新人教育は多くの企業が行っている取り組みであり、その行われる手法もさまざまです。
しかし、新人研修をしようと考えているけど、「何に注意すべきなのか?」「ポイントは何か?」と迷うこともあるでしょう。
そんな方に向けてここでは、医療事務の新人教育で注意すべきことについてお話します。
本記事で紹介する「医療事務における新人教育の基礎」を実践すれば、誰でも有意義な新人研修を行うことができますよ!
新人のモチベーションをアップさせて、有意義な研修を行えるよう、この記事をじっくり読み込んでくださいね。
それでは、どうぞ!
もくじ
新人教育で押さえておくべき4つのコツ
1.専門用語などの新人が理解できない言葉を多用しない
新人が医療業界や薬局で働くことが初めてである場合、新人が理解できない専門用語を多用すると、新人は教育担当者が何を伝えたいのかわからなくなってしまうため、注意が必要です。
医療業界独特の専門用語はたくさんありますから、そうした新人にとって馴染みのない言葉の多用は、指導内容が正しく理解されず、きちんとした教育が行えません。
教育者にとって当たり前の言葉でも、新人にとってはそうではないかもしれないということを、常に念頭に置いておきましょう。
また、わからない言葉があっても、新人は「いちいち教育担当者の話を遮って質問をするのもはばかれるな」と考えて、わからないまま聞き流すことも少なくありません。
わからないことを質問できず、わからないままなんとなく仕事をするのはストレスであり、新人が早期に辞めてしまう理由の1つでもあるため注意しましょう。
2.コミュニケーションを取りやすい環境を整えること
適した教育環境を作るためには、コミュニケーションを取れる環境を整え、新人の心理的安全性を担保する必要があります。
心理的安全性とは、他者からの反応に怯えたり、羞恥心を感じたりすることなく、自然体の自分をさらけ出すことができる状態のことを言います。
心理的安全性が担保されていない場合、新人は周りの反応を気にし、自分の意見を発信ができない状態となります。そのため、指導の中で疑問が浮かんでも質問がしにくいと感じ、新人の成長を妨げることとなるでしょう。
また、何か失敗したときには、新人は誰にも相談できずに一人で抱え込むことになるかもしれません。この場合、相談しない新人が悪いのではなく、相談しにくい雰囲気を作っていることが問題だと言えます。
3.マニュアルを用意すること
教育担当者は新人教育の他にも日常業務などがあるので、もう一度同じことを聞きたいと思っても、新人は遠慮して声をかけられないことがあります。
それだけでなく、例え話しかけられたとしても、タイミングが悪く対応してもらえなかった場合は、疑問を抱えたまま仕事をすることになります。
そこで、そうした事態を避けるためにあらかじめマニュアルを作っておけば、新人は何度もマニュアルを見返して学習することができます
テキストのマニュアルだけではなく、画像を用いたり、動画を使ったりした視覚的にわかりやすいマニュアルを作るとよいでしょう。仕事の手順がわかりやすく、誰にでも簡単に仕事を標準化できます。
さらに、マニュアルは何度も見返すことができるので、仕事を覚えられるまで、「これはどうだったっけ?」「あれはどうだったっけ?」という疑問にも、何度も答えてくれます。
そのため、新人の心理的安全性を保つ効果もあり、マニュアルを用意することは新人教育において重要なものだと言えるでしょう。
4.教育担当者の負担を減らすこと
自分の仕事をしながら新人教育を担当することは非常に大変なことで、新人教育がストレスで体調を崩す者や、新人教育を任されるのが嫌で辞職する者も少なくないため、注意が必要です。
したがって、「新人教育なら、この人しかいない」といった状態をなくすことが重要であり、その答えはマニュアルの作成にあります。
新人のために業務のマニュアルを用意するならば、新人教育担当者のために新人教育のマニュアルを用意すればよいのです。そのため、マニュアルがあれば誰でも一定水準の新人教育を行えるようになり、誰か1人が負担を抱えることもなくなります。
まとめ
新人教育は企業にとってとても大切な取り組みであり、その手法は企業によってさまざまです。
新人教育を行う上で、新人の理解できない言葉を用いないことや新人の心理的安全性を保つことはとても重要です。
またそれだけでなく、新人教育担当者の負担を減らすことも考えるようにしましょう。
今回の記事で分かること