「よい病院は医療事務が強い。」本当の理由とは?

 

患者が来院したとき、一番はじめに接するのも、病院を出る際に会計をして最後に接するのも、受付にいる医療事務です。

医療事務は言ってしまえば「病院の顔」であり、その病院の印象を左右する存在でもあります。ここでは、そんな医療事務についてお話します。

 

一般的に事務の立場は弱い

病院内で最も立場が強いのは医師です。そもそも治療などの医療行為をするための場所が病院なので、それができる医師の立場が一番強いのは当たり前のことだと言えるでしょう。

コメディカルと呼ばれる看護師などの医師以外の医療スタッフは、医師の指示がなければ業務ができないため、医師がいなければ病院は成り立ちません。

医師の次に立場が強いのは看護師です。その理由の1つとして看護師は人数が多いことが挙げられます。数が多ければその分声も大きいわけですから、何かと意見が通りやすい立場だと言えるでしょう。また入院患者のケアだけでなく外来を回すのも看護師がいないとできないくらい、看護師の業務範囲は広いです。そのため病院における看護師の立場は強いです。

そして看護師の次に薬剤師や臨床検査技師・診療放射線技師・作業療法士・理学療法士・管理栄養士などが続きますが、このあたりは各医療機関によってパワーバランスが異なります。

最後に病院内で最も立場が弱いのが医療事務で、ほとんどの医療機関において共通した位置だと言えるでしょう。

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2020年4月6日

 

なぜ事務の立場は弱いのか?

さて、前述した医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師・診療放射線技師・作業療法士・理学療法士・管理栄養士はすべて国家資格が必要な職業です。

一方、医療事務は資格がなくても仕事をすることができます。この違いが、事務の立場を弱いものにしている大きな理由だと言えるでしょう。

極端なことを言えば、医療事務は特別な資格や知識を必要とせず、誰にでもなれる職業です。そのためいくらでも替えがきく人材だと言えます。

 

事務の役割

しかしながら医療事務は病院経営に直接的に貢献している職業であるのも事実です。

通常、患者が病院などで診療を受ける場合は保険証を提出します。このとき、患者は診療費用の全額を負担するわけではありません。一部を患者本人が支払い、残りは保険証を交付している健康保険組合や国民健康保険組合などが支払う仕組みになっています。

したがって病院などの医療機関は、審査支払機関を通して健康保険組合や国民健康保険組合などに診療費用を請求しなければならず、その際に提出を求められるのがレセプト(診療報酬明細書)です。

このレセプトを作成して請求を行うのが、レセプト業務という医療事務仕事です。

健康保険組合などからの診療費用の支払いが、病院収入の多くの部分を占めているため、医療事務は病院の経営を支える重要な役割を担っていると言えます。

 

事務が強い病院はよい病院

さて、一般的に立場が弱いとされている医療事務の扱いを見れば、その病院がスタッフを大事にしているかどうかなどの病院の質がわかります。

来院患者の多くは心身の健康に問題を抱えており、不安な心理状態にあります。中には長期的に通院している患者も少なくありません。そうした状況下で病院の顔とも言える事務に、他のスタッフが横柄な態度をとっていたら患者はどう思うでしょうか?

居心地が悪い思いをするでしょうし、そんな雰囲気の病院が嫌になって、自然と足が向かなくなってしまうことでしょう。

逆に事務を大事にしたり気を回したりすることができる病院は、全スタッフにも同じようにしているので、スタッフのモチベーションが高く、スタッフの感じも良いです。病院の雰囲気も良いため、安心して治療を受けることができます。

つまり事務の立場がそれなりに強いところは、全スタッフを大事にしていることが多いため、良い病院と言えるのです。

 

まとめ

病院内で立場が弱い医療事務に対する扱いは、その病院がスタッフを大事にしているかどうかを知る1つの指標となります。

そしてスタッフを大事にする病院には人材が定着し、患者にとっても良い病院と言えるのです。

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