お薬には、「効果」と「副作用」という2つの働きがあります。
一般的には「効果」は良い働きで、「副作用」は悪い働きであると考えられています。
しかしながら、治療においては不利益が生じることが分かっていても、お薬を服用しなくてはならないことも少なくはありません。
ここでは、それぞれの作用について、詳しくご説明させて頂きます。
効果(主作用)と副作用の違いは?
体調が悪いときや、疾患の治療を目的としたときには、お薬を服用することとなります。
お薬は基本的には自然界に存在していないものであり、人体にとっては異物とされています。
お薬の働きにより期待の作用だけを得ることが出来れば良いのですが、それに付随して期待していない作用が起こってしまうこともあるのです。
これらが、効果(主作用)と副作用となるのです。
現在は化学的に生成することにより精度の高いお薬を作ることが可能となっており、効果を発揮する部分だけを抽出して、悪い影響を与える部分をなるべく減らすことも可能になってきています。
しかしながら、それでも一部は取り除くことが出来ずに、何らかの作用を示してしまうのです。
悪い働きかけを起こさないためには
では、投薬による悪影響を起こさないためには、どのようにすればよいのでしょうか?
最も大切なのは、お薬を定められた用法・用量をきちんと守って使用することです。
それぞれのお薬には、副作用を抑えながら治療効果を発揮することの出来る、治療用量というものが設定されています。
これは年齢や体重、腎機能や肝機能などによっても異なるので、患者様それぞれで異なった量のお薬を使用しなくてはなりません。
医師や薬剤師、登録販売者といった専門職の方々は、患者様のこれらのバックグラウンドを考えた上でお薬を用意しているので、指示通りに服用することが重要といえるのです。
良く起こる副作用と、重大な副作用の違いは?
副作用にもいくつか種類があることはご存知でしょうか?
一般的に良く起こる副作用としては、眠気、喉の渇き、ふらつき、発疹、便秘、下痢といった、比較的軽度の体調変化が挙げられます。
これらは鼻炎薬や胃腸薬などを飲む際にも低用量から発現することが多く、致命的となることはそこまで多くはありません。
また、重大な副作用としては、呼吸抑制、不整脈、劇症肝炎、スティーブン・ジョンソン症候群といった、致命的な反動が挙げられます。
これらは、大量のお薬や複数のお薬を併用する際に起こることが多いといわれていますが、まれに市販の風邪薬のような身近なお薬から起こることも報告されているので、注意が必要といえます。
また、少量のお薬でも重大な副作用が起こることや、良く起こる副作用が致命的となる場合もあるので、体調変化を感じたら専門家の判断を仰ぐことが大切といえます。
副作用が主作用となる場合もある
副作用は絶対に悪い作用かというと、必ずしもそうとはいえません。
鼻炎薬を例に挙げて考えれば、主作用は鼻水を止めること、副作用は眠気が一般的に報告されています。
しかしながら、同じ成分のお薬でも、不眠症の治療薬として用いられる場合には、主作用は眠気、副作用は鼻水の減少による喉の渇きと考えることが出来るのです。
お薬はこのように、微妙なバランスの下に成り立っているので、
まとめ
副作用というと怖いイメージがありますが、起こる可能性のある反動をしっかりと把握したうえでお薬を使用すれば、安全に治療を進めることが可能となります。
- 薬の効果だけではなく、不利益が被る場合もあるので、しっかり薬剤師に確認してみよう!
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