こんにちは、医療事務ブロガーの元ヤン次女 (@iryojimu_hikaku) です!
女性の仕事として根強い人気のある医療事務。
家族の転勤や、子育てを終えて「また働きたいな」と考えている方。
あるいは家庭と仕事を両立させたい方。
そんな方にオススメなのが、医療事務のパートタイムという働き方です。
正社員には、安定した給料や福利厚生などの魅力はある一方、残業や責任のある仕事と求められるものも大きくなります。
仕事と子育ての両立を優先したいママにとって、正社員や派遣社員の働き方が難しいな…不安感がある…。
そんな理由から、「まずはパートで働く」と選択する方はたくさんいます。
本記事ではそんな方に向けて、医療事務のパートの仕事内容を見ながら、メリットや給料を分かりやすく解決できる記事を書きました!
この記事で紹介する「医療事務のパートタイマ―」を正しく理解出来れば、この働き方こそが「ライフスタイルに合わせて働ける最高の働き方」であることが分かりますよ!
柔軟な働き方、自分らしい働き方ができるパート医療事務は、やっぱりメリットだらけ。
あなたもチャレンジしてみませんか?
それでは、どうぞ!

ねーお姉ちゃん、やっぱり医療事務を目指すなら正社員?それとも派遣社員?パート?
正直待遇の違いがわからないわ。結局、どの雇用形態がいいの?

もくじ
解説ショート動画:医療事務がパート・アルバイトで働くメリット10選
この記事の内容は、以下のYouTube解説動画でも解説しています。動画でイメージを掴んで頂ければ幸いです。
パート医療事務とはどんな働き方?

医療事務の主な仕事内容
医療事務という仕事は、病院や診療所などの医療機関で働く事務員です。
病院の受付に立ち患者様の応対をするだけでなく、受付から会計に至るまで診療に関わる全ての事務作業を行います。
以下の3つが、医療事務の主な仕事内容です。
- 受付外来業務
⇒患者さまの対応や、診察にかかる医療費の計算 - レセプト業務
⇒保険者へと請求する医療費の請求事務 - 秘書業務
⇒診療補助や医師の業務を円滑にする仕事
子どもからお年寄りまで幅広い年齢層が訪れる病院で、患者様に気を配りながらどんな時でも落ち着いて冷静な判断で対応する、高いコミュニケーション能力が求められます。
それだけでなく医療事務として一人前になるには、
- PCスキル
⇒パソコンを使い素早く医療費の計算を行う事務処理スキル - 医療知識
⇒医療費の請求を行うための基本的な医療知識や請求の算定方法
などの専門知識が求められます。

難しそう?全然大丈夫よ。
資格取得する過程で、ちゃんとスキルを身につけることができるわ。元ヤンキーでも今では立派な医療事務になったもの。

…。(変なこと言わないでよ。)
パート医療事務の仕事内容
パート医療事務とは、時給制で雇用される医療事務さんのことです。
パート医療事務さんの仕事は、正社員の医療事務をサポートする立場として、ルーティンワークの仕事が任されやすい傾向にあります。
例えば、受付業務(患者対応、電話対応、データ入力、会計処理)や、院内の清掃(掃除、整理整頓)など、正規雇用のサポート業務です。
フルタイムに近い働き方もある一方、「午前のみ」「午後のみ」「週3回のみ」など短時間勤務という働き方もできます。
残業なし、希望シフトで働けるなど、時間に融通が利きやすく、家庭と仕事が両立しやすいことも、パート医療事務ならではの特徴です。
豆知識
パートの語源は「Part-time job(パートタイムジョブ)」
フルタイムの正社員と比較して、所定の労働時間が短いという意味合いもあります。
「パート」と「アルバイト」の違いに明確な定義はなく、主婦は「パート」。学生やフリーターは「アルバイト」とその程度の認識でOKです。
パート医療事務の給与・時給の実態

パート医療事務として働く前に知っておきたいことは、やっぱりお給料や待遇ですよね。
正社員より好待遇ではないと分かっていても、パート医療事務はどれだけの良い条件で働けるのでしょうか。
お給料やボーナス、有給休暇について解説してきます。
パート医療事務の時給はどれくらい?
パート医療事務は、ほぼ「時給制」で給料が支払われます。
都心部と地方の時給の差はあるものの、時給900円~1,400円前後のところが多いでしょう。もちろん、資格手当や経験者であれば、さらにアップすることもあります。
一般に小規模のクリニックよりも、大きな病院や医療施設で働くパート医療事務の方が給与は高くなる傾向にあります。
人手不足が問題となっている施設にタイミングよくは入れれば、さらに時給が高く設定されることもあるでしょう。
パート医療事務はボーナスをもらえる?
これまでの雇用状況から考えて、残念ながらパート医療事務でボーナスをもらえることは、「ほぼ0」です。
ただし、働き方革命による「同一労働同一賃金制度」という政府の制度により、ボーナスをもらえるパートタイマーさんは増えつつあります。

「賞与支給」という職場を見つけたら、超ラッキー!というおまけ感覚で考えておきましょう。
パート医療事務に有給休暇はもらえる?
意外と思われますが、パートにも有給休暇があります。
下表はパート労働者に適用される有給休暇の日数です。

パートの有給休暇が付与される条件は、
- 6ヶ月以上経過していること
- 全労働日の8割以上出勤していること
その条件を満たしていれば、上表と対応した年次有給休暇の日数を付与されます。
また、付与された有給休暇は翌年度まで繰り越すことが可能。付与日から2年間の効力を持っています。
Q:週3日勤務、4時間労働のパート医療事務さん、6ヶ月後にどのくらいの有給休暇を付与される?
A:5日の有給休暇を付与される(週所定労働時間は3日×4時間=12時間だから、週所定労働時間30時間未満の週所定労働日数3日のラインを見る)

ただし、職場によっては消極的なところがあるのも事実です。採用段階で確認しておくと安心でしょう。
医療事務のパート・アルバイトで働くメリット10選
医療事務のパートとして働くメリットを、以下の10個の理由にまとめました。
- 時間の融通が利く
- 柔軟に働ける
- 残業がない
- 未経験でも働ける
- 正社員をめざせる
- 仕事の責任が重くない
- 求人が多い
- 副業などダブルワークが可能
- すぐに辞めれる
- 扶養内で働ける
パートのメリット①:時間の融通が利く

パート医療事務として働くメリット1つ目は、時間の融通が利きやすいということです。
「家庭との両立をしたいから、週3日の時短勤務で働く」
「収入を増やしたいからフルタイムで働きたい」
など、自分のライフスタイルに合わせて働くことができます。
また、暦通り(カレンダー通り)の働き方ができることも、パート勤務の大きな魅力です。
働く病院によっても違ってきますが、一般的な病院や診療所では暦通りの診療を行っています。
基本的に土曜午後と日曜が休みのため、「子育て中の方」も「主婦の方」にとって、休日は子どもや家族との時間を過ごすことができます。
また、子どもの学校が休みとなる長期休暇は、子どもとの思い出作りの時間も大切にしたいと考えている人も多いはず。夏季休暇、年末年始の休暇、ゴールデンウィークなどの大型連休など、まとまった休みが確保できるのもパート医療事務のメリットです。

仕事と家庭の両立を図ることができるパート医療事務さんは、子育てママに最も向いている職業ね。
パートのメリット②:柔軟に働ける
パート医療事務として働くメリット2つ目は、柔軟な働き方ができるためプライベートも大切にできることです。
一般的にクリニックの診療時間は「午前診」と「午後診」という二部制に分かれています。
例えば、
関東地域:午前診療9:00~12:30 / 午後診療:13:30~16:00
関西地域:午前診療9:00~12:30 / 午後診療:15:30~19:00
※あくまで一例です。
もちろん、医療施設により状況は異なりますが、「午前診のみ」「午後診のみ」「午後診と午後診の両方」と勤務の仕方を選ぶことができます。
また、正社員ほど責任が大きい仕事(レセプト業務やお金をあつかう業務)を任されることが少ないため、休みが取りやすいこともメリット。
家庭と育児を優先したい方には、働きやすい勤務形態です。

パート医療事務のメリットは労働時間が短く、短時間でも採用枠があることよ。
医療機関の開院時間は、9:00〜12:00、14:00〜17:00などと働く時間が決まっているから、「午前のみ」や「午後のみ」という働き方ができることもパートならではのスタイルよね。正社員ではこうはいかない。

私の経験上、月末月初のレセプト業務は正社員と派遣社員で行う業務で、パート医療事務は参加しないの。
忙しい時期も関係なしに、自分のライフワークバランスが確保できるわね。

レセプト業務専門のパートの仕事もあるわ。
この業務は、月末月初の忙しい時期のみレセプト点検・訂正を行うの業務よ。
パートのメリット③:残業がない

パート医療事務として就くメリット3つ目は、残業がない、もしくは少ないことです。
パート医療事務の主な仕事内容は、受付業務や会計業務、清掃や片付けなどの「その日その場でやり切れる仕事」が中心だからです。
正社員のように月次業務(月単位での仕事)やお金にまつわる仕事は行いません。
仮に、そのような業務が任されたとしても、パートは「時間」で管理されているため、それは勤務時間中に終えられるものです。
そのため、子どものお迎えや夕飯の準備、寝かせつけなど、帰宅後の家事・育児にイライラすることなく、家庭と育児を優先することができます。

残業がないことは、子育てママにとって極めて重要な要素だね。
中休み時間も活用する
クリニックによっては、午前診療と午後診療との間に長めの中休みがあります。
職場環境にもよりますが、この中休みの時間は各自が自由に過ごす事が可能です。
院外への外出も可能なため、家が近所の人は一度帰宅し中休みを自宅で過ごし午後診療前に再び出勤します。
午後診療前に夜ご飯の支度を済ませてから出勤する主婦も多く、効率的に昼休みを利用することができるのです。

午前診療→お昼休み→買い物→晩御飯の準備→午後診療。
こんなアクロバットなことができるのも医療事務だけね。
パートのメリット④:未経験でも働ける
パート医療事務のメリット4つ目は、未経験でもブランクがあっても働けることです。
なぜならパート医療事務は、「簡易的な仕事」「ルーチンワークの仕事」が多いからです。
- 患者さまに問診票を書いてもらう
- 体温計を渡して体温を測定してもらう
- 診察室に患者さまをご案内する
- 診察データをパソコンに入力する
- 院内の清掃を行う
これらの仕事は、スキルや資格は問われませんよね。
つまり、パート医療事務という働き方は、未経験の方でも離職期間が長い方でも、「少しずつ仕事に慣れる」「医療事務の仕事を知る」ためには都合がいいのです。

「未経験OK」「未経験歓迎」という求人が多い理由は、簡易的な仕事を任されるっていうことなのね。
パートのメリット⑤:正社員をめざせる
パート医療事務さんのメリット5つ目は、パートから正社員になれることです。
なぜなら、パート医療事務は正社員への切り替えがたやすく、ゆくゆくは正社員とステップアップの道筋を立てることができるからです。
実際に、パートから正社員医療事務になるには、「パートで経験を積む」と「正社員登用」の2つの方法があります。
パートで経験を積む
正社員として働くために、医療事務経験を積みましょう。
医療業界は、未経験者の採用は非常にシビアです。その反面、経験者には寛容であることが多く、次の職場や正社員への昇格もスムーズです。
正社員登用があるクリニックで働く
正社員登用制度とは、パートやアルバイトの方が正社員として、人材を引き上げて採用する制度です。
ただ、正社員登用制度はすべての医療機関で導入している制度ではなく、取り入れていないクリニックもあります。
もし、パートから正社員の昇格を検討している方は、「正社員登用あり」「社員登用あり」「登用応相談」などの求人をチェックしてみてください。
パートのメリット⑥:仕事の責任が重くない
パート医療事務さんのメリット6つ目は、仕事の責任や負担が少いため精神的にラクなことです。
パート医療事務の仕事は、あくまで正社員の補助であるため、責任が少なく荷が軽い傾向にあります。
患者さまから理不尽なクレームがあった場合も、直接対応するのは正社員です。
もちろん、自分のミスであれば自身で謝罪することもあるでしょうが、率先してトラブルに対応しなければいけない事はありません。
つまり、仕事上の問題やトラブルが発生した際には、あくまで正社員の責任であって、パート医療事務さんが責任を問われることはないということです。
そのためパート医療事務さんは比較的に、仕事の責任が少なくプレッシャーを感じず働くことができます。
パートのメリット⑦:求人が多い
パート医療事務さんのメリット7つ目は、求人数が正社員に比べて多いことです。
パート医療事務は、「求人数が多い」「年齢制限も緩い」という特徴があるため、正社員より採用されやすい傾向があります。
新聞の折り込み情報やチラシで、パート採用の医療事務の情報を目にしたことはありませんか?
このように広告を出している求人というのは、早急に人材を確保したいがために、年齢制限や経験が浅い方でも採用されるケースは珍しくありません。
パート医療事務の採用されやすいという特徴を活かして、医療事務としての経験を積むことができれば、正社員への登用の可能性も見えてきます。
経験があれば全国に仕事がある
「スキルは全国共通である」これは医療事務の特徴のひとつです。
病院やクリニックは全国どこにでもあるため、医療事務の経験者となってしまえば採用には非常に有利です。
- 結婚
- 妊娠
- 育児
- 旦那の転勤
などを機に、医療事務という仕事から離れてしまった人でも、再就職しやすいメリットがあります。
一度学んだ医療事務のスキルは生涯を通して役立つため、女性にとっては大きな魅力と言えるでしょう。
パートのメリット⑧:副業などダブルワークが可能
パート医療事務さんのメリット8つ目は、ダブルワークがしやすいことです。
パート医療事務さんは、週3回、一日4時間などの短時間から働くことが可能です。
それによって、「ウェブライターの副業もしてみたい!」「ハンドメイドで稼いでみたい」などの副業も、やろうと思えばできます。
副業だけではなく「夜は居酒屋でバイト」「夫の仕事をサポートしたい」などのダブルワークも柔軟に対応することができます。
医療事務のほかにもやりたいことがある方でも、あなただけの働き方ができるため、可能性は無限大ですね。
パートのメリット⑨:すぐに辞めれる
パート医療事務さんのメリット9つ目は、仕事を辞めやすいことです。
というのも、「パートのメリット⑥:仕事の責任が重くない」で解説した通り、責任が少ない仕事を任されることが多いため、引継ぎもなくすぐに辞めることができます。
「辞めたい」と思ったら契約解除がスピーディーに進みます。
もちろん、雇用期間が決められている場合、違法になるので注意が必要です。
ただ、雇用期間を定めているパートやアルバイトは少ないので、現実的には「即日退職」も可能。
辞めたい時に、すぐに辞めることができるパート医療事務は、それだけで気が楽ですね。
パートのメリット⑩:扶養内で働ける
パート医療事務のメリット10個目は、収入を扶養の範囲内に調整して働くことができることです。
突然ですが問題です。
問題
Q:夫だけではなく、妻もパート医療事務として共働きをする場合、妻は扶養家族ではなくなってしまでしょうか?
A:答えは、「妻の年収」によって扶養の範囲内となることができます。(例えば、年間103万以下⇒所得税は課税されない:年間150万以下⇒配偶者控除を受けられる)
扶養内で働けるということは、
- 夫の「扶養手当」「家族手当」を支給することができる
- 「所得税」や「住民税」の一部も免除され税金が減る
- 「配偶者控除」を受け取ることができる
- 妻の国民年金・健康保険の加入が必要ない
などの恩恵を受ける事が出来ます。
パート医療事務さんであれば、働きたい時間を選んで働くことができるので、扶養の範囲内に調整することが可能です。
まとめ:自分らしい働き方ができるパート医療事務になろう!
今回の記事では、パート医療事務の給料やボーナス、待遇やメリットについて解説しました。
- 時間の融通が利きやすい
- 柔軟な働き方ができるためプライベートも大切にできる
- 残業がない、もしくは少ない
- 未経験でもブランクがあっても働ける
- パートから正社員になれる
- 仕事の責任や負担が少いため精神的にラク
- 求人数が正社員に比べて多い
- ダブルワークがしやすい
- 仕事を辞めやすい
- 収入を扶養の範囲内に調整して働くことができる
「パートで医療事務として働こうかな?」と漠然と考えていた方も、実際の仕事内容や働くイメージについて詳しく知ることで、「これから医療事務になろう!」と決心するキッカケになったのではないでしょうか?
子育て中の方や、副業やダブルワークなどの自由な働き方を希望している人にとって、パート医療事務という選択肢は大いに「あり」ですよね。
自分のライフスタイルに合わせて働くことができる、パート医療事務もぜひ検討してください。
また、少しでもパート医療事務に興味があるのであれば、ちゃっちゃと資格を取得しておきましょう。
なぜなら、「就職に有利」「就業開始に困らない」からです。
私たちが全力でおすすめする医療事務講座を活用して、早速資格の勉強を始めてみてください。
ありがたいことに、当サイトをきっかけに多くの方が、勉強を始めています。

今日、ここから「あなたの医療事務スタートボタン」を押してみましょう!
あなたのゴールはすぐそこにあるはずです。
以上、元ヤン次女でした!
今回の記事で分かること