こんにちは、医療事務ブロガーの元ヤン次女です!
患者さまに「ありがとう。」って言ってもらったり、医療知識が家族・友人などの役に立ったりと、医療事務の仕事は一見とても楽しく素敵な職業に見えますよね。
しかし現実は楽しいこと以上に、「仕事が辛い!」「残業が多く苦しい」「クレームを受け悲しい」と感じている方も多くいらっしゃいます。
では、医療事務スタッフにとっての日頃の悩みってどんなものがあるのでしょうか?
ここでは勤続7年を超える経験を積んだ職員から直接お話を伺ったのでご紹介します。
本記事を読めば、医療事務が辛いと感じる場面と、辛く悲しい気持ちの解消法や考え方が身につきますよ!
もくじ
仕事をして苦しかった・悲しかったこと
残業が多かった事がとても辛かったです
私は入院業務をしていたのですが、入院業務は診療行為がとても多いのでその分、算定業務はとても多忙でほぼ毎日残業をしていました。特にレセプト請求は月初め10日前後と決められているので、必ずその時期にレセプトを仕上げなければならないため、月初めの残業がとても多くて辛かったです。
入院費は算定額が大きく、算定漏れをすると病院の経営に大打撃を与えてしまうので慎重にかつ正確にレセプトを作成しなければならないのですが、日中は日常業務があるのでレセプト業務に集中する事が難しく、勤務時間外になってようやく落ち着いてレセプト業務を始める様な感じでした。
ですので、レセプト請求時期はほぼ毎日深夜まで残業し、休日も返上して誰もいない病院で一人レセプト業務を行う事も多く、残業続きの毎日でした。
年中10日前後に終わらせなければならないので、正月も例外ではなく年末年始は必ず休日出勤していました。
そんな激務に耐えられず辞めて行く人も多かったのですが、レセプト請求時期に急に辞められてしまったり、後任がなかなか決まらなかったりして酷い時には明け方まで残ってレセプトを仕上げた事もありました。
とにかく毎日残業で、定時に帰れる時は年に数回あるかないかという日々がとても辛かったです。
私が勤めているところは、正月前にレセプト点検業務を終わらせてから休みに入るように、工夫しながら業務しているわ。
医師が作成したカルテの字が読めるようになるまで時間がかかった
医療事務の資格を取得して、初めての勤務先が急患センターの夜間のお仕事でした。時給は、最低賃金に近く給料面でもきつかったのですが、医師の字の汚さには本当に困りました。
患者さんが待っている間に、パソコンに打ち込んで計算するのですが、時に癖がありすぎて読めず苦戦しました。
急患センターは日替わりで先生が違います。これも初心者の私にはかなり辛い環境でした。
先輩方がとても丁寧に教えて下さったので、それだけは不幸中の幸いでした。
しかし、インフルエンザの流行り始めた時期に入ったので、とにかく患者さんが多くて待たせるわけにもいかず、入力ミスしないかかなりのプレッシャーを感じていました。「せめて、字が分かりやすかったら・・・。」と何度も思いました。
字の汚さは、例えるなら「象形文字」もしくは「みみずの字」です。もはや字ではなく、形を暗号のように解読する感じです。
でも先輩方は、先生によって何パターンもある字をほぼ覚えていて驚いたのを覚えています。
初心者の方には、小さくても良いので先生が固定でいる病院がいいと思います。
けど安心して。今後は電子カルテシステムが普及されているわ。手書きのカルテは技術の進歩で無くなっていくわ。
配属される部署によって忙しさが全然違うこと
総合病院の内科のクラークとして配属されました。内科はとにかく忙しい部署です。内科には循環器内科、消化器内科など7つ程診察室があったので、それをまとめて1つの受付で行っていくのはかなり大変でした。通常の予約の診察だけでも忙しいというのに、インフルエンザなどが流行ると、より忙しさはピークとなります。本来は午前中が診察時間の基本となっていますが、午後にずれ込むことがほとんどです。お昼の休憩時間もそこそこにして仕事を開始することも多々ありました。
一応患者数が多いということで、他の科よりもクラークの人数は多めになっていますが、それでも忙しさはあまり解消されていません。さらには午後になるともっとクラーク数が減るので、フルパで1日中働いていた私は、立ちっぱなし、動きっぱなしの状態でした。
書類を急いで届けるために廊下を小走りで移動していると、ふと眼科や皮膚科ののんびりした受付の様子が目に入ります。それを見ると、医療事務は配属される部署によって忙しさが全然違うと思いました。あの時期は、目が回るような忙しさで本当に辛かったです。
眼科は一定のルーティーンがあるから事務職の仕事内容としては気楽にはじめられてオススメね。
患者さんに良かれと思ってしたことがクレームになったこと
毎日のようにリハビリにくる患者さんがいました。普段は感じのいい方ですが、少しでも気に触ることがあると威圧的な態度をとる、少々厄介な方でした。
ただ、患者さんは患者さんなので、他の方と同じように接するようにしていました。
ある時、その患者さんからクレームの電話が入り、私が対応しました。クレームの内容は、私が対応したものではなかったのですが、いつのまにか「あんたの態度はいつも悪い」と、私へのクレームになっていました。確かに私自身もあまり好きではない患者さんでしたので、他の患者さんよりも言葉数が少ないなど、あったかもしれません。
しかし、その患者さんが言うにはリハビリの時に掛けている毛布を取ってくれないと言うのです。私は逆に、さっさと毛布を取ってしまったら「早く帰れ」的な感じになるかもしれない、寒いかもしれない、と患者さんのことを考えて取らずにいたのに。
今でも思い出すと、どきどきします。人の気持ちって難しいなと思いました。
この世には様々な人がいらっしゃるわ。あなたに都合のよい患者様だけが治療しにくるワケではないの。患者様の不安要素を取り除くことが医療事務の仕事。それをわかっていないわ。
私たちは苦情受付係ではありませんよ!
医療事務員で働いて15年近くになります。今まで様々な患者と接してきました。患者の中には先生と意見が合わすに喧嘩する人が数多くいます。
私たち事務員は何で喧嘩しているのか理由が分からない事が多いんです。それなのに怒りを引きずったまま私たちにずっと文句を行ってくるのでこちらとしても反応に困ることがよくあります。
又、医師に意見を言えない患者が診察終了後、私たちに文句を言うパターンもあります。謝ってことなきを得ますが「直接先生に言えばいいじゃない。なんで私たちが謝るの?」と思ってしまいます。
仕事なので仕方のない事ですが、こっちがストレス溜まってしょうがないです。私たちは苦情受付ではありません。弱いものいじめではないですが、一番地位の低そうな私たち事務員に当たってくるんですよね。
文句を言われてもうまく交わせる術を身につければ良いのですが、私はうまく出来ず・・。この仕事を続けていると辞めるまで続く悩みなので、それが辛いですね。
医療事務は「病院の顔」って言われてるわ。患者様が「来院」から「お帰り」になるまで、最初と最後に接することになるわ。あなたがシッカリしないと病院のイメージが損ねるの。それくらいの認識を持って業務に励んでほしいわ。
職場の人間関係
女性が多い職場なので、人間関係がとても複雑です。
同じ場所で働いている同僚などの悪口や陰口を平気で言い合っていました。それに私自身も入ったばかりなのに細かいところまで教えてもらえず、いざ仕事をしたらミスをして異常に怒られていました。先輩に分からないところを聞いてもちゃんと教えてくれなくてとても大変でした。
新人だからといって先輩たちは好き勝手に私をこき使い、それまで頻繁にミスをしていたわけではないのに初歩的なミスを繰り返したりと、精神的にダメージを負ったことでどんどん仕事が悪循環になっていきました。
ずっと耐えていましたが、結局は体調を崩してしまい仕事を辞めてしまいました。今振り返ってみれば、それがとても辛かったなと感じました。
私も経験あるから気持ちはすっごく分かるわ。けどこれは医療事務に限ったことではないわよね。美容系やファッション系でも女性が中心となって働いているわ。
まとめ
ほぼ全ての問題は患者様・同僚や先輩・医師との人間関係の問題なの。つまりあなた自身がシッカリコミュニケーション能力を備えておけば、やりがいのある楽しい職業になるわ。全てはあなたの考え方次第!
まずは試しに資格だけでも取得してみましょう!そうじゃなきゃあなたの人生・ライフスタイルは決して変わらないわ。
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