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調剤薬局事務は「薬の知識」がないとできないの?

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調剤薬局事務は医薬品に携わる仕事であり、業務の中でも数多くの医薬品を取り扱います。

では、働くには、医薬品の知識がないと出来ないのでしょうか?また、医薬品の知識はどのようにして勉強していけば良いのでしょうか?

医薬品の知識はあった方が良いが、必須ではない

医薬品の知識は、業務の性質上あった方が望ましいと考えられます。

しかしながら、業務をこなしていく中で身に着けていくことも出来るので、全くの未経験であったとしても問題はありません。

また、診療科ごとに取り扱う医薬品は異なるので、ベテランの調剤薬局事務であったとしても、職場が異動になれば勉強し直さなくてはならないこともあるのです。

初めのうちは機械的に入力をしていくことが多くなりますが、知識がついていくうちに、間違いなどがあった際には対応することが出来るようになるのです。

最低限必要な知識

では、最低限必要な知識にはどのようなものがあるのでしょうか。医薬品の用法については、あらかじめ勉強しておいた方が良いです。

具体的には、「分3毎食後」や「分1就寝前」、「1日1回両眼に点眼」や「○○に塗布」などの用法が、どのような使い方を指しているのかがわかる必要があります。

また、それぞれの薬がどんな病気の治療薬であるのかを、なんとなくでも理解しておく必要があります。

例えば、「ケトプロフェンテープ」が腰痛などで使う湿布であるということを理解していないと、患者さんや薬剤師との橋渡しをすることも難しくなるのです。

初めのうちは、調剤薬局事務の業務内容を覚えることと並行して、医薬品も学んでいくと良いと考えられます。

医薬品の知識よりも、医療保険の知識が格段に大切

調剤薬局事務は医薬品そのものの知識よりも、保険に関連した知識を持っている必要があります。

医療保険の仕組みや各種の公費制度、認定証などの記載事項について理解をしておかなくてはならないのです。

また、今後はレセプト請求なども行っていくことが目標となるので、各種の保険点数や加算などについても勉強していくと良いと考えられます。

デキる調剤薬局事務は勉強熱心!

調剤薬局事務でも、経験が豊富で勉強熱心な方は、様々な知識を持っています。

新人やブランクのある薬剤師よりも、部分的には詳しいということもあるのです。

処方箋を受け取った際に間違いに気づくことが出来れば、業務をスムースに進めることができると考えられます。

ここでは、調剤薬局事務が気づいた間違いの具体例をいくつか挙げてみます。

  • クラリスロマイシンは1日2回の薬剤なのに、1日3回毎食後となっている
  • ザイザルシロップは3歳では1日5mLなのに、2.5mLとなっている
  • ツロブテロールテープは5歳だと1mgなのに、2mgとなっている
  • セフカペンピボキシル細粒が1日10gになっているので、明らかに多い
  • 湿布が70枚を超えているから、確認が必要かも
  • このように、デキる調剤薬局事務は、医薬品のおおよその用法を理解しているのです。

もちろん、調剤薬局事務が薬剤師の仕事を代行することは出来ないので、最終的な判断や疑義照会は薬剤師の仕事となりますが、調剤薬局事務が医薬品の知識を持っていることで、ダブルチェックやトリプルチェックをすることができるのです。

まとめ

今回は、調剤薬局事務の薬の知識について、ご説明させて頂きました。

普段の業務の中で、処方箋の内容をしっかりと意識して入力することが出来れば、自然と医薬品の知識は身についていくと考えられます。

調剤薬局事務は、長い間働いていくことの出来る仕事であるので、医薬品知識の豊富な調剤薬局事務を目指してみてはいかがでしょうか。

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