医療事務が知るべき新型コロナワクチンの有効性と安全性

 

新型コロナウイルスの収束のカギとして期待されるワクチンですが、その有効性や安全性が気になる人もいるでしょう。

厚生労働省は、こうした疑問の解決に役立つかもしれないとして、公式サイトにワクチンの情報を公開しています。

 

ファイザー社のワクチン

現在使用されているアメリカのファイザー社製のワクチンは、mRNAワクチンという種類で、新型コロナウイルスが細胞に感染するときの足がかりとなるスパイクたんぱく質を作るための遺伝情報「mRNA」を投与し、体内でスパイクたんぱく質を作ることで、免疫の働きでウイルスを攻撃する抗体を作るように促すのが特徴です。

接種回数と接種間隔については、1回目の接種後に、3週間の間隔で2回目の接種を受けるのが通常です。接種してから3週間を過ぎてしまっても、できるだけ早く2回目の接種を受ける必要があります。

また、1回目にファイザー社製のワクチンを接種した場合は、必ず2回目も同じワクチンを接種しなければなりません。

 

有効性について

ワクチンを受けた人が受けていない人よりも、新型コロナウイルス感染症を発症した人が少ないということが分かっており、発症予防効果は約95%であると報告されています。

なお、本ワクチンの接種で十分な免疫ができるのは、2回目の接種を受けてから7日程度経って以降とされているため、現時点では感染予防効果は明らかになっていません。

海外6カ国(米国、ドイツ、トルコ、ブラジル、アルゼンチン、南アフリカ)において実施された臨床試験では、ワクチンを接種する人とプラセボ(生理食塩水)を接種する人に分け、約3週間の間隔で2回接種した時、新型コロナウイルス感染症の発症がどの程度抑制されるかを比較しました。

約4万人の被験者を対象に、2回目の接種後7日以降の発症の有無が比較された結果、過去に新型コロナウイルスの感染歴がない場合で95.0%のワクチン有効率が確認され、感染歴の有無を問わない場合でも94.6%のワクチン有効率が確認されました。

 

安全性について

主な副反応に、頭痛・関節や筋肉の痛み・注射した部分の痛み・疲労・寒気・発熱などがあり、まれに起こる重大な副反応として、ショックやアナフィラキシーがあります。

アナフィラキシーでは、皮膚症状、消化器症状、呼吸器症状が急に起こり、血圧低下や意識レベルの低下を伴う場合もありますが、薬の注射などで治療します。

ちなみに、本ワクチンは新しい種類のワクチンであるため、これまでに明らかになっていない症状が出る可能性があります。したがって接種後に気になる症状があった場合は、接種医やかかりつけ医に相談するようにしましょう。

なお、副反応による健康被害が起きた場合はどうなるのかというと、健康被害が予防接種によるものであると厚生労働大臣が認定したときに、予防接種法に基づく救済(医療費・障害年金等の給付)が受けられるようです。

 

ワクチンの接種ができない人

ワクチンを受けることができない人は、まず「明らかに発熱している人」です。明らかな発熱とは基本的に37.5℃以上のことを言います。ただし、37.5℃を下回る場合も平時の体温を鑑みて発熱と判断される場合はこの限りではありません。

次に「重い急性疾患にかかっている人」や「本ワクチンの成分に対し重度の過敏症の既往歴のある人」です。重度の過敏症とは、アナフィラキシーや、全身性の皮膚・粘膜症状、喘鳴、呼吸困難、頻脈、血圧低下等、アナフィラキシーを疑わせる複数の症状のことを指します。

そしてこれまでに挙げた人以外で「予防接種を受けることが不適当な状態にある人」はワクチンを受けることができません。

そのため、自分が上記に当てはまるかどうか、ワクチンを受けて大丈夫なのかわからない人は、病気を診てもらっている主治医に相談しましょう。

また、妊娠中、あるいは妊娠している可能性がある人や授乳している人は、接種前の診察時に必ず医師へ伝える必要があります。

 

まとめ

執筆時現在にて使用されているファイザー社製のワクチンの発症予防効果は、約95%であると報告されています。

また、主な副反応に、頭痛・関節や筋肉の痛み・注射した部分の痛み・疲労・寒気・発熱などがあり、まれに起こる重大な副反応として、ショックやアナフィラキシーがあります。

ぜひ最新情報を入手して、正しい知識を取り入れていきましょう。ワクチンは怖いものではありません、あなたの人生を守ってくれる強い味方です。




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