こんにちは、医療事務ブロガーの元ヤン次女です!
新規開業するクリニックや病院、調剤薬局で正式なオープンの前に内覧会が行われることがあります。
「そもそも内覧会って一体何なの?」
「クリニックの内覧会をする理由って?」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そんな方に向けて、クリニック開業の内覧会の必要性や患者側として参加するメリットがわかる記事を書きました!
この記事を読めば、クリニック開業の内覧会の全体像を把握することができますよ!
記事は3分程度でスラスラ読める内容です。
それでは、どうぞ!
内覧会とは
内覧会とは限定された人に対して、何かをお披露目する会の総称です。
新規店舗が正式にオープンすることに先駆けて関係者やマスコミなどを招いて行う見学会や、建築業者が新築住宅に購入者を招いて行う完成披露会などがそうです。
医療機関や調剤薬局における内覧会の役割は大きく、専門にプロデュースしてくれる会社やコンサルタント業者が数多く存在するほどです。
そうした会社や業者では内覧会の告知チラシのデザインから配布・医療機関内や調剤薬局内の飾り付け・説明用のフリップの制作・見学者への記念品・ペットボトルなどの飲み物の用意・小さいお子さんのための遊具の用意など、さまざまな施策をもって内覧会を成功させる手助けをしています。
内覧会が行われる理由
内覧会が行われる理由には、開業の手助けをしてくれた関係者や友人・知人、さらには勤務医時代にお世話になった先生や恩師など、開業にあたってサポートしてくれた人たちを招き感謝の気持ちを込めてお披露目をするという意味合いがあります。
しかし内覧会の最大の目的は他にあり、それは新規開業する医療機関や調剤薬局のPRです。
何かと広告規制が厳しい医療機関において、内覧会を開き「病院やクリニックを開業します」「ここにこういう調剤薬局があります」と発信することは、地域に住まう方々に存在を知ってもらうためのまたとない機会なのです。
内覧会で医師やスタッフが地域住民の方々と直接コミュニケーションを取ることで、院内の雰囲気や導入している医療機器などを知ってもらうことができます。
しかしながら心療内科などの一部の医療機関では、患者さん以外に広くその場所を知って欲しくないなどの理由から、内覧会を行わないこともあります。
内覧会に行くメリット
医療機関や調剤薬局側が内覧会を行う理由はわかりましたが、ここでは内覧会に行く側の視点に立ってみましょう。
内覧会というのは行う側にも集患などのメリットがありますが、内覧会に行く側にも当然のことながらメリットがあります。
実際に医師やスタッフと直接コミュニケーションを取ることができるため、
- 「患者の健康に親身になってくれそうな先生だな」
- 「説明がくどくなくてはっきりしていてわかりやすいから、病気の説明も理解しやすく話してくれそう」
- 「この先生は〇〇の病気について詳しいんだな」
というように、医師の人柄などが見えてきます。
他にも、
- 「待ち時間が長くならないように工夫されている」
- 「先生やスタッフの仲が良さそう」
- 「子どもが安心して過ごせそうな環境または雰囲気がある」
ことなども知ることができます。
このように内覧会を通してその医療機関や調剤薬局の雰囲気などを直接感じることができるため、医療機関選びや調剤薬局選びにとても有意義な機会です。
具体的な内覧会の例
それでは実際に医療機関や調剤薬局ではどのような内覧会が行われているのでしょうか?
例えば2017年5月9日にオープンした内科・眼科・小児科・耳鼻科・整形外科と調剤薬局が入居する「クリニックステーション東十条」では、医療モール内を巡って「骨が最も強いのは何歳ごろ?」といった各院の診療科目に沿った内容のクイズラリーを実施しています。
医師とスタッフがヒントを出すことで見学者とのコミュニケーションが生まれ、楽しみながら気軽にクリニックで実施する治療などについて質問できる雰囲気作りを行っています。
まとめ
内覧会は医療機関や調剤薬局にとって、地域住民の方々や関係各社に認知されるための大切な機会です。
また集患という観点からも重要な役割を持ちます。見学者側としてはその医療機関や調剤薬局をよく知り、よりよい医療機関や調剤薬局選びを考える機会でもあります。
今回の記事で分かること