こんにちは、医療事務ブロガーの元ヤン次女 (@iryojimu_hikaku) です!
「医療事務の仕事は苦労や大変なことが多いの?」
「患者からの理不尽なクレームが辛い?」
このような疑問を感じている方も、多いのではないでしょうか。
そんな方に向けて本記事では、経験者から聞いてみた「医療事務の仕事内容で大変だと感じる事」をご紹介します。
本記事を読めば、医療事務の仕事内容や、働いている人が大変だと感じているポイントが明確になりますよ!
これから医療事務に就くことを考えている方は、ぜひ参考にしてイメージを膨らませてくださいね。
それでは、どうぞ!
医療事務の良いことばかりを見ていたら足がすくわれちゃうわよ。
もくじ
医療事務の大変さエピソード7選
エピソード①:幅広い知識が必要
医療事務と聞くと、病院の受付や会計で座って静かに作業している姿を思い浮かべられると思います。担当者が細かく分けられていたりと、病院によっても違いがあると思いますが、なかなか幅広い業務を行う仕事です。
受付、会計、レセプト、電話応対、案内、ラウンド業務、書類作成、雑用…など。受付や会計を中心に、病院内の診察が円滑に進むよう、病院と患者様の間の潤滑油のような役割でもあるように思います。
保険請求に関わるものや、患者様の診療に関わる書類などの特殊で幅広い知識が必要であったり、正確で素早い判断や、物事を円滑に進めたり患者様に寄り添う心も必要とされると思います。
患者様が多い病院では、頭の回転を良くしていかないと、患者様をお待たせしてしまったり、業務が終わらなかったりとなかなか大変ですし、かといって雑な業務は不信感に繋がってしまいます。素早く正確に的確に、温かな心を持って業務を行うことが求められます。
▼先輩の一言アドバイス
何より正確な知識と、柔軟に対応できる力を身につけましょう。頼りになる医療事務員になれると思います。
エピソード②:外から来る人達への対応
医療事務で大変な仕事のひとつは、外から来る人達への対応です。
勤める医療機関にもよりますが、医療事務の人もお医者さんのような白衣が制服になっている場合が多く、そういうところで仕事をする医療事務の人は患者さんから見たらお医者さんと区別がつきません。なので医療事務では答えられない質問をされることがよくあります。
そういうときにただ「わかりません」と答えてしまうのは言葉が足りないですし、印象が悪くなります。この”印象が悪い”というのは、答えた医療事務の人だけでなく、その医療機関の印象もです。患者さんにとっては1番声をかけやすいところにいるのが受付の仕事をしている医療事務の人ですから、つねにそのことを意識しないといけません。
自分には覚えがないことで苦情を言われることもあります。患者さんにかぎらず、外から来る人にとっては誰の責任かなんてことはわかりません。なのでなるべく早くその苦情の内容を理解して、解決する能力も求められます。
▼先輩の一言アドバイス
資格試験の勉強だけでは身につかないことなので、アルバイトをするなどの社会経験をしたほうが勉強になると思います。
エピソード③:一番難しいのは人間関係
医療事務は、受付で看護師や医師より先に患者さんと接します。患者さんにしてみても、窓口にいる事務員の印象は大きいです。言葉使いが丁寧か、声や話し方の柔らかさも大事です。
患者さんに対しても、良い印象じゃないといけないわけですが、内側の人々、つまり、看護師や医師に対しても、かなり気を遣います。
自分が患者の立場だったころには、頼りになるとか優しいとかのイメージだった看護師という職業の人たちは、内側の人間関係になると手のひらの裏表のように違ってきます。無理もないです、人に命を預かる仕事ですもんね。
仕事中の厳しさは仕方ないにしても、まず、病院またはクリニックの中の人たちの順位は、もちろん医師がトップ、そのすぐ下が看護師たち、その下がいろいろな技師たち、そして、最後が事務員です。事務員は上の人たちに絶対服従なんです。
たとえ事実でも(患者からのクレームでも)看護師に意見を言ってはいけません。逆に、患者さんが事務員のクレームを看護師に言った場合は、厳しく言われます。看護師と患者さんの板挟みになるのが、事務員、と考えるといいと思います。
▼先輩の一言アドバイス
看護師は見習のころから、女性ばかりの職場で人間関係に擦れています。医療事務員になりたてのころはめんくらいます。それを覚悟で負けないように頑張ってください。看護師の裏の姿が見られるのもこの仕事ならではの社会勉強、その後、自分が病院にかかる時の注意点になります。
医療事務の職務内容は、あくまで患者様を医師や看護師へエスコートすること。それを徹底してやらなければ一流の医療事務とは私が認めないわ!
エピソード④:看護師のサポート
かかりつけの病院では、受付で仕事をするだけでなく、看護師の仕事も行うことがあります。
病院では、医療事務の必要性がしみじみと感じられます。外来に来られた患者に対しての診療科目を案内したり、患者への相談役も仕事の中に含まれてます。
比較的医療事務の資格は、取りやすくなってますが、人気がある職業でもありますので、就職での倍率も高くなる傾向にあります。
看護師のサポートと言っても、看護師しか出来ないことは、医療事務と言っても出来ないことが多いですが、基本的に看護師の指示に従って動くこともあります。
全国の病院では看護師が不足している状況ですので、医療事務の人材は、どこの病院でも必要な方となってます。かかりつけの病院で働いている医療事務は、大半が女性となってますので、比較的働きやすい環境ではあります。
▼先輩の一言アドバイス
これから医療事務を目指す方にとっては、看護師の仕事もすることがあるということを、頭にいれておいた方が、就職をする際に、とても役に立つこととなります。
エピソード⑤:資格より経験
医療事務の資格を取得するために勉強したり専門学校で勉強しても現場ではまた違った場面を出くわすことがあります。点数表に書いていないこともあり色々経験してきた先輩から教わって学ぶことがほとんどです。
実際、医療事務を勉強してもあくまでも基本中の基本しか学ぶことしかできません。なにより資格よりも経験が重視になり、就職する際も医療事務経験者優遇されることがほとんどです。初心者歓迎の文字はほとんど求人には載ってません。
私は小さなクリニックで経験積んで総合病院で働くことができました。総合病院では入院の事務をすることができるので視野も広がり学ぶことがクリニックよりもあります。
クリニックで積んだ経験ももちろん無駄ではありませんでした。けれど、医療事務の資格を取ることも無駄なことではありません。資格を持っていることで優遇されることもあります。しかし、私の経験では資格よりも経験を積むことが一番だと確信しています。
▼先輩の一言アドバイス
資格を取得するにあたって無駄なことではないですがなによりも経験が1番です。基礎を作るためにはクリニック、診療所から学ぶことが大事だと思います。
けどね。一番初めに未経験で就職するには、やっぱり必要なの。資格を持っていることが一つの熱意として表現・アピールできるわ。
エピソード⑥:レセプト業務
医療事務の仕事の中で最も重要な仕事がレセプト(診療報酬請求)業務です。
医療機関で診察を受けた場合、窓口で費用を支払いますがそれは費用の一部であり、残りは一ヶ月分まとめて審査支払機関に提出し、その後保険者に請求が行われます。レセプトは毎月10日の締切日までに審査支払機関に提出しなければいけないという決まりがありますので毎月10日までは日常業務にレセプト業務が上乗せされ大変忙しくなります。
又、レセプト内容にミスがあった場合、医療機関に返戻といってレセプトが戻ってきたり減額されることもあります。そうなると、医療機関の経営に大きな影響を与えてしまいます。その為レセプトは正確に作成することが大事ですし、そのためにも2年おきに改定される診療報酬点数表での最新の点数確認が必要になってきます。
医療機関では行われた診療行為を正確に計算できる事が医療事務の仕事ではとても大切です。
▼先輩の一言アドバイス
レセプトの勉強をしておいた方が良いです。
エピソード⑦:とても重要で大変なのがレセプト業務
病院の規模にもよりますが、この期間に何100枚何1000枚とレセプトを作成し点検、修正を経てレセプトを完成させます。この請求が病院の経営に直接関わる重要な業務なので、算定漏れや過剰算定に注意し正確にかつ迅速に作成する事がとても重要です。
レセプトは、請求したら必ず支払われるものではなく病名と診療行為と保険点数が合っているか、その他1ヶ月に1回しか算定してはいけない等のルールが守られているか等厳しく審査されるので、医療事務従事者がきちんと知識を持って神経を使い仕事をしないと、ドクターが行った医療行為に対し適切に評価される事無く医療費が支払われないという事態を招く恐れがあります。
また、請求日が月初めと決められているので毎月10日までは通常業務に加えレセプト業務が加わってくるので、月初めの仕事はとても大変です。そういった意味で、医療事務の仕事で一番大変なのはレセプト業務であると言えます。
▼先輩の一言アドバイス
医療事務の中で一番大変な仕事はレセプトですが、その反面一番やりがいがある仕事です。
保険点数に関してはドクターよりも知識を深めるとドクターから信頼され、ますます仕事にやりがいを感じる事が出来ます。
まとめ
ただし、人と直接接することができて、患者様に感謝されるような業務で、本当に挑戦しがいのある職業よ。私は是非ともチャレンジして欲しいと心より願っているわ。
今回の記事で分かること