医療事務になりたい!と思う人は多いかもしれませんが、「医療」という特殊な分野だからこそ、独学で勉強することが割と難しいです。
しかし、その難しいと言われる理由は、
- 「どんな資格を取得すれば良いか?」
- 「何を勉強すれば良いか?」
- 「どんな教材を買えばいいのか?」
以上が分かっていない場合が多いため、順序立てて必要なスキルを身につけて試験の準備をしていけば、誰でも医療事務の資格を取得することができます。
今回は現役の医療事務スタッフが教える、効率良く独学で医療事務資格を取る方法をまとめました。
もくじ
独学で資格を取ることは可能か
独学で医療事務資格を取ることはできるのか、という質問をされることがよくあります。結論から言うと、医療事務の資格取得は独学でも可能です。
しかし、それには失敗しないための大切なポイントが3つあります。
- 目標とする資格をはっきり決める!
- 教材を吟味して選ぶ!
- 勉強時間を十分に確保する!
まず、目標とする資格を決めることが大切です。
医療事務の資格には、独学で「取得しやすい資格」と「そうでない資格」があります。
参考書や過去問、テキスト等が多く市販されていれば、取得しやすい資格といえるでしょう。なかには、独学での資格取得は無理な場合もあるため、最終目標をはっきりとさせることが大切です。
また、上手に勉強時間を確保しなければ、いつまで経っても知識を蓄積することができず、途中で挫折してしまう恐れも出てきます。覚悟を決めたら、通勤時間や昼休み等の空き時間を活用して、学習時間を見つけることが、独学を成功させるポイントです。
step1:資格を決める
ゴールの決めよう
医療事務の資格と一概にいっても、実は働く場所や業務内容によって必要となる資格は様々です。
そのため、どういった医療事務になりたいのかをはじめに決めて、自分の中での最終目標を決めておきましょう。
独学に向く資格
あなたがどのような分野で仕事をしたいかを明確にすることが、目指す資格を決定する秘訣です。
- 医療事務のオールラウンダーとして活躍したい
→診療報酬請求事務能力認定試験《おすすめ》
→医療事務管理士 - 医師をサポートする仕事がしたい
→医療秘書技能検定試験 - レセプトコンピュータのオペレーション業務がしたい
→医事コンピュータ技能検定 - 調剤薬局で事務スタッフとして働きたい
→調剤事務管理士
補足説明
診療報酬請求事務能力認定試験は、医療事務に関連する資格では、最もメジャーな資格の1つです。そのため、市販テキスト・参考書・解説書も種類が充実しており、攻略法もインターネットで検索すればすぐに出てきます。独学に適した資格であるため、特に理由がなければこちらの資格がおすすめです。
step2:教材を決める
次にポイントとなるのが、教材(書籍)選びです。
医療事務の資格の場合、他の資格に比べると参考書や問題集は品揃えは十分ではありません。吟味した上で、インターネットで購入してみましょう。下記におすすめの本をご紹介します。
おすすめ参考資料
まずは、医療事務として働くために確実に必要となる書籍のご紹介です。
①:診療点数早見表
医療事務としての必需品です!
この本がなければ何も始まりません。これから医療事務の勉強を始めるという方は、まず先に購入しておくべき一冊です。
②:診療報酬・完全攻略マニュアル
こちらは診療報酬改定にフォーカスして幅広いトピックについて説明されている書籍です。
「最新の改定内容」について詳しく学ぶことができるので、参考書として持っておきたい一冊です。
おすすめ教科書
次は、「医療事務」の基本を学ぶことができる書籍をご紹介します。
①:レセプト作成テキストブック 医科
初心者でも簡単にレセプトの作成方法が学べる一冊です。
レセプトに限らず、医療事務の入門書として強い支持を集めている本です。医療事務の入門書であれば、このテキストは間違いのない選択です。
②:医事課のお仕事 コミック医療事務入門
こちらは、レセプトのための本ではありませんが、医療事務に関する考え方や基礎知識を習得することができる本です。
「レセプト作成テキストブック 医科」と比べると、コミックで描かれているため非常に読みやすいのがグッド!
医療事務だけではなく、すべての医療従事者(コメディカル)にとって読んでおきたい本です。
おすすめ問題集
①:医療事務 診療報酬請求事務能力認定試験 医科 合格テキスト&問題集
医療事務としての基礎的な知識から、試験対策に関する必要なテクニックまで紹介されいているテキスト&問題集です。
点数表の読み方など、しっかりと知識を身につけてから具体的な問題・解説へと進むことができ、初心者が医療事務を学ぶ書籍としてはおすすめの一冊です。
②:世界一やさしい医療事務
イラスト付きで、初心者でも始めやすい書籍はこちら。
診療報酬請求事務能力認定試験の合格するための、初心者向けに分かりやすく説明されている書籍です。
診療報酬請求事務能力認定試験の入門書は、数え切れないほど発売されていますが、私個人的にはこの試験対策が一番わかりやすく説明されており、非常に参考になった一冊です。
step3:覚悟を決める
めざす資格を決めて、参考書選びを終えたら、あとは強い意志と根気で勉強を始めましょう!
独学は勉強時間を確保することが重要な条件です。通勤や通学時間、昼休み、家事の合間などに教科書を開いたりと、なるべく毎日30分程度テキストに触れましょう。
それが難しいようであれば、土日に集中して学習したり、子供の寝かしつけを終えてから学習したり、それぞれのライフスタイルに合わせて学習時間を有効利用しましょう。
そうすれば、およそ3〜4ヶ月後には、ある程度の知識とスキルが身についているハズです。
まとめ:独学で資格取得を成功させるために
本記事では、医療事務のプロとしての経験を基に、独学で資格を取得するための攻略法をお伝えしました。
しかし、独学には困難も伴います。そこで、独学の要素を活かしつつ、より確実に資格取得を目指す方法として、医療事務の通信講座をおすすめします。
通信講座には、独学の自由さと専門家のサポートを両立できる大きなメリットがあります。
- 自分のペースで学習可能
- 質の高い教材と体系的なカリキュラム
- 経験豊富な講師によるサポート
- 添削指導で苦手分野を克服
- 模擬試験で実践的な対策
特におすすめなのが、 医療事務専門校「日本医療事務協会」 の医療事務コースです。このコースでは、本記事で紹介した独学のテクニックを活用しつつ、プロの指導を受けられます。独学の不安を解消し、効率的に学習を進められるでしょう。
さあ、医療事務の資格取得に向けて、今すぐ行動を起こしましょう!
あなたはきっと、立派な医療事務さんになれると、私が断言します。
だって、この長い記事を最後までよんでくれたのですもの。そのくらい、医療事務としての「熱意」があれば、合格することは簡単です!
心より応援しています。
以上、元ヤン次女でした!