こんにちは、医療事務ブロガーの元ヤン次女です!
医療事務は女性人気の高い職業です。しかし、想像以上に仕事内容が多岐に渡っていて大変なため、ストレスを抱える人も多いです。
社会で生きている限り、ストレスは誰もが多かれ少なかれ受けているものですが、ストレスを上手く発散できずにため込むと、やがて心身に影響を及ぼします。
「患者からのクレームが辛くてストレスが溜まる…。」「医師が無茶苦茶で毎日が苦痛…。」と、悩んでいませんか?
分かりますよ。わたしもとっても共感できます。
そんな方に向けて、医療事務にはどのようなことがストレスになりやすいのか、そしてそのストレスの解消法についてご紹介します。
本記事で紹介する「医療事務のストレスの原因」を知れば、あなたのストレスへの考え方がガラッと変化して、よりよい人生を送れること間違いなしですよ!
決してストレスを溜めないでください。あなたの身体が一番大切ですよ。これだけは忘れないで!
それでは、どうぞ!
もくじ
解説ショート動画:医療事務が抱える7大ストレス!
この記事の内容は、以下のYouTubeショート動画でも解説しています。動画でサクッと確認したい方におすすめです。
https://www.youtube.com/watch?v=Zu1YgH1zaVI
そもそもストレスとは?
ストレスとは、心や体に圧がかかりダメージが生じている状態を言います。
人は、人間関係や経済的状況、天候、疲労などさまざまな原因でストレスを感じます。
ストレスがたまると、次のようなさまざまな症状が現れます。
- 不眠
- 抑うつ
- 気持ちの落ち込み
- 動悸
- めまい
- 肌荒れ
社会や家庭で抑圧が多く、年齢とともにホルモンの変化によって体に不調が出やすい女性のほうが、ストレスで受けたダメージが「表面化しやすい」「症状に現れやすい」とも言われています。
ストレスは意識しないうちに蓄積されていくことも多いので、ストレスの原因を把握するためには、まず自分自身の気持ちと向き合うことが大切です。
日常生活にはさまざまなストレスがあります。
- 配偶者とのストレス
- 自分の病気や障害のストレス
- 経済状態のストレス
- 食生活や健康のストレス
- 人間関係のストレス
とはいえ、働いている人の場合は1日のうち、3分の1の時間を仕事に費やしているため、仕事や職場はストレスを引き起こしやすい環境の1つと言えるでしょう。
医療事務がストレスを感じる9つの原因
ここからは、医療事務が仕事中に感じやすいストレスの原因を解説します。
次の9つが主なストレス原因です。
- ①仕事量の多さ
- ②仕事量に対して給与が低い
- ③患者さまとの人間関係
- ④女性ならではの人間関係
- ⑤医療現場という職場の緊張感
- ⑥覚えることの多さがストレス
- ⑦仕事が飽きる
- ⑧キャリアへの不安
- ⑨コロナ禍への不安
医療事務の初心者向けに、丁寧に解説していきます。
原因①:仕事量の多さ
医療事務が仕事中に感じやすいストレス1つ目は、仕事量が多すぎるからです。
医療事務は毎日、多くの事務作業をさばくことが求められます。
- 受付案内
- 患者接遇
- 電話
- カルテ作成
- データ入力
- 会計
- レセプト業務
- 掃除、清掃
- 予約管理
- 入院、退院手続き
- 医薬品の発注や検品など
忙しさ&仕事量が多すぎて、自分の許容量を超えてしまう…。辛い…。
このようにキャパオーバーで苦しんでいる医療事務さんは少なくありません。
原因②:仕事量に対して給与が低い
医療事務が仕事中に感じやすいストレス2つ目は、責任の重さの割に給料が少ないからです。
医療機関で働く医療事務さんは、患者さまの健康に携わる大切な仕事です。
また、病院の主な収入源である診療報酬(レセプト)を作成・点検・提出まですべてを担っています。
それにも関わらず、給料の手取りは17万円…。一人暮らしをするだけで精一杯、という方も多いのが現状です。
医療事務の80%以上は、年収300万円未満というデータ(※日本商工会議所「人材ニーズ調査」)があります。
一般的な仕事よりも給料は低いことが浮き彫りとなっています。
このように、仕事量に対して、見合わない給料の安さにストレスを感じてしまう方も多いでしょう。
原因③:患者さまとの人間関係
医療事務が仕事中に感じやすいストレス3つ目は、患者対応で精神的に消耗しやすいからです。
患者付き合いは、医療事務の仕事で避けて通れないものです。
病院やクリニックにおいて医療事務は最初と最後に患者さんと接する人間であり、患者と医師を橋渡しする役割も持っています。
患者さまと「最初と最後」に接する仕事であるがゆえに、時として不快なクレームを受ける場合があります。
- 「何時間待たせるの?」
- 「会計まだ?」
- 「早くしてくれない?」
時々ではあるものの患者さまからのクレームを受け、その対応についても受付窓口である医療事務が行わなければなりません。
自分のミスとは関係ないことで怒られたり、理不尽な怒りをぶつけられたりすることも少なくないため、精神的な負担は非常に大きいと言えます。
原因④:女性ならではの人間関係
医療事務が感じやすいストレス4つ目は、職場の人間関係からです。
病院で働くスタッフの大半は、女性です。
私の経験則で言えば、男女比は1:9くらいかな。クリニックの院長先生が男性で、看護師含めすべて女性ということもよく見ますね。
病院は、決して広いとは言えないような職場です。転勤もなければ、部署の移動もありません。
そのような女性しかいない「狭い環境」では、
- 「陰湿ないじめ」
- 「陰口」
- 「嫌味」
- 「無視される」
- 「ミスを責める」
- 「不当に仕事を押し付ける」
など、人間関係のトラブルが起こりやすく、強いストレスを生みます。
他の医療事務スタッフとの関係が悪くなれば仕事そのものが苦痛に感じます。また、医師・看護師との関係が悪くなると毎日の業務をスムーズに進めにくくなってしまいます。
人間関係というのは悪化するのは簡単です。けれども改善することはなかなか難しいため、ストレスになりやすいのよね。
原因⑤:医療現場という職場の緊張感
医療事務が感じやすいストレス5つ目は、ミスが許されない仕事だからです。
「人間ならば、ミスをするのは当たり前じゃないか。」
確かに、優秀な人も失敗やミスを繰り返していく事により、大きく成長するものです。
しかし医療現場では、そのような考え方は危険です。
- 移動中、患者さまの肩にぶつかり転倒させてしまう。
- 部屋の入退出のとき、ドアを開けた際に患者さまにぶつかってしまう。
- 医療機器の電源に引っ掛かって、機材を破損させてしまう。
- データ入力を誤り、間違った処方箋を発行してしまう。
- 医師にカルテを間違えて渡してしまい、誤った診察を行うことになる…。
このように、医療事務によるちょっとしたミスが、大きな医療事故に発展する可能性を秘めています。
そのため、ミスが許されないピリピリした職場環境は、ストレスの原因となる場合があります。
原因⑥:覚えることの多さがストレス
医療事務が感じやすいストレス6つ目は、仕事が覚えられないからです。
医療事務は、レセコン(レセプトコンピュータ)を用いて日々の業務をこなしていきます。
レセコンとは、レセプト(診療報酬明細書)を作成するコンピュータのことで、必要な情報を入力するだけで診療行為の計算や各種点数の算定などを行ってくれるものです。
そのため専門的な知識がなくてもレセコンさえ操作できるのならば、誰でも医療事務として働くことができます。
しかしながら、このレセコンの操作を覚えるまでに多くの時間がかかります。
普段からパソコンを使わない人や、レセコン独自の機能に慣れない人はストレスを感じることも多いです。
また、パソコンの操作方法だけではなく、検査項目や手術などとデータ入力する内容も、なかなか覚えられないこともストレスの1つです。
- 病名
- 薬の名前
- 処置
- 検査項目
- 画像診断
専門用語や専門知識が多いため、わからないことが多すぎる。
薬は種類が多く、似ている名前があって間違えやすいので未経験者の方は特に苦労します。
薬の名前をきちんと把握していないと、医師から何か指示などがあった場合にミスを起こしかねないため、その分感じるストレスは大きいでしょう。
原因⑦:仕事が飽きる
医療事務が感じやすいストレス7つ目は、仕事は毎日同じだからです。
医療事務は、毎日同じ仕事を繰り返し行います。
- 同じ勤務先
- 同じ仕事内容
- 同じ人間関係
やるべきことを熟知してしまい、新しい刺激がないことで「仕事のマンネリ」を感じる場合があります。
データ入力や会計処理など、ほとんどがマニュアル化されており、1年もあれば完璧にマスターできる仕事内容です。
もちろん、「飽きた」ということはその仕事に慣れた証拠であり、けっして悪いことではありません。
とはいえ、医療事務の仕事はルーティンワークであるゆえに、マンネリを苦痛と感じる方は少なくないでしょう。
原因⑧:キャリアへの不安
医療事務が感じやすいストレス8つ目は、将来に漠然とした不安を持ちやすいからです。
医療事務職は、事務長や管理職といった「役職」があるものの、「出世」や「昇進」という概念が初めからない場合が多いです。
その理由は、そもそも医療事務は少人数で採用されるゆえに、ポストの空きがないからです。
- 「昇進も見込めない…。」
- 「医療事務に将来性を感じない…。」
- 「キャリアパスが限られている…。」
- 「出世ができない…。」
このようにキャリアアップを望みにくい医療事務さんは、まだ見ぬ将来へ不安やストレスを感じやすいものです。
原因⑨:コロナ禍への不安
医療事務が感じやすいストレス9つ目は、新型コロナウイルスの影響です。
新型コロナウイルス感染拡大による不安やストレスを感じる方は、多いと思います。
それは、コロナの最前線で働く医療事務さんも例外ではありません。
どんなに注意を払っても、どれだけ感染対策をしても、「感染によるプレッシャー」は大きく、精神的な負担があります。
- 「いつ感染するか不安…。」
- 「自分が感染して職場に迷惑をかけたらどうしよう…。」
- 「仕事がなくなったらどうしよう…。」
という不安が強くつきまといます。
コロナ禍ならではの不安やプレッシャーも、医療事務が感じやすいストレスの原因です。
切り替えの早い人はストレスがたまりにくく、まじめな人ほどストレスをためやすい傾向にあります。
意識的に思考を切り替えたり、普段からポジティヴ思考で物事を見るように心がけたりするとよいでしょう。
またストレスの解消法については、自分に合った方法でないと意味がありません。
例えば、日ごろから映画を全く見ないにも関わらず、友人から「ストレス発散には泣ける映画を見るのがおすすめ」と言われてその通りにしても、逆に疲れてしまうことがあります。
このように自分がどのようなときにリラックスしていると感じるのか、楽しいと感じるのか、あるいはどのようなときに退屈だと感じるのか、疲れるのかを考えておくと、自分に合ったストレス解消法が見つかるでしょう。
医療事務さんにおすすめのストレス発散法3選
ここからは、医療事務さんにおすすめのストレス解消法について解説します。
主に以下の3つがオススメです。
- ①好きな人と時間を過ごす
- ②運動する
- ③入浴と睡眠を十分にとる
方法①:好きな人と時間を過ごす
医療事務におすすめなストレス発散法1つ目は、親しい人と過ごすことです。
- 家族や友人とおしゃべり
- 食事
- お酒を飲む
等、親しい人と交流することでストレスを発散するのがおすすめです。
家と職場の往復だけで、人間関係が狭くなりがちな医療事務さん。
できれば、医療従事者以外の人と交流したほうが良いでしょう。話題が職場の悪口や、仕事の愚痴になれば、リラックスどころか余計にストレスが溜まってしまう恐れもあります。
信頼できる方と笑顔で過ごすことは、なによりのストレス発散法です。
方法②:運動する
次におすすめするストレス発散法は、運動をすることです。
ストレス緩和には、散歩やウォーキング・ヨガなどの有酸素運動が適しています。
なぜなら、ウォーキングやジョギング、サイクリングなどの一定のリズムを刻む運動を反復して行うと、セロトニンの分泌が高まると言われています。
セロトニンは、心を穏やかにしてくれる神経伝達物質で、日光を浴びることでも分泌されます。
セロトニンが分泌されると、以下のメリットがあるようです。
- 脳が活発に働く
- 精神が安定する
- 安心感を覚える
デスクワーカーの医療事務さんは、どうしても運動不足になりがちです。
休日は家族で公園にお散歩、子どもが起きる前に早朝に30分だけウォーキングなど、時間を見つけて運動することでストレス発散できますよ。
方法③:入浴と睡眠を十分にとる
最後におすすめするストレス発散法は、十分に休むことです。
十分な休息や睡眠が確保できないと、情緒不安定でネガティブな感情になりがちです。
これらが続くと、イライラが収まらなくなり、最悪の場合「うつ病」や「不安障害」などを日常の生活をきたす場合があります。
最悪の状態になる前に、日ごろから自分のカラダをケアしていきましょう。
医療事務さんでもすぐにできるリラックス法は、以下のものがあります。
- 睡眠をたっぷりとる
- ゆっくりと湯船に浸かる
- 好きな音楽を聞いてくつろぐ
- 瞑想をする
良い仕事は、良い休息から。
ゆっくり休んで、明日からまた仕事を頑張りましょう!
まとめ:ストレスの原因を知り、上手く対処していこう!
今回の記事では、「医療事務のストレス」をテーマに、ストレスの原因や対処法について解説しました。
まとめると、以下のようになります。
- 医療事務の仕事とストレスは、切り離すことはできない
- 主に人間関係、職場の雰囲気、仕事の忙しさによるストレスが大きい
- 心の余裕をつくることで、ストレスと上手く付き合っていくことが大切
狭い職場環境で働く医療事務は、日々さまざまなストレスにさらされます。
患者や同僚と付き合いながら仕事をすることで、ストレスをゼロにすることは不可能です。しかし、心の負担を軽くすることは可能です。
あまり重く受け止めずにすぐさま思考を切り替えたり、適度にストレス発散をしたりして心身の健康につとめることが大事です。
ストレスは心身にさまざまな影響を及ぼすため、溜め込みすぎる前に、自分に合った方法でストレスをうまく発散させましょう。
この記事をきっかけに、ストレスとの向き合い方を見直して、患者さまを笑顔で迎えてあげられる医療事務さんを目指していきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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