こんにちは、医療事務ブロガーの元ヤン次女です!
どのような業種・職種でも100%安全な職場はありません。
特に大型の機械などを使用する工事現場は怪我をするリスクも高いですし、医療業界ではそこで働く人たちの安全だけでなく、患者の安全にも気を付けなければなりません。
そのため、事故や災害が起こる前に危険を予測し、予防することが重要となります。
では、医療事務や調剤薬局事務が起こりえるヒヤリハットとはどのようなものでしょうか。
今回は、
- 医療事務、調剤薬局事務のヒヤリハット事例
- ヒヤリハットの対策
など、医療業界での事例から解決策まで、すべて説明していきます。
事前に医療事務のヒヤリハット事例について知っておくことは、事故を回避することにつながります。
ぜひ参考にして、じっくり読み込んでくださいね!
ヒヤリ・ハットとは
ヒヤリ・ハットとは、文字通り「突発的な事象やミスにヒヤリとしたり、ハッとしたりすること」を言い、重大な事故や災害にはならないものの、そうなっていてもおかしくない一歩手前の事例の認知のことを指します。
命に関わるような災難などが発生したとき、その前にはたくさんのヒヤリ・ハットが潜んでいることがあります。そのため、ヒヤリ・ハットの事例を収集して分析することで、大きな事故を予防することが望まれています。
実際に職場や作業現場などにおいて、そこで働く人たちが経験したヒヤリ・ハットの情報を公開して共有し、蓄積することで、未然に事故を防止する活動が行われています。
医療分野におけるヒヤリ・ハットは、「具体的には、ある医療行為が、(1)患者には実施されなかったが、仮に実施されたとすれば、何らかの被害が予測される場合、(2)患者には実施されたが、結果的に被害がなく、またその後の観察も不要であった場合等を指す。」と定義されています。
医療事務のヒヤリ・ハット
病院では医療ミスを防ぐ重要なポイントとして、ヒヤリ・ハットに関する確認や会議を行っていますが、無床の診療所などではこうした確認や会議が行われることは少ないと言えます。
たとえ確認や会議が実施されていても、せいぜい大きなトラブルについて話し合うくらいで、小さなミスの報告とその対処法などを話し合うことはあまりありません。
医療事務のヒヤリ・ハットで多いのが、記載ミスや入力ミス、診療時間の予約ミス、処方箋や診療報酬明細書の渡し間違いなどが挙げられます。
また同時にいくつもの業務をこなしていると、どれか1つはおろそかになりがちです。「あれもやってくれ、これもやってくれ」と頼まれたところに電話がかかってきて一時的に作業が中断すると、それだけで何を頼まれていたのか分からなくなることもあります。
調剤薬局事務のヒヤリ・ハット
調剤薬局事務で多いのは主に処方箋の入力ミスです。
例えば、
- 「薬の規格が変更されていたのに、前回と同じ規格で入力してしまう」
- 「点眼液0.1%を点眼液0.02%と入力してしまう」
- 「2.5mgを5mgと入力してしまう」
という規格違いや、
- 「ローションと記載があったにもかかわらず、クリームと入力してしまう」
- 「錠剤とカプセルを間違えて入力してしまう」
といった剤形違いの入力ミスが多いです。
他にも「朝・夕食後」を「毎食後」と入力したり、外用薬の使用部位を間違えて入力してしまったりすることが挙げられます。
ヒヤリ・ハット対策
ヒヤリ・ハットの再発を防ぐためには、ヒヤリ・ハットの原因を分析する必要があり、起こった事象を正確に把握することが重要となります。したがってヒヤリ・ハットの事例を収集することが大きなポイントです。
「いつ」「どこで」「誰が」「誰に」「なぜ」「どうしたのか」という6W1Hにしたがって、ヒヤリ・ハットの内容の把握と確認をした後、なぜそのような事態になったのかを1つ1つ振り返り、何が問題であったかを明確にします。
そして明確にした問題に対してどういった対策をするのか、計画を立てて実行することがヒヤリ・ハット再発防止に繋がります。
まとめ
どのような職場でもヒヤリ・ハットは存在します。
医療業界においては医療ミスを防ぐ重要なポイントとして、日々、病院などでヒヤリ・ハットの確認や会議を行っています。
そしてヒヤリ・ハットの再発防止には、ヒヤリ・ハットの事例を収集して分析することが大事とされています。
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