クリニックの求人に応募する際、履歴書とセットで提出が求められる『職務経歴書』。
特に初めての転職の場合、「職務経歴書をどのように書けばいいのか?」「採用担当者にアピールできる書き方は?」など、頭を悩ませている方も少なくありません。
そんな方に向けてここでは、医療事務の転職活動において知っておきたい『職務経歴書』について、例文を紹介しながら解説します。
当記事で紹介する「職務経歴書の完全マニュアル」を実践すれば、初心者でも転職成功に近づけることができますよ!
なぜなら、実際に私もこの方法で、採用面接をクリアしたからです!オホホ♪
例文・フォーマットをしっかり抑えて、内定を狙いにいきましょう。
それでは、どうぞ!
職務経歴書とは?
自身の基本的な情報や略歴を把握してもらうためにあるのが履歴書ならば、職務経歴書は自分に何ができるかをより深く理解してもらうためにあると言えます。
もう少し詳しく言うと、職務経歴書とはどのような会社・立場でどのような実績や経験を積み、結果としてどのようなスキルを身につけたのかを伝えるための書類です。
当然のことながら履歴書と重複する部分も出てきますが、履歴書は簡潔に書くのに対して職務経歴書ではもう少し踏み込んだ内容を書くため、同じような内容でも気にすることはありません。
また職務経歴書には決まったフォーマットはありませんが、一般的に日付・名前・連絡先・応募職種あるいは希望職種・志望動機・職務経歴・取得資格・自己PRについて記載します。
職務経歴の書き方
~編年式~
職務経歴の書き方には大きく分けて「編年式」と「キャリア式」の2つがあります。
まず編年式は時系列順に自分の経歴を紹介する方式です。転職するのが初めてだという人や、1社で経験を積んできた人、それぞれの会社での勤続年数が少ない人などは、編年式で書くとよいでしょう。
書き方の例としてはこうです。
2010年4月~2015年9月 〇〇クリニックにて医療事務を担当
【業務内容】
- 受付、会計、電話・FAX応対
- レセプト作成、点検、請求
- 医師・看護師の補助等
【主な実績】
- 迅速で正確な対応を心がけ、待ち時間の10%削減を達成しました。
- 2015年9月 妊娠を期に退職
また業務内容に特筆したいエピソードや、業務実績に自分が起こした行動や改善策によって数字として表せるような実績があれば詳しく書きましょう。自己アピールに繋がります。
~キャリア式~
次にキャリア式は、自分のキャリアをより強くアピールするために経験した職種あるいはプロジェクトごとに紹介していく方式です。さまざまな業種や職種を経験してきた人や、転職回数の多い人などはキャリア式で書くとよいでしょう。
書き方の例としてはこうです。
例1(販売職)
2009年4月~2012年8月 株式会社〇〇○ 販売部
【業務内容】
- 店頭販売
- 商品開発の支援
【実績】
販売員としてお客様の声を商品企画部や商品開発部にフィードバックし、商品の改善や新商品の開発を支援。
例2(営業職)
2012年10月~2014年3月 株式会社〇〇○ メディア事業部 第一営業課
【業務内容】
- 転職サイトの運営
- 新規開拓、顧客提案、フォロー営業
【実績】
2013年度:売上☓☓☓☓万円(前年対比○%)
例3(医療事務職)
2014年4月~現在 〇〇クリニック
【業務内容】
- 受付と会計
- 電話応対
- レセプト入力
【実績】
患者さんの対応において正確で迅速・丁寧を心がけ、患者さんの満足度アンケートで高評価を得ることができました。
またブランクがある場合も、この方式ならばあまり目立たないのでおすすめです。
自己PRの書き方
自己PRは最大限に自分を売り込むことができるチャンスです。ここで自分の強みや仕事に対するアピールをしましょう。
例えばこうです。
医療事務を通じて培ったコミュニケーションスキルには自信があり、病院に訪れる患者さんに合わせた細やかな対応を心がけていました。清潔感のある身だしなみや言葉遣いに気をつけることはもちろん、心身の不調を抱えて来局される患者さんに安心感を与えるために、常に笑顔でいるように気をつけました。その結果、患者さんから「対応が丁寧で素晴らしい」との評価をいただきました。
またアピールポイントがいくつかある場合は、アピールポイントごとに段落を分けて読みやすさを意識するとよいでしょう。
まとめ
職務経歴書とは「こういう会社にこういう立場で勤めていて、こういう経験や実績を積んできたのでこういうことができる」ということを細かく伝えるための書類です。
採用担当者は応募者が求めている人材像に応じたスキルや適正があるかどうかなどを判断する材料として職務経歴書を利用します。
今回の記事で分かること