こんにちは、医療事務ブロガーの元ヤン次女 (@iryojimu_hikaku) です!
現在、医療事務という職に就いている人、目指している人は、医療事務として働く上で大切なことは何か、知っていますか?
- 医療事務はどのような人が適している?必要なスキルは?
- 医療事務職をおこなう上で大切な姿勢ってなんだろう?
- どのような意識を持って、仕事をすればいいのかな?
医療事務として働くということは、単なる事務作業をするだけではなくありません。患者様と直接接触して、気持ち良く帰って頂くような「病院の顔」としての役割も担うことになります。
今回は医療事務における働く上で大切なこと、意識すべきポイントを様々な観点からご紹介します。
より人のために、より患者さまの笑顔を交わせる医療事務になりたいなら、ぜひ記事を読んでみて下さい。少しでも優れた医療事務になるために。
もくじ
医療事務の魅力
病院や薬局など医療現場で働く医療事務は、女性からの人気が高く求人率も安定している職業です。
2021年12月現在で医療事務の求人は全国で12,859件登録されており、そのうち未経験者でもOKの募集が出ている医療機関は75%程度です。各医療機関がそれぞれ個別に募集をかけているケースを加えると、20,000件以上は求人が出ていると考えられます。
医療事務は男女比でいうと女性が圧倒的に多く、結婚・出産を経て職場復帰することも可能な職業です。さらに女性に優しい職場であることから安定して人気が高いのです。
また、正社員だけでなくパート・アルバイトの募集も多く出ています。勤務時間が一定であり、働き方が選べる点も魅力の1つです。
医療事務として働く上で大切なこと5選
医療事務の仕事に携わるときには、以下の5つのことを意識して取り組むことが大切です。
- ①思いやり、気配り
- ②レセプトの専門家としての自覚
- ③作業の正確性、スピード(パソコンスキル)
- ④秘密を守る義務
- ⑤向上心、学び続ける姿勢
姿勢①:思いやり、気配り
医療事務が働く上で大切にしたこと1つ目は、患者さまを身体的・心理的に支えるということです。
医療事務として働くためには、パソコンスキルや医療の専門知識だけでなく、患者様とのコミュニケーション力も重要ポイントになります。
特に病院へ来られる患者様は、体の調子が良くない人が多く、精神的にも若干弱り気味です。
身体にハンディキャップをもつ患者さまに対しては、援助をする必要があります。
- 車イスの方のトイレまでの介助
- 目にハンディキャップがある方の歩行介助
- 手にハンディキャップがある方の問診票の記入を代行する
医療事務も大切な病院スタッフです。患者様との距離も近いため、細やかな気遣いや配慮が必要になります。
トイレの場所が分からずに困っていたら、さっと近くに行って付き添ってあげる。重い荷物を持ってあげる。などの配慮や、周囲の状況に気遣いが出来ることが求められます。
姿勢②:レセプトの専門家としての自覚
医療事務が働く上で大切にしたこと2つ目は、病院の経営を支えている意識を持つということです。
医療事務の仕事は、受付・会計など患者様へ直接接する機会も多くあります。しかしそれ以上に重要なメインの業務として「レセプト作成業務」があります。
患者が病院で支払う代金を計算し、毎月の診療報酬を合算したレセプト(診療報酬明細書)の作成を行います。
このレセプトを正しく作成する医療事務がいなければ、診療報酬支払(病院に支払われるお金)が支払われません。
医療事務は、病院の経営の一端を担っていることを自覚するべきです。
最新の注意を払って、業務を行うべきね。
姿勢③:作業の正確性、スピード
医療事務が働く上で大切にしたこと3つ目は、ミスなく入力する正確性を意識するということです。
レセプト業務は、日々の会計業務の積み重ねが大切です。
毎日のパソコン入力作業が確実に出来ていなければ、月末〜月初めにかけてのレセプト点検に支障が出てきます。
入力ミスを発見したら、間違えた箇所まで遡って計算し直すことになります。タイプミスや計算ミスが許されません。もし間違えてしまったら、「返戻」といってレセプトが支払基金から戻ってきます。つまり、病院のお金が支払われないという状況になります。
そのためパソコン入力スキルや、仕事の丁寧さ・迅速さを要求される仕事です。
PC操作が得意な人は、「メディカルオペレータ」という医療事務コンピュータ資格を取って、就職活動を有利に進めてましょう!
姿勢④:秘密を守る義務
医療事務が働く上で大切にしたこと4つ目は、守秘義務を遵守するということです。
医療事務は、患者情報にアクセスすることが簡単にできます。
「今日来院された〇〇さん、私の家の近くなんだ…。」
「この前、同級生の〇〇が来てたな、どんな病気なんだろう、見てみよう…。」
このように、医療事務さんは医療機関に来院されたすべての患者情報(住所や電話番号、アレルギーや家族歴)を閲覧することが可能です。
患者情報だけではなく、病名やどのような処置・手術を受けたのかまで、知りうることができます。
医療事務になるということは、患者情報の守秘義務の遵守を徹底することが求められるのです。
口が軽くて、いってはいけないことを平気で話す人は、医療事務には向いていないかもしれません。
姿勢⑤:向上心、学び続ける姿勢
医療事務が働く上で大切にしたこと5つ目は、学び続ける姿勢があるということです。
診療報酬は2年に1度大きな改定があります。それだけではなく、保険制度は年々変わりつつあるので、レセプト業務にも当然影響が出てきます。
実際に医療事務で働くための資格は不要ですが、知識の幅を広げて仕事に生かすために、働きながら資格取得や情勢を勉強している人も多くいらっしゃいます。
また、どの医療機関も順次電子カルテに移行してきており、2020年には病院の電子カルテ普及率が90%になるように国も予算措置を取っているところです。
やがてマイナンバーと電子カルテが連動されるようになるので、これからは電子カルテについての勉強も必要になりつつあります。
「電子カルテオペレーション実務能力認定試験」の最新の資格を取得することもオススメです。
医療事務で働くためには国家資格は必要ありませんが、資格があると就職時に有利である場合もあります。
会計入力作業では、医師のカルテを読み取りながらレセプトコンピュータ(レセコン)に入力していきます。その際、ある程度は診療報酬についての知識があると、入力作業もスムーズに進みます。
そのため、「診療報酬請求事務能力認定試験」や「メディカルクラーク」などの資格を取得しておくと、就職時に有利になるだけでなく、実際に働く時、即戦力になると判断されるため重宝されるでしょう。
まとめ:医師と患者さんの架け橋となる医療事務をめざそう!
医療事務として働くためには、患者さんへの気遣いや配慮の心、そして日々の仕事の丁寧さが重要です。レセプト入力でのコツコツとした作業と、患者さんとコミュニケーションを図る接客業の両側面があり、病院を支える大切な仕事なのです。
医療事務の仕事は、日々の業務を通して自分自身も成長できる、とてもやり甲斐のある仕事です。ドクターや看護師と患者さんをつなぐ架け橋になれるように、意識を持って取り組みましょう。
一日でも早く資格を取得して、就職を目指しているあなたを心から応援しているわね。
十分に心得ておくべきことを紹介していくわ。