医療事務の採用には、書類選考や面接のほかに、小論文による試験を行ところもあります。
「小論文って、どうやって書けばよいか全くわからない…。」
「文章なんて書き慣れていないのに、長文なんて書けるわけがない!」
このように、小論文という単語を聞いただけで、頭が痛くなる人も少なくありません。
しかし、小論文には決まった型、構成がハッキリあり、その通りに書けば誰でも上手く書けるようになります。
ここでは、採用担当者が小論文を通してどのようなことを評価しているのか、また文章を書くのが苦手な人でも小論文が書けるようになる書き方のポイントについてお話します。
この記事を読み終えたら、あなたは小論文への苦手意識がなくなることでしょう。そして、転職の成功確率はぐぐぐーーっとアップするでしょう!!
小論文を通してどのようなことを評価するのか
企業が採用試験に小論文を出す理由は、企業ごとに異なりますが、一般的には「与えられたテーマに対する自分自身の考えを、まとめて表現することができるかどうか」や「誤字や脱字、そのほかの文書作成のルールを守れているか」などを知るために小論文を試験に出すことが多いようです。
また書類や面接ではわからない、応募者の「論理的思考力」や「文章の構成力」などもこの試験で把握することができます。
医療事務の採用における小論文試験は、患者接遇の観点から、自分の言いたいことを簡潔に順序立てて説明できる力と説得力などが必要であるため、こうした力が備わっているかどうかを、小論文を通して見ていると言えるでしょう。
小論文の書き方
はじめに、小論文は作文と違い、自分の感性のおもむくままに書くものではありません。小論文は、自分の考えを論理的に相手に伝える文章です。
説得力のある論理的な文章にはある程度の「型」があり、この型に基づいて文章を書けば、自分の考えをわかりやすく伝えることができます。
小論文は、大きく分けて「序論」「本論」「結論」の3つのパートから構成されています。
序論
まず序論は、これから何を主張しようとしているのかをまとめるパートです。問題提起を行い、それに対する自分の考えを明らかにします。そのため、小論文では最初に結論を明示します。
本論
次に本論では、序論で述べた自分の主張の根拠を示します。説得力のある根拠を書くポイントは、その内容が主観ではなく、誰が見ても納得するような客観的事実に基づいていることです。
結論
そして結論では、本論の内容を受けて自分の考えをまとめます。ここでは本論で述べた根拠と、序論で明示した主張を繋げて整理すれば問題ありません。
根拠と一貫性
先にも少し触れましたが、小論文を書く上で「根拠」を明確に示すことは非常に重要です。この根拠が明確でなければ文章に説得力が生まれず、小論文を読んだ人に自分の考えを受け入れてもらえないでしょう。
そのためどのような考えや主張であっても、具体的な事例などの客観的事実に基づいた明確な根拠を必ず示してください。
また、文章中に自分の考えがころころと変わることのないようにしましょう。「自分の考えや意見に一貫性がない人間である」とマイナスイメージを持たれてしまうかもしれません。
中には他の応募者と差別化を図るために、奇をてらった小論文を書く人もいますが、述べていることが途中で変わったり、矛盾があったりするような説得力のない文章にならないように気をつけましょう。
読む人にわかりやすく伝えること
自分の考えをより明確に伝えるためには、読んだ人に文章の内容をイメージしやすい具体性のある表現を用いる必要があります。
しかしながら、具体性のある表現は、普段からそういった文章を書いていないと身につかないものです。そのため、具体性のある表現が難しい場合は、わざと普段使わない熟語や英語(横文字)を使ったり、難しい言い回しをしたりしないように注意し、平易な文章で分かりやすく伝えることを心がけるようにしましょう。
ポイントは「いかにわかりやすく相手に伝えられるか」です。
まとめ
採用担当者は小論文を通して、基本的な文書の作成ルールや自分の考えを論理的に伝えることができるのかどうかなどを見ています。
そして小論文は、ここでお話ししたいくつかのポイントに注意しながら、「型」に沿って書いていくのがおすすめです。
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