こんにちは、医療事務ブロガーの元ヤン次女です!
少子高齢化がますます進み、労働人口が減少する我が国において、企業では業務効率化や生産性向上をはかることで人手不足を補おうとしています。
業務効率化は多くの企業の課題であり、それは医療業界、医療事務でも変わりありません。
「医療事務の仕事はどうすれば効率よくなるのか?」
「調剤薬局事務の業務効率化ってなんだろう?」
ここでは、医療事務や調剤薬局事務の業務効率化についてお話していきます。
この記事を読めば、普段行っている医療事務の業務の「ムダ・ムラ」を見つけることができ、生産性向上やコスト削減につながることができますよ!
無駄なタスクを削減して、より少ない作業量で、最大の医療サービスを提供できる医療事務を目指していきましょう。
それでは、どうぞ!
医療事務の業務効率化
医事コンピュータ
電子カルテが普及して久しい医療業界ですが、その背景には、業務の電子化と業務の効率化が求められるようになってきたことがあります。そして今では、業務効率化を実現する機能が電子カルテに多数搭載されるようになりました。
その中で最近増えてきているのが、レセプトコンピュータと一体になっている電子カルテです。このレセコン内包型の電子カルテでは、診察時にカルテに記載された処置内容などがシームレスにレセコンに反映されるため、医療事務の入力の負担が軽減されるだけでなく、業務効率化にもなります。
また自動でレセプト(診療報酬明細書)が作成されるため、これまで医療事務の業務負担が大きかったレセプト作成業務にかかる時間も少なくなり、大幅な作業短縮ができるようになります。
したがって医療事務の業務効率化を考えるならば、このようなレセコンと一体になっている電子カルテの導入を検討してみるとよいでしょう。
レセコン一体型の電子カルテ
レセコンと一体になっている電子カルテは、受付から診療・会計・請求といった一連の作業を効率化できるため、人手不足が課題の医療機関にとっては生産性を向上させる便利なツールです。
実際に千葉県大多喜町には、使い勝手がよくて低コストなレセコン一体型電子カルテで事務作業を省力化し、医師だけで診療をはじめた「大多喜眼科」というクリニックが存在します。
レセコン一体型電子カルテの具体的な機能を紹介すると、例えばオーダーを入力すると傷病名の候補が表示される機能や月末に作成した点検レセプトを一括で確認し、算定漏れなどを検知してレセプトをチェックしてくれる機能などが搭載されています。
こうした便利な機能を活用することによって、オーダー時とレセプト作成時に自動的にチェックしてくれるので、ほとんどレセプトを修正することなく完成させることができます。
調剤薬局事務の業務効率化
処方箋入力を効率化
調剤薬局で業務の効率化を考えるとなると、「調剤」のほうに注目しがちですが、実は「処方箋入力」のほうが重要です。
処方箋の入力に時間がかかると、それがボトルネックとなって後の作業がどんどん滞ってしまいます。そうすると、会計するまでに時間がかかることになり、結果的に患者の待ち時間を長くしてしまうことにもなります。
したがって、調剤を効率化するだけでは患者の待ち時間を減らすことはできず、処方箋入力を効率化することが、全体的な業務の効率化にも繋がるというわけです。
そのため、1日に何十回何百回と繰り返している処方箋の入力作業で、余計な作業をしていないか見直す必要があります。
処方箋入力作業の最短の流れは、患者情報を入力してから処方箋内容を入力し、完了ボタンを押した時点で薬袋や調剤録、薬剤情報、領収証、お薬手帳に貼るシールなどが自動的に印刷されることです。
印刷物を1つずつ選択して印刷しているのならば、すべて自動で印刷できる設定がないか確認しましょう。
レセコンを有効活用
また、処方箋入力時に少しでも時間短縮できるように、レセコンの機能を有効活用しましょう。
例えば「この薬はいつも同じ用法で処方されているな」とわかったら、薬ごとに用法を固定できないかを考えてみます。レセコンによっては、「用法を入力せずに薬品名を入力して確定すると、あらかじめ設定している用法を入力する」という機能があるものもあります。
さらによく処方箋を応需する医療機関の処方に合わせて用法を設定することで、外用薬などの大部分の用法の入力を省略することができます。
まとめ
医療事務や調剤薬局事務の業務効率化には、入力作業などの日々繰り返し行っている作業に無駄がないかどうかを考え、少しでも省略できるところは省略し、便利なツールがあればそれを使うことが重要だと言えるでしょう。
今回の記事で分かること