こんにちは、医療事務ブロガーの元ヤン次女です!
就職先や転職先を選ぶ際に「福利厚生」に重点を置く人は多く、福利厚生は勤め先選びの基準のひとつと言えるでしょう。
医療事務や調剤薬局事務の職場は福利厚生がしっかりしているところも多いため、じっくり内容を見極めたいところです。
しかし実際のところ、「福利厚生ってわかりにくい…。」「押さえておくべきポイントは…?」などと、不安に思う方も少なくありません。
そんな方に向けてここでは、福利厚生とは何なのか、そして医療事務の福利厚生にはどのようなものがあるのかについてお話します。
本記事で紹介する「医療事務の福利厚生」の知識を習得すれば、医療事務への転職を検討している方には、よい判断材料になるはずですよ!
ぜひご一読くださいね。
それでは、どうぞ!
福利厚生とは
「福利」は幸福と利益、「厚生」は豊かな生活を意味し、給与などの基本的な労働条件とは別に、企業が従業員やその家族の福祉向上のために行う施策を「福利厚生」と言います。
企業が福利厚生を定めるメリットのひとつに採用時の人材の集まりやすさが挙げられます。福利厚生を充実させることで他社との差別化を図り、応募人数が増えることでよりほしい人材に出会いやすくなります。
また、従業員の満足度が向上することも大きなメリットです。働きやすく仕事のしやすい環境に整えることで、従業員は個々が持つ強みを活かし、高い集中力を持って仕事に取り組むことができます。
そのため業務効率も上がり、企業の成長にも繋がります。
このように福利厚生は、従業員のモチベーションを高めたり、従業員を経済的にも精神的にも支援することで離職を防いだりして、優秀な人材を定着させる一助になる重要な要素です。
福利厚生の2つの種類
福利厚生には「法定福利」と「法定外福利」の2種類があります。
法定福利厚生
法定福利とは、企業が提供する義務のある福利厚生で、いわゆる社会保険のことです。
具体的には、労働者が失業して所得がなくなった場合に、生活の安定や再就職促進を図るために失業給付などを支給する「雇用保険」や40歳以上の健康保険加入者全員が必須で加入する「介護保険」、仕事中や通勤途中に雇用者が怪我や病気をした場合、雇用者本人やその遺族が保険を受けられる「労災保険(労働者災害補償保険)」、年をとって働けなくなったり、病気や怪我で障害が残ったり、亡くなって遺族が困窮したりした場合に被保険者とその遺族の生活を救済する「厚生年金保険」が法定福利に定められています。
また子育て支援のために充てられる「子ども・子育て拠出金」も法定福利ですが、これは企業や事業主が納付することになっています。
法定外福利厚生
法定外福利とは、企業が独自の裁量で任意に決められる福利厚生のことで、自社内で提供するものと外部にアウトソーシングして提供するものの2種類があります。
法定外福利で人気なのが、社宅や寮、家賃補助や住宅ローン補助などの「住宅手当」です。
また企業側が従業員の昼食代などを負担する「食事補助」も人気があり、社員食堂の設置や設置型の食事サービス、お弁当などのデリバリーサービスなどさまざまな種類が導入されています。
外出や出張が多い職場では、いろいろな店舗で使え、従業員が外にいても食事補助が利用できるチケットサービスの導入をしているところもあります。
さらに近年では福利厚生のアウトソーシングが注目されており、定額制で福利厚生代行サービスによって用意されているコースの範囲内で福利厚生を提供する「パッケージサービス」と、従業員にポイントが支給され、そのポイントを使うことで、福利厚生代行サービスが用意するメニューにある福利厚生を利用することができる「カフェテリアプラン」の2種類があります。
医療事務の福利厚生
医療機関(病院やクリニック)は法定福利、つまり社会保険完備のところがほとんどです。
法定外福利なら、業務に活かせる資格を取得した従業員に対して企業が任意で支給する「資格手当」、「産前産後休暇」や「育児休暇」、交通費を全額あるいは一部負担する「通勤手当」といったものがあることが多いです。
また要介護状態になった両親や身内などの家族を介護・世話をするために与えられる「介護休暇」や負傷や病気になった子供を持つ労働者が世話などを行なうために取得できる「看護休暇」、お祝い事や不幸があった際に取得できる「慶弔休暇」がある医療機関もあります。
まとめ
福利厚生には社会保険などの法定福利と、企業が独自で決める法定外福利の2種類があります。
医療機関では社会保険完備のところが多く、特に大学病院や総合病院などは法定外福利も充実していることが多いので、求人情報はしっかりと確認して自分に合った職場選びをしましょう。
今回の記事で分かること