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どうして医療事務の給料は安いのか?それでも人気の職業なのはなぜ?

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こんにちは、医療事務ブロガーの元ヤン次女 (@iryojimu_hikaku) です!

「医療事務って給料安いって聞くけどホント…?」「ほかの業種と比べるとどれくらい違うの…。」と、お給料に関して不安に思うことはありませんか?

実際には、その通りで求人広告や医療事務の転職サイトを見ていると、お給料は決して高くありません。

今回は「安い」といわれる、医療事務のお給料事情について考えてみましょう。

元ヤンの次女

記事を読めば分かる事まとめ

  • 医療事務の給料の実態や金額が安い理由
  • 他業種と比べるお給料の水準を比較
  • それでも医療事務が人気の本当の理由

現在の給料に不満や疑問のある医療医務さん、これから医療事務を目指す方は、ぜひご一読ください。

それでは、どうぞ!

 

解説ショート動画:医療事務の給料が安い6つの理由

記事の内容は、以下のショート動画でも解説しています。お急ぎの方は、こちらもどうぞ。

医療事務の給料はどのくらい安いの?

仕事量に見合わず安い、と言われている医療事務のお給料。では、実際にはどのくらい安いのでしょうか?

まずは、お給料の相場を見てみましょう。

医療事務の給料①:8割が年収300万円未満

日本商工会議所の「人材ニーズ調査」では、81.17%の医療事務従事者の平均年収が300万円未満。全業種平均では39.73%に比べると確かに「安い」ですね。

専業主婦の長女
医療事務のほとんどが年収300万円以下、ということがわかりますね。

(表:医療事務の平均年収)

医療事務 全職種平均
300万円未満 81.17% 39.73%
300〜500万円未満 13.28% 37.89%
500〜700万円未満 0.23% 7.21%
700〜1000万円未満 0% 1.85%
1000万円以上 0% 0.33%
未定 3.14% 6.71%
不明 2.19% 6.27%
ポイント①

医療事務職は全職種平均よりも、給料が明らかに少ない。

医療事務の給料②:新卒のお給料を比較してもやはり安い

あくまで平均的な収入ですが、医療事務の初任給は高卒で15万円前後。大卒で17~18万円。年収として計算すると12倍で、年間およそ215万円という収入が見込めます。

一方、女性の平均的な初任給はどうなっているでしょうか?

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査の概況(新規学卒者の学歴別にみた賃金)」によると、女性の高校新卒は174.6千円。大卒で224.6千円です。

新卒正社員による平均給与額

医療事務 女性全体平均
高卒 15万5,838円 17万4,600円
大卒 17万9,738円 22万4,600円
年収計算 215万6,856円 269万5,200円

ポイント②

女性全体の賃金と比べても、やはり医療事務のお給料は安い水準であることがわかります。

 

なぜ医療事務の給料は安い?その理由6選

医療事務の「お給料は安い!」ということはわかりましたが、具体的な理由が気になるところです。

そこでここでは、なぜ医療事務の給料は安いのか?について具体的に紹介します。

主な要因としては以下の、6つの理由からです。

理由①:雇用が安定している

医療事務のお給料が安い1つ目の理由は、安定した仕事であるからです。

医療事務の仕事は、「景気に左右されず安定している」「倒産のリスクが少ない」という特徴があります。

しかし裏を返せば、「向上心が薄れる」「仕事の幅が広がらない」というデメリットもあることも確かです。

自分自身でスキルアップし続ける意識がなければ、安定した仕事であるゆえに、給料が安くなってしまう傾向があります。

理由②:専門性を重要視されていない

お給料が安い2つ目の理由は、医療事務の専門性が理解されていないからです。

看護師、理学療法士、作業療法士、薬剤師など、医療専門職であれば国家資格が必要です。これらの医療従事者は、高い専門性が期待されている分、お給料も高い傾向にあります。

一方、医療事務は基本的に資格がなくても働ける仕事です。無資格の人でも、患者さまの受付、事務作業、待合室や車いすの介助などで活躍している医療事務さんも少なくありません。

医療事務はこのように、「誰でもできる仕事」のイメージが定着している分、お給料が安く見積もられています。

理由③:利益を生む職種ではないから

医療事務のお給料が安い3つ目の理由は、利益を生み出す存在ではないからです。

病院の収益を上げる職種は何でしょう?それは、診療行為を行うことができる医師(もしくは看護師)です。

医師や看護師は、処置・検査・注射・手術などの診療行為を提供すればするほど、利益が生まれます。

一方医療事務は、診療行為を行うことができないため、直接的に収益(売り上げ)を増やすことはできません。

あくまで縁の下の力持ちで、医師や看護師がスムーズに診察を行えるようサポートすることが仕事になります。

キャバの三女
一般企業でも、事務職よりも営業職の方が給料が高いわね。そんなイメージ。

理由④:病院の経営はお金がかかるから

医療事務のお給料が安い4つ目の理由は、病院を経営するにはお金が必要だからです。

医療機関には、以下のような様々なコストがかかっています。

  • 人件費(給与、賞与、退職金など)
  • 委託費(清掃委託、警備委託、検査委託など)
  • 材料費(医薬品、診療材料、医療消耗品など)
  • 設備管理費
  • 備品購入
  • その他経費(賃貸費、広告費など)

また、医療機関の経営は、意外にも赤字傾向が続いており、コストを抑制する必要があるのです。

例えば、『新型コロナウイルス感染拡大による病院経営状況の調査』のデータを見てみると、2021年1月は、赤字病院が64.5%に対して、黒字病院が35.5%です。

このように医療機関の経営は厳しい状況であり、ゆえに、医療事務への給料の還元率が低くなりやすい傾向にあるのです。

理由⑤:正社員以外も含まれているため低く見える

医療事務のお給料が安い5つ目の理由は、雇用形態が多様化されている職業だからです。

医療事務は、正社員以外にも、パート・アルバイト・派遣社員と雇用形態が多く準備されており、職業全体でみると平均額が低く見えてしまいます。

日本商工会議所が行った「人材ニーズ調査」では、正社員の比率は全職種平均が46.56%に対し、医療事務は43.05%。契約(嘱託)は9.67%に対し、医療事務は17.72%で、派遣は2.51%に対し、12.57%と非正規雇用の比率が高いことがわかっています。

(表:雇用形態別のニーズ状況)

医療事務 全職種平均
正規社員 43.05% 46.56%
契約社員 17.72% 9.67%
アルバイト 24.30% 24.26%
派遣 12.57% 2.51%
業務委託 0% 10.82%
その他 0% 0.54%
不明 2.36% 5.64%
ポイント!

医療事務職は、一般の職業よりも正規社員の雇用ニーズが少ない。その分、契約社員や派遣社員としての働き手の需要が多いことがわかります。

派遣社員や契約社員が多く働いている分、給料の平均額が低く見えていることになります。

理由⑥:人気の職業だから

医療事務のお給料が安い6つ目の理由は、医療事務の職業が人気だからです。

みんななりたい職業というのは経営者も安く雇うことができるため、給料が必然的に安くなります。

その反面、薬剤師も看護師も専門性が高く、なり手が少ないためどの職場も人材不足。国家資格であるということ、売り手市場ということもあり、一度免許を取ってしまうといつでも転職や復職が可能でお給料も比較的高いというわけですね。

キャバの三女

スタバの店員も、全く同じ理由で賃金が安いのよ。なんか不思議よね。

 

まとめ:給料は安い。しかし働きやすい医療事務は魅力いっぱい!

今回の記事では、なぜ医療事務の給料は安いのか?についてご紹介しました。

今回の記事で解説したこと
  1. 医療事務の約8割が年収300万円未満であること
  2. 他の職業と比較しても給料は安いこと
  3. 医療事務の給料が安い6つの理由と解説

お給料が安いといわれながらも人気の医療事務。その理由は、女性にとって働きやすい職場であることが挙げられます。

小さなクリニックで最小限のスタッフで回している場合は、休みが取りにくいところもあるかもしれませんが、ほとんどのところは、複数のスタッフでワーキングシェアしているのでやりくりしやすいようです。

また、大学病院などでは派遣会社からスタッフを雇用している場合が多いので、休みがとりやすく、子どもが小さいときは助かるという声もよくききます。

結婚・出産・子離れと女性のライフスタイルに合わせて、非正規雇用から正規雇用へとキャリアップができるのも人気のポイントなのかもしれません。

 

「資格をもっていてもゼロからのスタート」である医療事務。でも裏を返せば、年齢や性別に関わらずキャリアを積み、仕事ができる人が有利な職種ということでもあります。

一般企業であれば、年齢が高くなるほど再雇用のチャンスは激減。またお給料も安く、企業の実績によっては真っ先に切り捨てられる可能性があります。その点、どの都市にでも必ずあり、生活になくてはならない医療機関はどの時代でも必ずある職場。

企業は利益の追求が目的ですが、医療行為は非営利組織にしか設立が認められていない公益的な仕事です。

家庭を持ち、一度退職しても、子どもの成長や介護などのライフスタイルの変化に強い医療事務は、お給料は安くても、安定した収入が得られる、女性にとって働きやすい仕事といえそうです。

元ヤンの次女

ぜひあなたも、人に、医療に関われる医療事務という仕事を目指してみましょう。

もし、少しでも医療事務に興味があれば、以下の3つのスクールで勉強をはじめてみましょうね。

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女性にとって働きやすい医療事務に、今日、はじめの一歩を踏み出しましょう!

以上、元ヤン次女でした!

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元ヤン次女医療事務ブロガー
医療業界10年以上の「中の人」。医事会計システム&電子カルテのインストラクターや医療用コンピュータのシステム保全のお仕事をしながら、医療事務ブログを運営。夢は、一人でも多くの読者さんを一人前の医療事務に育て上げること。