こんにちは、医療事務ブロガーの元ヤン次女です!
病院やクリニックは老若男女数多くの人間が出入りする場所です。
人の命を預かるところであるため、犯罪が起こるような場所とは程遠いイメージを持っている人も多いでしょう。
しかし、実際は不審者による病院荒らしや薬剤の盗難などの深刻な事態が発生しています。
「もしクリニックに不審者が入ってきたら…その時あなたならどうしますか?」
「不審者への具体的な対策方法は?」
そんな不安をお持ちの方に向けて、今回は医療機関の危機管理について紹介していきます。
本記事で紹介する「クリニックの不審者対策」を実践すれば、いざという時に自らの命を守ることができますよ!
それでは、どうぞ!
不審者の侵入
病院には、医療スタッフや患者だけでなく、関係者や取引先・面会者などの不特定多数が出入りをしていますし、夜間も対応している病院の場合、緊急入口は夜でも開放されているので自由に出入りができます。
また、病院は高額な備品や設備が多く配置されているので、窃盗犯から目を付けられやすいです。そのため、病院に訪れる人の中には、患者としてではなく、あらかじめ窃盗など何らかの目的をもって侵入してくる不審者も存在します。
こうした侵入窃盗は、病院の財産だけでなく個人情報の持ち出しなどもあるため適切な防犯対策を講じることが必要です。
例えば、ビルやマンションなどで用いるのが一般的となった防犯カメラは、病院にも必要な設備であり、夜間の侵入による盗難や、不審者による赤ちゃんの連れ去り被害など、幅広いリスクに対応できます。
出入り管理・警報アラーム
院内のセキュリティ対策には、「出入り管理システム」を導入して、病院関係者の出入りを管理できるようにすることも効果的です。
夜間も対応している病院では、夜間専用の出入り口などもあるので、そうした場所に出入り管理システムを導入することで、不審者の侵入への対策になるでしょう。
また、警報アラームを導入することで不審者の侵入だけでなく、何らかのトラブルが発生したときにも備えることができます。
病院は、個室などの閉じられた空間が多く、1対1でのトラブルに遭遇した場合には、他の人にトラブルを知らせる手段が被害拡大の抑制に効果的です。
警報アラームを導入することで、トラブル発生時に大音量のアラーム音を発生させて危険を周知させ、さらにネットワークに接続することで管理部署に発報、場合によっては警察に自動通報するといったこともできます。
不審者への対応
さすまたの活用
実際に不審者や侵入者に遭遇したとき、大切な命を守るための防犯グッズとして「さすまた」が広く普及しています。
さすまたとは、長さ2~3メートル程度の柄に大きなU字型の 金具がついた護身用具で、江戸時代の捕物や町火消の道具として用いられたことでも知られています。
製品によって価格に多少の変動はあり、最近はアルミ合金などの軽い材質を使用している軽量タイプのさすまたも増えています。重さはおよそ1kg程度で、女性の力でも簡単に扱えるのが特徴です。
さすまたは、江戸時代の捕物のイメージなどから、不審者や侵入者を取り押さえる防犯グッズだと思っている人も多いのですが、実際はそうではありません。
さすまたは、不審者や侵入者を凶行に走らせないための威嚇や、警察が到着するまでの時間稼ぎのための道具であって、人を捕まえるためのものではないので使用する際は注意が必要です。
さすまたの使い方
不審者や侵入者に相対するときは、原則として1対1の状況は避け、複数の職員で連携し、大勢で囲むようにさすまたを使うのが理想的です。
1対1だと壁や床がなければ確保が難しいですが、複数のさすまたで囲むことによって、相手の動きを制限しやすくなります。
また、さすまたで不審者や侵入者の動きを制限するには、胴押さえ・袈裟押さえ・足押さえの3つのポイントが重要です。
これらのポイントをおさえながら、相手をうまく壁に押し付けることで、動きをけん制することができるようになります。
そのため、さすまたを使用するときは、相手を壁やコーナーに追い詰めるようにするのがコツです。
まとめ
病院内では、不審者による病院荒らしや赤ちゃんの連れ去りなど、不特定多数の人間が集まる場所特有のリスクがあります。
もちろんそれは、病院のような大規模な医療機関だけでなく、クリニックなどにも同様のリスクです。
備えあれば患いなし。日頃から不審者訓練を行い、万全なセキュリティ対策を心がけていきましょう。
今回の記事で分かること