人工知能(AI)によって医療事務の仕事が奪われるのは本当か?

 

いま医療業界が「AI」によって大きな変化を迫られています。

AI(Artificail Inteligence/人工知能)は、飛躍的な進歩を遂げており、医療機関で働く医療事務の多くが仕事を失うことになるのではないか、と不安になっている方も多いでしょう。

果たして、人工知能はヒトの仕事をこなせるのでしょうか?そして、医療事務の仕事は人工知能に奪われ、そして無くなっていくのでしょうか?

 

AIに医療事務の仕事はできるのか?

消える・なくなる職業

医療事務は人工知能に代替可能ーそんな衝撃的な論文を発表したのは、野村総合研究所と英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授です。

10〜20年後には、人工知能やロボットに代替される確率が高い国内100種類の職業に「医療事務員」も選出されています。

  • IC生産オペレーター
  • 一般事務員
  • 鋳物工
  • 医療事務員
  • 受付係
  • AV・通信機器組立・修理工
  • 駅務員
  • NC研削盤工
  • NC旋盤工
  • 会計監査係員
  • 加工紙製造工
  • 貸付係事務員
  • 学校事務員
  • カメラ組立工
  • 機械木工
  • 寄宿舎・寮・マンション管理人
  • CADオペレーター
  • 給食調理人
  • 教育・研修事務員
  • 行政事務員(国)
  • 行政事務員(県市町村)
  • 銀行窓口係
  • 金属加工・金属製品検査工
  • 金属研磨工
  • 金属材料製造検査工
  • 金属熱処理工
  • 金属プレス工
  • クリーニング取次店員
  • 計器組立工
  • 警備員
  • 経理事務員
  • 検収・検品係員
  • 検針員
  • 建設作業員
  • ゴム製品成形工(タイヤ成形を除く)
  • こん包工
  • サッシ工
  • 産業廃棄物収集運搬作業員
  • 紙器製造工
  • 自動車組立工
  • 自動車塗装工
  • 出荷・発送係員
  • じんかい収集作業員
  • 人事係事務員
  • 新聞配達員
  • 診療情報管理士
  • 水産ねり製品製造工
  • スーパー店員
  • 生産現場事務員
  • 製パン工
  • 製粉工
  • 製本作業員
  • 清涼飲料ルートセールス員
  • 石油精製オペレーター
  • セメント生産オペレーター
  • 繊維製品検査工
  • 倉庫作業員
  • 惣菜製造工
  • 測量士
  • 宝くじ販売人
  • タクシー運転者
  • 宅配便配達員
  • 鍛造工
  • 駐車場管理人
  • 通関士
  • 通信販売受付事務員
  • 積卸作業員
  • データ入力係
  • 電気通信技術者
  • 電算写植オペレーター
  • 電子計算機保守員(IT保守員)
  • 電子部品製造工
  • 電車運転士
  • 道路パトロール隊員
  • 日用品修理ショップ店員
  • バイク便配達員
  • 発電員
  • 非破壊検査員
  • ビル施設管理技術者
  • ビル清掃員
  • 物品購買事務員
  • プラスチック製品成形工
  • プロセス製版オペレーター
  • ボイラーオペレーター
  • 貿易事務員
  • 包装作業員
  • 保管・管理係員
  • 保険事務員
  • ホテル客室係
  • マシニングセンター・オペレーター
  • ミシン縫製工
  • めっき工
  • めん類製造工
  • 郵便外務員
  • 郵便事務員
  • 有料道路料金収受員
  • レジ係
  • 列車清掃員
  • レンタカー営業所員
  • 路線バス運転者

参照:野村総合研究所(人工知能やロボット等による代替可能性が高い100種の職業)

 

医療事務の仕事がなくなる?

しかし、本当に人工知能やロボットに医療事務の仕事が務まるのでしょうか?

医療事務の仕事は多岐に渡ります。医療事務員はレセプト業務だけをしているわけではなく、受付窓口や患者接遇案内、電話対応、予約管理、診察案内、処方箋・領収書発行、会計、入退院の手続き、掃除清掃など様々な業務を行っています。

このような「こまごまとした多岐にわたる業務」を1台のロボットに置き換えるのは難しいため、医療事務の現場仕事は残ると考えるのが自然です。

 

AIにできること・できないこと

医療事務の仕事の中には「AIにできる仕事」と、「AIにできない仕事」があります。

AIが得意な自動化できる仕事と自動化できない仕事がどんなものかを具体的にご紹介していきます。

AIにできる仕事

AIができることは大まかに言えば、「記憶すること」「判断すること」です。

では、医療事務の仕事の中で、記憶力や判断力が求められる仕事といえば、「レセプト業務」が挙げられます。

レセプト業務はAIが得意!

レセプトとは、保健診療費を保険者に対して月単位で作成する診療報酬明細書のことで、医療機関の収入に関わる重大な仕事です。医療機関で行う診療行為は膨大であり、すべて点数化されて計算を行う必要があります。

レセプト業務にAIが導入されれば、膨大な診療行為を引き出す(記憶)ことができ、レセプトの内容に不備があるかどうかをミスなく点検や作成(判断)することができるようになるでしょう。さらに、レセプト作成からチェックまでの労力をカットすることができ、労働環境が大きく改善することが期待されます。

 

AIにできない仕事

一方で、AIにできないことは、前例・事例が少ないことに対して対応できないということ。では、医療事務の仕事で当てはめて考えてみましょう。

メイン業務は患者の案内係

医療事務は、来院された患者様を「診察から会計まで」をスムーズに進むように案内することがメインの業務となります。

実際、来院される患者様は子供からお年寄りまで幅広い年齢層かつ、体調が悪く気持ちが不安定な方が大半です。AIには、そんな一人ひとりの病状や気持ちを理解して、案内することができるでしょうか?

いいえ、できません。人工知能はデータが全てです。臨機応変な対応が苦手です。

つまり、受付窓口をすべて人工知能に任せることはできないでしょう。一人ひとりの患者を「いたわり」「もてなす」ことができる医療事務の存在は、今後も必要不可欠と考えられます。

 

患者は高齢者が大半

近年では、自動受付機を設置して受付を行う医療機関も増えています。しかし、病院に来院される患者の過半数は高齢者です。高齢者の場合、機械の操作を苦手とする方もいるため、結局は医療事務員が丁寧な対応が欠かせない状態です。

自動受付機でもトラブルが起きている現状のまま、人工知能やロボットが導入されればどうでしょうか?

人工知能がトラブル原因となりクレームに繋がる可能性もあります。やはり患者様一人ひとりにきめ細やかな心遣いができる医療事務スタッフは、技術がどれほど成長しても必要な存在なのです。

 

AI化時代に求められる人材

人工知能の活用が一般化するこれからの時代、医療事務に求められるスキルや能力はどんなことでしょうか。

プラスになるのは対人関係能力

人工知能(AI)が広く実用化されても、患者はヒトです。

結局は心の痛みがわかる人、明るく活発的な人、礼儀正しい人。つまりは患者様とスムーズなコミュニケーションを取れる人が必要とされます。

 

院内コミュニケーションの資格を

医療事務は資格がなくても就職することができる職業です。しかし、人工知能の導入が進むと、人とのコミュニケーションが円滑にできる能力などを証明する資格が転職に有利になります。

たとえ、AIが普及したとしても、人と人とのコミュニケーションは失われることなく、むしろ需要が増すと考えられます。

そのためにも、患者接遇や院内コミュニケーションに重点を置いている資格を取得することは、AI時代においてもアドバンテージが高くなります。

その主たる資格とは、「メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)」です。

当資格は、国内最大規模の医療事務資格であり、レセプト業務のみならず、院内コミュニケーションや受付業務といった総合的な能力を審査する試験です。

人工知能の普及が見込まれるこれからの時代でも、採用の際には大きな強みになる資格と言えるでしょう。

補足

患者接遇に関してのスペシャリストを証明する「メディカルフロントコンシェルジュ」も押さえておきたい資格のひとつです。

 

まとめ

医療事務の仕事は、受付・会計業務、レセプト業務、在庫管理、清掃業務、診察補助業務など…、多様な業務があります。そうした細々とした業務をAIがすべて自動化は、ほぼ不可能です。

つまり、人工知能(AI)によって医療事務の仕事が奪われることは、近い未来ではまずないと考えられます。

いや、それよりも、超高齢化社会に突入する日本において、患者様一人ひとりに細やかな配慮を行う医療事務の仕事は需要を増すことでしょう。

そのためにも、即戦力としてみなされるような院内コミュニケーション資格を持つことで、AIと共存できる医療事務員になれるのではないでしょうか。

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