医療情報技師能力検定試験の難易度と合格率

 

医療機関のIT化・コンピュータ化が進んでいるにも関わらず、医療機関側の情報処理技術者の技術力不足が問題視されています。そんな状況を改善させるために、2003年に医療情報技師の資格が生まれました。

「医療情報技師能力検定試験」とは、”医療の専門知識”と”情報処理技術の知識”の両方を兼ね備えた人材であることを証明する検定試験です。

レベルは「初級の医療情報技師」「上級の医療情報技師」の2段階。初級の場合、受験資格は不問であり誰でも受験できます。初級合格者のみが上級医療情報技師にチャレンジできるようになっています。

近年では、医療保険分野の情報化、医療記録の電子化、情報セキュリティ、それらの膨大かつ大量のデータを管理・分析・活用する人材が必要とされています。病院に勤務している医療事務やコ・メディカル人材であれば、是非とも取得しておきたい資格の1つです。

 

基本データ

正式名称医療情報技師能力検定試験
受験者数初級:4,365名
上級一次:170名
上級二次:105名
合格率初級:34.41%
上級一次:30.0%
上級二次:18.1%
受験料15,000円
(科目免除:13,000円)
難易度やや難しい
受験形態会場受験のみ
受験資格不問
試験時間情報処理系:60分
医療情報システム系:90分
医学・医療系:60分
実施期間年1回(8月)
申込期間6月下旬まで
主催団体一般社団法人 日本医療情報学会
問合せ先〒113-0033
東京都文京区本郷2-17-17 
井門本郷ビル2階
学習方法独学

概要

主催団体

「医療情報技師能力検定試験」は、2003年(平成15年)に創設された一般社団法人 日本医療情報学会が主催する検定試験です。

当団体は、医療福祉の情報化・IT化が進む今日、医療情報の専門知識を有する人材の教育や育成を目的としている団体です。

 

医療情報技師になるには

医療情報技師

医療情報技師になるには、以下の3つの科目すべて合格しなければなりません。

  1. 情報処理系
  2. 医療情報システム系
  3. 医学・医療系

科目合格は、2年以内が有効となります。受験した翌年と翌々年は、科目合格した試験は免除されます。分かりやすく言えば、連続した3回の試験を通じて、すべての科目を合格すれば医療情報技師の称号が与えられます。

毎年8月(予定)に開催される全国統一試験にて、全国13試験会場にて受験することができます。

試験地一覧

全国13試験会場

北海道・宮城・東京・新潟・石川・愛知・大阪・岡山・広島・香川・福岡・鹿児島・沖縄

 

上級医療情報技師(一次試験)

上級医療情報技術者の受験資格は、医療情報技師の資格保有者のみに与えられます。

上級医療情報技術者の一次試験を通過するには、以下の3つの科目すべて合格しなければなりません。

  1. 午前試験(筆記試験)
  2. 午後試験Ⅰ(筆記試験)
  3. 午後試験Ⅱ(小論文試験)

上記、3つの科目すべての合格者には二次試験へのステップへ行くことができます。

 

上級医療情報技師(二次試験)

上級医療情報技術者の二次試験は、東京もしくは大阪にて、面接試験(約20分程度)が行われます。

二次試験のみ毎年12月(予定)に開催されるので注意が必要です。

 

試験内容と試験方式

医療情報技師

試験内容は、以下の3つの教科書から出題されます(資料の持ち込みなし)。

  1. 「医療情報 医学・医療編」
  2. 「医療情報 情報処理技術編」
  3. 「医療情報 医療情報システム編」

学科試験のみ、5択のマークシート方式による学力検査を実施します。

なお、合格ライン(合格判定基準点)は、試験ごとに変動しますが、5割得点することができれば合格になることが多いようです。

 

合格率

それぞれの級についての合格率は以下のようになっています。

初級の合格率

実施年月受験者数(人)合格率(%)
2019年4,21033.40
2018年4,36534.41
2017年4,53633.53
2016年4,53834.11
2015年4,74835.74
2014年4,89034.4
2013年4,90532.93
2012年4,47233.74
2011年4,20133.99
2010年3,90933.30
2009年3,35031.04
2008年2,78134.26
2007年2,98731.83
2006年3,73734.57
2005年4,37537.67
2004年3,80631.98
2003年3,52127.8

上級一次試験の合格率

実施年月受験者数(人)合格率(%)
2018年17210.5
2017年17030.0
2016年20931.1
2015年20649.3
2014年25331.0
2013年22728.5
2012年23031.7
2011年22031.4
2010年23727.9
2009年27914.6
2008年28420.4
2007年46626.8

上級二次試験の合格率

実施年月受験者数(人)合格率(%)
2018年7444.6
2017年10518.1
2016年13116.8
2015年15422.1
2014年13420.1
2013年12425.8
2012年12130.6
2011年10732.7
2010年9938.4
2009年9636.5
2008年9026.7
2007年12067.5

参考:日本医療情報学会 公式HP

なお、試験日から約1ヶ月後に、WEBサイトに合格者の受験番号を発表されます。

ポイント!

平均合格率は30%〜35%と低い水準であり、難易度の高い試験であることが分かります。

 

勉強法

当資格を取得するには、「独学」にてコツコツ勉強する必要があります。以下の市販の教科書を購入して、自分のペースで学習を始めてみましょう!

1. 医療情報 医学・医療編

2. 医療情報 情報処理技術編

3. 医療情報 医療情報システム編

注意!

大型書店でも在庫として扱っていることが少ないため、インターネット経由で購入するようにしましょう。

 

特徴

  • 合格者には認定証カードとバッジが配布される
  • 主な受験者は企業関連(ベンダー)や医療福祉施設関連に勤めている方が大半
  • 年齢階級別でみると、25歳〜45歳を中心に受講されている傾向あり
  • 資格更新のためには、申請・セミナー参加(最低でも1回)が必要となる
  • 資格更新手数料は別途10,000円の費用が必要となる

 

まとめ

医療情報技師になるためには、3科目すべて合格する必要があります。それぞれの科目難易度も高く、学習も独学で行わなければなりません。

資格取得が難しい資格、ゆえに、合格すれば情報専門技術者として医療現場でなくてはならない人材へとなれるでしょう。そして、仕事の幅が広がり「キャリアアップ・給料アップ」に繋がるのではないでしょうか。

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