こんにちは、医療事務ブロガーの元ヤン次女です!
医療事務に「学歴」は大切なのでしょうか?
いいえ、医療事務として働くにあたり学歴はあまり関係ありません。
医療事務は中卒でも高卒でも、働くチャンスがある職種だと言えます。
とは言っても求人案内には「学歴不問」と書かれていることが多いけど、「本当に学歴は必要ないの?」「高卒・中卒でも働くことが出来るの?」と心配になる方も多いのではないでしょうか。
そんな方に向けて、「医療事務に学歴が関係ない理由」について分かる記事を書きました!
この記事を読めば、医療事務で働くにあたり学歴が不問となる正確な理由がハッキリと分かりますよ!
医療事務で働きたいけれど、学歴コンプレックスが気になる方の参考になれば嬉しいです。
それでは、どうぞ!
もくじ
ショート解説動画:医療事務に学歴が関係ない5つの理由
この記事の内容は、以下のYouTubeショート動画でも解説しています。もし、興味があれば覗いてみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=UUgq8vqjgdE
医療事務に学歴は必要ないと言える5つの理由
原則として、医療事務になるには学歴は必要ありません。
その理由は、以下の通りです。
- ①医療事務に資格はいらない
- ②仕事がパータン化されている
- ③若年層を採用したい
- ④人材不足を解消したい
- ⑤求人に学歴不問が多い
一つひとつ、その理由を見ていきましょう。
理由①:医療事務に資格はいらない
医療事務は学歴不問の理由1つ目は、資格がなくても働くことができるからです。
医療事務はすべて民間資格
医療事務では「学歴不問」での求人を多く見かけます。その理由として医療事務として働くにあたり、資格がなくても働くことができるという点もひとつの理由です。
医療事務の資格は、「国家資格」ではなく民間団体や主催する学校などの認定資格で、「民間資格」と呼ばれる資格になります。
独学や通信教育で資格取得が可能です。資格の種類も数多くあり、現在日本にある医療事務の資格は、約35種類存在します。
数も種類も多い資格ですが、医療事務として働く場合の必須資格ではありません。資格がなくても未経験で仕事を始めて、現場で実務を経験しながらスキルを身に付ける人が多いのが現状です。
とはいえ、資格は武器になる
資格がなくても医療事務として働くことができると述べましたが、中卒・高卒の人にとっては資格が強い武器になります。
医療事務として働きたい強い気持ちがあるのであれば資格を持っていることで、例え学歴が無くても医療事務に関するスキルを持つ証明となるので、資格が大いに役立ちます。
「未経験で中卒または高卒・資格なし」の方よりも同じ学歴で「資格あり」の人の方が優遇される可能性も高くなります。
高卒資格なし << 中卒資格あり★
資格を取得しているということは、例え未経験であっても「全くの0(ゼロ)」の状態ではなく、医療事務の専門的な知識を学んでいるという証明として今後どこでもこの資格が通用するからです。
病院にとっても資格がある方が好印象です。間違いなく就職先の選択肢も広がります。そのため、学歴がない方にとっては、医療事務の資格を取得していることは有利になると考えると良いでしょう。
理由②:仕事がパータン化されている
医療事務は学歴不問である理由2つ目は、仕事がルーティンワークであるからです。
医療事務は、同じ作業を繰り返す定型業務、いわゆるルーティンワークとなる業務が多いことが特徴です。
例えば、以下が医療事務が日々行わなければいけない業務内容です。
- 患者受付
- 患者データ入力
- カルテ発行
- 予約管理
- 診療データ入力
- 会計処理
仕事内容がほぼパターン化されていることで、毎日するべきことが大きく変化することはありません。
そのため、学歴が必要というよりは「単純な作業を繰り返すことが嫌いじゃない」「決まったルールで仕事をすることが好き」という性格の人ほど向いている仕事です。
理由③:若年層を採用したい
医療事務は学歴不問である理由3つ目は、若手人材を採用したいからです。
若手人材が働くことに求める条件と言えば、「お金」です。
正直な話、医療事務のお給料は決して高くはなく、むしろ平均的には低い職業。ゆえに、若年層からは人気がある職業とは決して言えません。
とはいえ、病院としても長く継続して雇い入れたい。医療機関は間口を広げるためにも、学歴に制限を設けないことも理由のひとつとなるでしょう。
理由④:人材不足を解消したいから
医療事務は学歴不問である理由4つ目は、少子高齢化による人材不足が深刻化しているからです。
皆さんご存知の通り、日本は高齢化が進んでいます。またそれと同時に、少子化も進行しています。
つまり、患者の数が増加していることに対して、医療従事者の数は安定して確保できていないという事態が発生しています。
ただでさえ、医師、看護師不足で困っている地域もあるにも関わらず、コロナ化により人材不足はより深刻化。
何としてでも人材を確保したいという理由から、医療事務を「学歴不問」で採用する医療機関もあるようです。
理由⑤:求人に学歴不問が多いから
医療事務は学歴不問である理由5つ目は、採用条件は就職先の規模によるからです。
医療事務として働くにあたり、学歴が重視され選考基準になるということは基本的にはありません。とは言っても、就職を希望する病院の規模によって医療事務の採用条件の基準が違ってきます。
規模が大きい病院の場合
大学病院や総合病院などの大きな規模の病院となると、たとえ医療事務であっても大卒や高卒以上…などと採用条件を設けている病院もあります。
規模が小さい病院の場合
それに対し、それほど規模が大きくない病院やクリニックと呼ばれる個人病院の場合だとそれほど学歴が関係するということはありません。
多くは「学歴不問」や「未経験者でも可」として求人を出している病院やクリニックが大半です。
したがって、今のところ医療事務に関しては学歴が就職のネックになるといった心配はありません。
年齢性別問わず、いつ誰でもスタートできるってことも医療事務の利点よね。
以上、解説した5点が医療事務にとって、学歴不問である理由です。
おさらいすると、以下の通りです。
- 資格がなくても働くことができる
- 仕事がルーティンワークである
- 若手人材を採用したい
- 少子高齢化による人材不足が深刻化している
- 採用条件は就職先の規模による
学歴コンプレックスの方も、安心して医療事務にチャレンジできることがわかりましたね!
学歴より重視される5つのポイント(学歴よりも必要なこと)
ここまで解説した内容で、医療事務に学歴は重要でないことが伝わったのではないでしょうか。
そこで、ここから先は学歴よりも必要なことにフォーカスさせて解説していきます。
- ①学歴より「職歴」が重視される
- ②学歴より「経験」が重視される
- ③学歴より「人柄」が重視される
- ④学歴より「コミュニケーション能力」が重視される
- ⑤学歴より「資格」が重視される
ここから先が、本当に医療事務を目指す人が知っておくべき内容ですね!
ポイント①:「職歴」が重視される
学歴よりも重視されること1つ目は、あなたのこれまでのキャリアです。
採用側が重視すること、確認したいことは以下の通りです。
- 「どの程度即戦力として働けるか?」
- 「長く継続して働いてくれるのか?」
- 「これまでに一貫性のある思考を持っているのか?」
これらの要素は、学歴では判断することができず、むしろこれまでの「職歴」により判断できる部分です。
医療事務にとって、有利になる職歴は主に医療福祉・一般事務・接客業などのサービス業です。
【接客業の一例】
- 飲食店
- コンビニ
- スーパー
- ホテルや旅館
- アミューズメント施設
- 美容院やエステサロン
- ブライダル
- 企業受付
- その他受付スタッフ
これらに該当していない方でも、これまでの職歴が強みになることをアピールできれば大丈夫です。
ポイント②:「経験」が重視される
学歴よりも重視されること2つ目は、経験の豊富さです。
一般的に中途採用の場合、学歴の代わりにスキル・経験がチェックされる傾向にあります。
そのため、これまでの経験、活かせる経験、知識や技術をしっかりと整理して、面接時にアピールできれば、採用にグッと近づきます。
例えば、
- 接客のアルバイトを経験していること
- レジ締めの経験、現金管理の経験がある
- 介護経験がある
- 受付の仕事を経験したことがある
- パソコンスキルがあること
- Word・Excel、タイピングが十分にできる
など、医療事務で役立つ汎用的(応用が可能)なスキルがあれば十分です。
学歴よりも、これまでの経験が仕事に活かせるのかがとても大切な要素となります。
ポイント③:「人柄」が重視される
学歴よりも重視されること3つ目は、あなたの人としての性質です。
医療事務は職業柄、「明るく、几帳面で、配慮ができる」人柄が好まれます。
診療所やクリニックでは、患者さんと接する機会は密であるため、「医療事務の人柄=病院の評判」になることも珍しくありません。
そのため学歴よりも、人柄や性格が重視される仕事と言えます。
ポイント④:「コミュニケーション能力」が重視される
学歴よりも重視されること4つ目は、コミュニケーション力です。
患者さまと良好な信頼関係を築くには、コミュニケーション能力が必要不可欠です。
そのため、医療事務はいろいろなシチュエーションごとに適したコミュニケーションをとる必要があります。
例えば、病気で辛そうな患者様に対して、大声で明るい笑顔はいりません。
対して、はじめて病院に来院される方には、「わからないことがあれば、お気軽にお声がけください。」と笑顔で対応するべきです。
このように臨機応変な対応は、患者さまに好印象を持ってもらえることができます。
学歴よりも、人として親しみやすい、コミュニケーション能力に得意な人ほど、医療事務に適している人材です。
ポイント⑤:「資格」が重視される
学歴よりも重視されること5つ目は、資格です。
先に述べたように、医療事務の仕事に資格は不必要です。
しかしながら、資格を持っていることで以下の2つのメリットがあります。
- スキル:医療事務としての技能を有していることの証明
- 熱意:医療事務になるために、日々努力したことの証明
資格を所持していることのデメリットは、一つもありません。
「あなたが医療事務になりたい!そして、働きたい!」というスキルと熱意があれば、学歴はほぼ関係なくなるでしょう。
資格は、学歴よりもすぐに使える即戦力としての証明。何よりも一番の強い武器になりますね。
まとめ:学歴は関係なし。やる気さえあれば医療事務になれます!
今回の記事をまとめると、医療事務になるためには学歴は重視されていないことが理解できたのではないでしょうか。
そして、学歴よりも
- 現場で柔軟に対応できるコミュニケーション能力
- これまでの経験や人柄
- 即戦力として働けるパソコンスキル
があることが重要な人材であることは、間違いありません。
学歴がないから自分にはできない。中卒だから仕事は務まらない。そんなことはありません。
これから医療の需要は増すばかりで、人手不足が続く業界というのは明らかです。学歴コンプレックスで悩んでいる方にも、追い風が吹いています。
ぜひ、この機会に医療事務の資格取得をすることを強くおすすめします!
あなたが医療事務として、活躍できる未来を応援しています。
以上、元ヤン次女でした。
今回の記事で分かること