医療事務に「学歴」や「経歴」は大切なのでしょうか?
いいえ、医療事務として働くにあたり学歴はあまり関係ありません。医療事務は中卒でも高卒でも働くチャンスがある職種だと言えます。その理由をご紹介します。


採用条件は就職先の規模による

医療事務として働くにあたり、学歴が重視され選考基準になるということは基本的にはありません。ですが、就職を希望する病院の規模によって医療事務の採用条件の基準が違ってきます。
大学病院や総合病院などの大きな規模の病院となると、たとえ医療事務であっても大卒や高卒以上…などと採用条件を設けている病院もあります。
それに対し、それほど規模が大きくない病院やクリニックと呼ばれる個人病院の場合だとそれほど学歴が関係するということはありません。多くは「学歴不問」や「未経験者でも可」として求人を出している病院やクリニックが大半です。
したがって、今のところ医療事務に関しては学歴が就職のネックになるといった心配はありません。


年齢性別問わず、いつ誰でもスタートできるってことも医療事務の利点よね。
資格がなくても働くことができる

先ほども述べたように、医療事務では「学歴不問」での求人を多く見かけます。その理由として医療事務として働くにあたり、資格がなくても働くことができるという点もひとつの理由だと考えられます。
医療事務の資格は、「国家資格」ではなく民間団体や主催する学校などの認定資格で、「民間資格」と呼ばれる資格になります。
独学や通信教育で資格取得が可能です。資格の種類も数多くあり、現在日本にある医療事務の資格は約35種類存在します。
数も種類も多い資格ですが、医療事務として働く場合の必須資格ではありません。資格がなくても未経験で仕事を始めて、現場で実務を経験しながらスキルを身に付ける人が多いのが現状です。

中卒・高卒の人にとって資格が武器に

資格がなくても医療事務として働くことができると述べましたが、中卒・高卒の人にとっては資格が強い武器になります。
医療事務として働きたい強い気持ちがあるのであれば資格を持っていることで、例え学歴が無くても医療事務に関するスキルを持つ証明となるので、資格が大いに役立ちます。
「未経験で中卒または高卒・資格なし」の方よりも同じ学歴で「資格あり」の人の方が優遇される可能性も高くなります。
資格を取得しているということは、例え未経験であっても「全くの0(ゼロ)」の状態ではなく、医療事務の専門的な知識を学んでいるという証明として今後どこでもこの資格が通用するからです。
病院にとっても資格がある方が好印象ですし、間違いなく就職先の選択肢も広がります。ですので、学歴がない方にとっては医療事務の資格を取得していることは有利になると考えると良いでしょう。

ちなみに私も、高校を中退しているから、最終学歴は中卒。資格をゲットして無事に今は現役の医療事務よ♪

学歴や資格以上に求められるもの

医療業界のIT化は、他の業界に比べ5年~10年遅れていると言われています。そんな医療業界でも着実にIT化が進んでいます。医療現場では新しい技術を積極的に取り入れており、電子カルテの導入も年々進んでいます。
ですが、電子カルテの導入に伴い医師への電子カルテの操作能力やパソコン操作の負担が大きくなっているのが現状です。
電子カルテによって医師への負担が大きくなることで、診療の遅れが問題視されています。ですが、その問題の解決策の一つとして医療事務の電子カルテ代行入力があります。
事務員が医師に代わって医師の隣で電子カルテを代行入力することで、医師のパソコン入力の負担が無くなり診察に集中できるのです。このように、医療業界のIT化に伴って医療事務にもパソコンスキルが求められることは確かです。
もちろん学歴や資格があれば就職の際に武器になります。ですが、それ以上に今後医療事務に求められるのはパソコンスキルなどのIT化に対応できる能力だと考えられます。学歴よりも、すぐに使える即戦力が何よりも一番の強い武器になります。

まとめ
医療事務という資格は国家資格ではなく民間資格です。そのため、医療事務として働くための必須な資格は無いというのが現状です。
未経験から実務を通して医療事務を習得している人が大半なので、中卒・高卒であっても働くことが可能です。ですが、学歴以上に医療事務として現場で柔軟に対応できるコミュニケーション能力や、即戦力となるパソコンスキルがある人が最も求められている人材であることは間違いありません。



求人案内には「学歴不問」と書かれていることが多いけど、
と心配になっちゃうわよね。