こんにちは、医療事務ブロガーの元ヤン次女です!
医療事務と医療秘書。どちらも病院や診療所で働く職業です。しかし、それぞれの業務内容は大きく異なります。
「仕事内容が違うの?」「必要となる資格が違うのかな?」「わたしはどちらの職業が向いているの?」とお悩みではないでしょうか?
そんな方に向けて、「医療事務と医療秘書の違い」について、存在目的や仕事内容・対象資格などをスッキリ解決できる記事を書きました!
本記事で紹介する「医療事務と医療秘書の違い」が分かれば、あなたがどちらの職業に向いているのか、目指す未来が明確になりますよ!
それでは、どうぞ!
もくじ
ショート解説動画:医療事務と医療秘書の違い4選
この記事は、以下のYouTubeショート動画でも解説してます。視覚的に理解したい方は、動画もチェックしてください。
https://www.youtube.com/watch?v=7ss2LZaseZE
医療事務と医療秘書の違い4選
さて、医療事務と医療秘書の違いについて、以下の4点を解説します。
- ①目的の違い
- ②仕事内容の違い
- ③給料の違い
- ④資格の違い
分かりやすい言葉を使って、解説していきますね。
違い①:目的の違い
医療事務と医療秘書の違い1つ目は、存在目的の違いです。
医療事務と医療秘書は、どちらも病院などの医療機関で働く仕事です。しかし、職務内容がそれぞれ異なります。
医療事務のメイン業務は、診療受付から会計までの「患者接遇業務」です。
これに対して、医療秘書のメイン業務は病院長や医師、看護婦が業務に専念できるように事務的な面でサポートする「秘書業務」が一般的です。
つまり、医療事務は「患者」を。医療秘書は「医師」をサポートする業務が主な職務内容となります。
医療事務は「患者」をサポートする仕事
医療秘書は「医師」をサポートするする仕事である
中心となるのは患者様。
違い②:仕事内容の違い
医療事務と医療秘書の違い2つ目は、業務内容の違いです。
医療事務の仕事内容
医療事務は病院の受付、レセプト入力、カルテ管理、会計、資料作成など病院や医療機関に関わる事務をします。
大きな仕事は2つあります。受付窓口から会計処理までを行う「患者接遇業務」。毎月患者さんごとに診療報酬合計を計算する「レセプト業務」です。
また個人病院や小規模医療機関で働く医療事務では、看護師やドクターの補佐、雑務なども仕事も行うことが多いです。
- 窓口案内・患者接遇業務
- 問診票やバイタル測定
- 患者登録
- カルテ作成・発行
- 外来会計業務
- レセプト業務(診療報酬請求業務)
- 掃除・清掃
- 在庫管理
- 予約管理業務
- 入院・退院の手続き
不安な気持ちで病院に来られる患者様に、親身になって対応する場合があるから、人と直接関わる仕事がしたいって人は医療事務がいいわ。
医療秘書の仕事内容
高齢化社会に伴い、医師の労働環境は社会的に問題になっています。その問題の軽減策として、医療秘書が注目されつつある職業になっています。
医療秘書とは、医師や看護婦に寄り添い、事務処理を中心とした業務をサポートするスタッフです。
総合病院の院長や大学病院の医局につく秘書として、ドクターのスケジュール管理、電話対応、来客の対応などが主な業務です。またドクターが学会に出かける時は、航空チケットや宿泊先の手配をします。論文や学会準備やデータ入力などすることもあります。
近年複雑になる介護の分野でも、地域の包括センターやソーシャルワーカーを介して、患者さんと医療現場をつなぐ仕事をします。
- スケジュール管理
- 電話の対応
- お茶の接待
- 来客の対応
- 院長室の環境整備・清掃
- 郵便物の整理
- ファイリング作業
- 日報の管理
- 文章の作成・管理
- 車の手配
- 学会への同行
- 研究の補助業務
- 出張の手配 etc…
大学病院や総合病院の医師や看護婦は、寝る時間がないほど忙しく過酷な労働条件の元働いているわ。
医療の最前線で働く人たちの負担を軽くするために、事務作業やパソコン入力、雑務を行うことが医療秘書の仕事ね。
医師の身の回りの支度・用度などオールマイティーな能力が必要になるわね。
違い③:給料の違い
医療事務と医療秘書の違い3つ目は、年収の違いです。
医療秘書の平均年収は約280万~360万円
医療秘書の平均年収を調査した結果は、以下の通りです。
上記結果から、一般的な年収はおおよそ298万円であることがわかります。
医療事務の平均年収は約250万~470万円
その一方で医療事務の平均的な収入は、以下の表の通りです。
医療事務の年齢別平均月収
初任給 | 35歳 | 50歳 | |
---|---|---|---|
高卒 | 15万5,838円 | 25万1,944円 | 32万5,320円 |
大卒 | 17万9,738円 | 25万8,598円 | 33万6,030円 |
35歳(高校卒業)の平均月給を年収に換算すると、251,944円×12ヵ月=3,023,328円。つまり、302万円であることがわかります。
医療事務の年収は「約250万円~470万円」
医療秘書の年収は「約280万円~360万円」
医療事務は、事務長などの管理職へキャリアップできる分、お給料が高い傾向にあります。
違い④:資格の違い
医療事務と医療秘書の違い4つ目は、取得するべき資格の違いです。
どちらも専門分野で働くことになりますが、資格の種類は全て民間資格です。国家資格は存在しません。
しかしながら、就職活動にあたっては資格があると有利になる場合もあります。
特に未経験からの就職を希望しているのならば、しっかりと資格取得しておくことをオススメしますね。
医療事務おすすめ資格一覧
以下は、医療事務になるために取得するべき資格の一覧です。
特に初心者であれば、難易度の低い「医療事務認定実務者(R)試験」を取得することを強くおすすめします。
医療秘書おすすめ資格一覧
次に、医療秘書になりたい方におすすめしたい資格です。
資格の種類にもよりますが、一般的には医療秘書の資格の方が取得しにくいです。その理由は、医療秘書を学べる環境が少ないことが挙げられます。
医療秘書の資格を取得するには1〜2年間、専門学校や短期大学で学んでから試験を受けることルートが一般的です。
それに比べて、医療事務は教材が豊富です。通学講座・通信講座・独学でもどんな手段でも目指すことが可能です。
市販テキストも、Webで公開されている資料も充実しているため、医療事務の資格が狙いやすいのが現状です。
あなたも夢に向かって一緒に始めてみましょうよ♪
happily ever after(お幸せにね♪)
まとめ:未経験からでもなれる「医療従事者」になろう!
今回の記事では、医療事務と医療秘書の違いを分かりやすく解説しました。
医療事務と医療秘書の4つの違い
- 存在目的の違い
- 業務内容の違い
- 年収の違い
- 取得するべき資格の違い
医療事務と医療秘書の違いは、「誰をサポートするのか。」というところに明確な違いがあります。医療事務は「患者様」を。医療秘書は「医師や看護婦」を補助することが一般的です。
しかし、医療現場で働くということは共通であり、広い観点から見れば「患者」のために働くという、とてもやりがいのある仕事です。
あなたは、どっちの職業に興味が湧きましたか?
可能であればどちらの資格も並行して取得しておくと就職の幅が広がりますよ。ぜひチャレンジしてみてください。
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