どのような職業にも言えることですが、働く前にどれだけその職業についてリサーチしても、実際に働いてみなければわからないことは多々あります。必要な知識やスキルについてもそうです。
ここでは、実際に調剤薬局事務として現場で働いたからこそ身についたスキルをご紹介します。
薬の知識に関するスキル
薬に関する知識は働く前は全く身についていなくても、調剤薬局事務として働いていくうちに嫌でも覚えていきます。なにせ毎日処方箋を目にするわけですから、知らず知らずのうちに自然とそれが何の薬でどのような作用があるものなのかといったことがだいたい理解できるようになります。
そしてそういうふうに身についた知識から、ある程度の症状や体の状態がわかるスキルが身につきます。もちろん全てわかるわけではありませんし、どのような診療科の処方箋を応需するのかによっても違います。
例えば自分が体調不良で内科のクリニックにかかって薬を処方された時に、内科の処方箋を応需することが多い薬局に勤めていた場合、発行された処方箋に載っている薬の名前が知っているものである可能性は高いです。
したがって、時にその薬の名前から自分の体のおおよその状態を推測できることがあります。
自然と学ぶスキル
調剤報酬は2年に1度改定されるため、その都度新しく勉強しなおす必要があります。また薬や医療に関わる事柄についても日頃から意識を向けるようになり、必要があれば自分で調べるようにもなります。
例えば「マイナンバーカードを活用した医療保険のオンライン資格確認」や「セルフメディケーション税制」といった制度についても、いつ患者さんに尋ねられてもいいように自ら進んで勉強する人は多いです。
もちろん本人の意欲次第ですが、このように自然と気になることを調べたり知識を学んだりするスキルが身につきます。
ホスピタリティスキル
ホスピタリティとは簡単に言ってしまえば「おもてなし」の考えのことを言います。よく「言われてからするのがサービス」「言われなくても(言われる前に)やるのがホスピタリティ」だと聞きます。
そしてこれはクレーム対応に関しても同じことが言えるのです。つまり「クレームが起こってから対応する」のではなく、「クレームになりそうなことはあらかじめ対処しておく」ということです。
患者さんの多くは心身ともに弱って気分が落ち込み、不安を感じやすく些細なことで機嫌が悪くなりがちです。すなわち非常にイライラしやすいことから、クレームが発生しやすい状況であるとも言えます。
しかしながら、ただでさえ体調の悪い患者さんのことです。人によっては興奮やストレスなどからクレーム中に具合が悪化してしまう場合もあります。
したがって患者さんのためにもクレームを起こさせないように、クレームに繋がりそうな事柄についてはあらかじめ対処しておくというスキルが身につきます。
コミュニケーションスキル
調剤薬局事務がコミュニケーションを取る相手は同じ現場で働く他の事務員、薬剤師、患者さんですが、とりわけ患者さんに対しては、健康な人相手のコミュニケーションとは異なって気を遣います。
コミュニケーションには言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションの2つがあり、前者のスキルが高いと自分の言いたいことを正しく相手に伝えることができます。
後者は言葉に頼らないコミュニケーションのことを言い、患者さんに対応するときは非常に重要な役割を持つコミュニケーション方法です。
例えば言葉では「大丈夫ですよ」と言っても、強張った表情や落ち着きのない態度で自信なさそうに言われては、「本当に大丈夫?」と患者さんは不安に感じます。
したがって姿勢や態度、身振り、表情や視線、声の大きさやリズムなどに気を遣って対応していくうちにコミュニケーションスキルが身につき、磨かれていきます。
まとめ
調剤薬局事務として働いたからこそ身につくスキルが何であるかは人それぞれです。
しかしながらこれまで医療とは程遠い職業で働いていた人からすれば、調剤薬局事務がただの事務職ではなくさまざまな知識やスキルが必要とされ、また身につく職業であると驚くかもしれません。
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