人と人が関わる以上、そこ不満や諍い(いさかい)が生まれるのは仕方のないことです。調剤薬局事務に関わらずどのような職業でもそうですが、働く上で仕事や職場の人間関係に対して全く愚痴がない人は少ないでしょう。
ここでは調剤薬局事務のよくある仕事の愚痴についてご紹介します。
調剤薬局事務の仕事内容
調剤薬局事務のよくある仕事の愚痴について紹介するためには、まず調剤薬局事務がどのような仕事をする職業であるのかを知ってもらう必要があります。
はじめに調剤薬局事務の業務には、毎日行う日常業務と月単位で行う業務があります。
日常業務
最初に日常業務についてですが、メインとなる業務は患者応対・処方箋受付と処方箋内容入力・会計であり、1日の仕事の大半がこの業務の繰り返しになります。
また薬局内の掃除や電話・FAXの応対、郵便物の収受と発送、伝票整理や書類整理などの雑務もあり、経費の計算といったお金の管理を任されることも多いです。
さらに備品の発注や管理、医薬品の発注や検品、のど飴やマスクといった医薬品以外の商品の販売などの業務も薬局によっては任されます。
月単位業務
一方、月単位の業務にはレセプト(調剤報酬明細書)の作成と請求や生活保護受給者の調剤券の請求などを行います。これらは調剤薬局が収入を得るために必要な業務であり、調剤薬局事務の行う重要な仕事の1つです。
よくある3つの愚痴
1.仕事をきちんと教えてくれない
さて前述した日常業務である処方箋内容の入力やレセプトの作成と請求などには、レセコンと呼ばれる専用のコンピューターを使います。
これにより専門的な知識がなくても業務を行うことが可能になるのですが、どのようなレセコンを導入しているかは薬局によって異なります。
したがってたいていの薬局では、研修・試用期間を用いて仕事の仕方やレセコンの操作方法を教えます。
しかし残念ながら、すべての薬局が教育に時間をかけてくれるわけではありません。中には満足な教育時間もなく「習うより慣れろ」というようなところもあります。
この時点で相当な不満が生まれることはもちろん、そういうところに限って満足に仕事を教えていないにもかかわらず、こちらがミスをすれば激しく叱責してくることが多いです。
こうした仕事をきちんと教えてくれない薬局は決して少ないものではなく、そのことに関する愚痴をよく耳にします。
2.薬剤師の補助
もう1つよく耳にすることが多い愚痴は、薬剤師の補助に関することです。
調剤薬局事務の仕事の1つに薬剤師のサポートがあります。これは薬剤師が調剤に集中できるように、薬剤師でなければできない仕事以外のことは調剤薬局事務が補助をするということです。
この薬剤師の補助については、調剤薬局事務の求人募集要項の仕事内容にきちんと記載されているところもあればそうでないところもあります。
しかしながら基本的にどこの薬局で働くとしても、薬剤師補助の仕事はあるものと思ってください。
ところが、この薬剤師の補助業務には大きな問題があります。それはどのようなことを薬剤師の補助業務として行うのかについて明確な決まりがないということです。
3.無資格調剤という危険
どこからどこまでが調剤薬局事務の仕事なのかという線引きが曖昧なだけでなく、そもそも薬剤師でなければ行うことができない調剤に関しても、その定義は不明です。
調剤が具体的に何を指すのかわからないためその解釈は薬局ごとに異なり、薬剤師の補助業務の範囲も薬局ごとに違います。
つまりそれぞれの薬局や薬剤師の裁量で調剤薬局事務の補助業務内容が決まるわけです。これにより、本来は薬剤師がやるべき仕事が調剤薬局事務に回ってくるせいで、調剤薬局事務の本来の業務が滞るということが起こります。
こうした薬剤師による仕事の押し付けは、単純に仕事量が増えるだけなく無資格調剤の危険もあるため、愚痴だけに留まらず怒りの声を上げる調剤薬局事務もいます。
まとめ
調剤薬局事務は薬局の中で立場が弱いこともあり、よほど良い職場に恵まれない限りさまざまなしわ寄せが来ることも少なくありません。
そして調剤薬局事務だけでなく労働者というのは、日々さまざまな不満を抱えながら仕事をしている人がほとんどでしょう。
- 調剤薬局事務が「無資格」「未経験」でも仕事が可能な理由とは
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