こんにちは、医療事務ブロガーの元ヤン次女です!
「医療事務って女性が多くて、イジメが多いって聞くよね…。」
「イジメられたらどう対処すればいいのかな…。」
これから医療事務を目指す人の中には、「病院の医療事務はいじめが多くて辞める人が多い」というような話を耳にして、不安に感じることも多いようです。
そんな方に向けて、医療事務は実際にいじめが多いのか?また、いじめの原因やその対処法について解決できる記事を書きました!
本記事で紹介する医療事務にありがちな「いじめの原因と対策」を冷静に整理すれば、誰でも解決できる糸口を見つけることができるはずです!
「やられたら、やりかえす!」ではなく、正しく対策していきましょう。
それでもダメなら、思い切って転職を検討してみましょう!
それでは、どうぞ!
もくじ
解説ショート動画:医療事務がいじめられる原因6選と対処法
この記事の内容は、以下のYouTubeショート動画でも解説しています。すぐに知りたい方は、動画でチェックして下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=uniLOamrd_I
医療事務はいじめが多いのか?
医療事務の職場である病院やクリニックでも、いじめは存在します。
特に、医療事務は他の医療職(医師・看護師・薬剤師などのコメディカルにあたる職種)に比べて立場が弱いので、病院では事務同士のいじめよりも、看護師からのあたりが強かったり、怒りの矛先を向けられやすかったりするということはあります。
また、厚生労働省の資料(平成30年版過労死防止対策白書)によると、看護師を対象としたストレスや悩み調査での第一位は「職場の人間関係(41.8%)」がトップです。この結果は、医療事務も例外ではなさそうです。
人間関係に悩んでいる。その中に「いじめ」が含まれていると考えるのは、自然な考えですよね。
医療事務のいじめの4種類
実際に、医療事務の職場でよくあるいじめ被害として、以下のようなものがあります。
- グループでの無視
・話しかけても無視される
・連絡事項、引継ぎ内容を教えてくれない - 悪口や嫌味
・ミスを責め立てる
・陰口を言う - 仕事の押しつけ
・不当に仕事を言いつける
・雑務を押し付ける - 人格否定をされる
・頭が悪い
・育ちが悪い
よくある被害としては、誰が考えても1人では片づけられない仕事を押しつけられたり、初めて行う業務を何の説明もなしにやらされたり、退勤間際に仕事を押しつけられたりするというのがあります。
こういった行為はパワハラにも当てはまりますし、サービス残業を強いる行為も不当です。
また、業務上の指導や注意を装って、明らかに侮辱するなどの理不尽な扱いを受けたり、他の人のミスを自分のせいにされたりするというようなこともあるようです。
医療事務がいじめられる原因6選
いじめの原因については実にさまざまあるでしょうが、ここでは6つだけご紹介します。
しかし、はじめに言っておきたいことがあります。それは「いじめにおいて悪いのは、被害者ではなく加害者である」ということです。いじめの原因やきっかけに思い当たる節があったとしても、自分を責める必要はありません。
いじめをする加害者はいじめる相手を選んでおり、自分より強いと思っている相手にはいじめをしません。したがって、加害者は自分より弱いと思っている人を狙います。
医療事務は医療職の中での立場が弱いので、他の医療職からターゲットにされやすいのかもしれません。
絶対に自分一人で抱え込まないでくださいね。
- 仕事のミス
- 休みによる原因
- 労働環境の過酷さ
- 立場の低さ
- 女性が多い空間
- 閉鎖的な空間
具体的な例をもとに、1つ1つ見ていきましょう。
原因①:仕事のミス
医療事務がいじめられる原因1つ目は、仕事のミスによるものです。
医療の現場は、ちょっとしたミスが大きな医療事故に発展してしまう、なんてことはよくあることです。
例えば、「レセプトコンピュータへのデータ入力の誤り」。
ヒアレイン点眼液0.1%を点眼液0.02%でデータ入力してしまい、結果として処方箋に誤った情報が記載されてしまいます。
これをみた医師や薬剤師からは「なにやってんだよ…」「無能…」など、時として陰口を言われるケースもあります。
医療現場という許されない職場環境。1つのミスが、いじめの始まりになってしまうこともあるようです。
原因②:休みによる原因
医療事務がいじめられる原因2つ目は、シフト出勤によるものです。
多くの医療事務さんは、少人数シフト制で働いています。
しかし、「急な体調不良」や「子どもの看病」など、突発的なイベントがあった場合、シフト交代を交代しなければいけません。
「土曜日は子供の運動会なので…。」
「家族での旅行があるので連休がほしい…。」
など、自分の都合を押し付けてしまう人は注意が必要です。
上記のように、急なシフト変更や自分都合でスタッフ全体に迷惑をかけてしまうことも、事実としていじめの原因となりえます。
原因③:労働環境の過酷さ
医療事務がいじめられる原因3つ目は、労働環境の過酷さによるものです。
診療科目によって異なりますが、医療事務にも忙しい時期(繁忙期)があります。
一年で一番忙しいのが、年末年始の12月から1月の期間。
- インフルエンザの流行時期、また風邪や感染症の流行
- 年末年始の長期休暇で患者が集中する
- 正月休み中の1月提出分のレセプト作成・点検・提出
このように、繁忙期は残業や疲労が重なり職場はイライラムードに。
そして繁忙期は、仕事を不当に押し付けやすい時期です。先輩が新人医療事務さんに、仕事を丸投げして休む。なんてこともあるでしょう。
過大な仕事の要求は、完全にパワハラです。
原因④:立場の低さ
医療事務がいじめられる原因4つ目は、非正規雇用による立場の低さによるものです。
医療事務は正社員だけではなく、非正規社員(派遣社員・契約社員・パートアルバイトなど様々な雇用形態)が多く採用されています。
非正規社員の場合、終身雇用ではなく期間による雇用であるために、「次がある」「正社員より立場が低い」という意識からいじめの対象になりやすい傾向があります。
また、医療事務は病院内のヒエラルキーは一番下の階層に位置しています。これにより、医師や看護師からの風当たり厳しいというリアルな現実も問題になっています。
原因⑤:女性が多い空間
医療事務がいじめられる原因5つ目は、女性が多い職場環境によるものです。
男女比率は、私個人的な体感で9:1。小規模なクリニックであれば、院長先生だけ男性。それ以外のスタッフは女性であるケースも多くみられます。
女性しかいない職場では、人間関係のいざこざが起きやすいものです。
その理由は、「人は異性に嫌われることを極端に嫌がる」という性質があるからです。
女性比率が高く、異性がいない or 少ない職場環境というのは、いじめが起きやすいというのはよくあることです。
まさに女子高の感覚に似ている!
原因⑥:閉鎖的な空間
医療事務がいじめられる原因6つ目は、閉鎖的な職場環境によるものです。
医療事務は人事異動や転勤は”0%”です。
小規模なクリニックであれば転職後はずっと1つのクリニックに、ずっと受付窓口として勤務します。
そのため、スタッフ間の出入りが少なく、人間関係が閉鎖的な職場環境が完成する、それが医療機関です。
閉鎖的な職場環境は、異常なことが「異常」であることを認識することができず、心の健康を保ちにくい傾向があります。
結果として、人間関係がこじれてやすく、いじめが発生してしまうケースも見受けられます。
医療事務のいじめの対処法5選
ここまでの内容で、医療事務がいじめられる原因が理解できたのではないでしょうか。
ここからは、いじめを受けてしまった場合、どのような対処法があるのか、整理していきましょう。
「いじめを受けたら、一人で抱え込まない」「即行動」これが大前提です。絶対に忘れないでください。
いじめを受けた場合の対処法は、以下の5つの対策があります。
- 自己改善
- 断固拒否する
- 周囲に相談する
- 外部機関に相談する
- 転職する
対策①:自己改善
医療事務のいじめ対策1つ目は、自分にも直すべき点があれば改善することです。
いじめの原因でも述べたように、「仕事の失敗」は「休みの取得」によるものは、まさに原因が自分にある可能性があります。
「もしかしたら日常の自分に問題があるのではないか?…。」自分を見つめ直す時間、いわゆる内省をしてみましょう。
自分自身を客観的に見つめ直すことにより、いじめの解決に繋がる糸口が見つかるかもしれません。
自分一人だけではなく、家族や親しい友人との会話からも、ヒントが得られるかもしれませんね。
対策②:断固拒否する
医療事務のいじめ対策2つ目は、反応をしないことです。
職場の労働環境でストレスが溜まり、そのストレス解消の矛先が医療事務になりやすい。この対応策としては、極端に反応しないことがベストな方法です。
ストレスを解消したい人にとって、「無反応」「反応が薄い」となれば、いじめる側も面白くない状況が生まれます。
具体的には、
- リアクションしない
- 相手の目を見ない
- 感情を出さない
いじめる側の感情を刺激しないように、「あなたに興味はありません。」というような態度を意図的にとってみましょう。
対策③:周囲に相談する
医療事務のいじめ対策3つ目は、上司や職場に相談することです。
思い切って信頼できる先輩や上司に、いじめの相談をしましょう。
相談するポイント
いじめを相談する場合には、いじめの証拠を集めることが重要になります。加害者は、懲戒処分を受けたり、場合によっては法的に裁かれたりするため、相談相手もいじめの報告が事実であるかを慎重に確認します。
事実であることを伝えるためには、
- 「客観的な第三者による証言」
- 「メールやSNSの文章」
- 「その場の状況がわかる詳細な内容を記録したメモ」
- 「ボイスレコーダー」
- 「スマホの音声録画機能」
などの証拠が必要です。
第三者に被害を訴える際に、強力な証拠としていじめ被害者の証言を裏付けてくれる可能性があるため、相談する前に証拠集めをしましょう。
職場にはハラスメント防止の義務がある
深刻な社会問題になっているパワハラやセクハラ、マタハラなどの「ハラスメント」とは、さまざまな場面でのいじめや嫌がらせのことを言います。
前述した、「無理な仕事を押しつけられる」「ミスを自分のせいにされる」などの職場でよくありがちないじめはすべてハラスメントに該当します。
そして、企業にはこれらのハラスメントを防止する義務があります。
セクハラやマタハラについては、2017年1月に男女雇用機会均等法が改正され、
- 職場における性的な言動
- 妊娠・出産などによって労働者が不利益を受ける
- 就業環境を害したりすることがない
このように防止措置を取ることが、企業に義務づけられました。
また、パワハラについても、2019年5月に企業・職場での防止を義務づける「改正労働施策総合推進法(パワハラ防止法)」が成立しました。
2022年4月には中小企業も対象になりました。これにより、医療法人も該当すれば、中小企業として扱われるので、パワハラ防止法に該当することになります。
これによって必要な防止措置を取っていない企業は、是正指導の対象となりました。
いじめは、雇用主によって守られる義務があるってこと!
対策④:外部機関に相談する
医療事務のいじめ対策4つ目は、外部の力を借りることです。
上司や職場の先輩に相談しても、全く改善しない場合は少なくありません。
職場の内部で解決できないのであれば、第三者機関に相談することで解決の糸口が見つかる可能性があります。
具体的には、「労働基準監督署の総合労働相談コーナー」に相談・申告することをおすすめします。労働基準監督署は、セクハラ・パワハラ・マタハラなど状況を確認し、事業主を指導する機関です。
もちろん、申請者の名前がバレることはありませんので、安心して相談することができます。
対策⑤:転職する
医療事務のいじめ対策5つ目は、勤め先を変えることです。
対策①~④の方法で解決できない場合は、転職することも人生を変える有効な選択肢です。
働く環境を変えて職場関係をリセットすれば、心機一転、あなたの医療事務ライフを再スタートすることができます。
特定受給資格者として扱われる
※職場のいじめが原因で退職する場合、単なる自己都合退職よりも手厚い「失業保険」を受給することができます。お金の面で少しは安心して暮らせるので、その期間に転職活動を進めておきましょう。
人は変えられないけど、自分自身の生き方は変えられるからね。どうせなら、前向きに生きましょう!
まとめ:いじめは一人で抱え込まないで誰かに相談しよう!
今回の記事では、医療事務のいじめの種類や原因と、その対策法について解説しました。
- 医療事務がいじめられる原因6選
・仕事のミス
・シフト出勤
・労働環境の過酷さ
・立場の低さ
・女性が多い職場環境
・閉鎖的な職場環境 - 医療事務のいじめの対処法5選
・自分にも直すべき点があれば改善する
・反応をしない
・上司や職場に相談する
・外部の力を借りる
・転職する
医療事務は、医療職の中で立場が低いゆえに、いじめのターゲットにされやすい。
ただ、企業や職場にはハラスメント防止の義務があるため、ハラスメントが行われた確固たる証拠を集めて、上司や職場に相談するとよいでしょう。
医療事務のいじめは、辛く、孤独を感じやすく、不安で、苦しいものです。必ず、あなたの助けになってくれる人がいます。まずは、その信頼できる方に相談してみましょう。
もしそれでも解決できない場合は、自分の身を守るためにも、即座に転職をしましょう。
もし、いち早く転職したいと考えている方には、以下の医療事務に対応している転職サイトがおすすめです。
医療事務になるための最適な転職サービスはアポプラスキャリアです。調剤事務・医療事務に特化した転職サービス
医療事務としての理想のキャリアを築くための強力なパートナー、それがアポプラスキャリアです。
あなたの医療事務ライフを心より応援していますね。
以上、元ヤン次女でした!
記事は次のような人におすすめ!