昔に比べて育児に協力的な男性が増えたといいながらも、現実はなかなか厳しいようです。育児休暇や介護休暇を取得する男性はかなり少なく、結局は女性への負担が大きいのも事実。働きながら家庭も頑張るという方がほとんどなのではないでしょうか。
その点、医療事務の仕事はブランクがあってもまた再就職しやすいといわれています。また、派遣やパートなどの場合、休暇が取りやすいという職場が多いというイメージもあります。果たしてそれは本当なのでしょうか?
今回は医療事務が家庭と両立がしやすい仕事なのかについて、検証してみたいと思います。


それじゃ、実例を交えて詳しく紹介するわね。
もくじ
正社員として働く場合

医療事務に限らず、正社員で働くというのはどの職場でも大変なものです。小さなお子さんがいらっしゃれば、具合が悪くて保育園などに預けられないことも多いことでしょう。
小学校に上がれば運動会や授業参観などの行事で休まなければならないこともたくさん。お弁当や夕飯の準備の前倒しなどで、家事の負担も重くのしかかります。
医療事務の場合、レセプト請求をしなければならない月末・月初だけは残業しなければならないという職場がほとんどかもしれません。いずれにせよ、正社員のまま続けるなら、周りの人の協力、職場の理解が必要ということになります。


患者様がいるのであれば、医療事務も現場にいなくちゃいけないからね。
派遣やパート勤務の場合

子どもが小さいうちや介護で大変なときは、派遣やパート勤務に変更するというのも手です。
医療事務のいいところは、経験を積めば積むほど再就職に有利というところ。お給料は下がりますが、無理なく家庭との両立を考えて勤務時間の短縮を選ぶのも手です。
また、これから医療事務に挑戦したいという場合でも、お子さんがまだ小さいから躊躇しているという方もいらっしゃることでしょう。そういった場合でも、まずはパートやアルバイトから始めておいて、将来は契約社員や正社員にというのがおすすめ。

ママが働きやすい職場環境とは?

家庭と両立させやすい仕事や職場
ひとことで医療事務といっても最近ではさまざまな職種や職場があります。
最も一般的なのが、窓口で診察の受付やカルテの整理、レセプト計算などの会計の仕事。この他にも最近では医療クラークと呼ばれる、医師の秘書のような仕事もあります。また、調剤薬局やデンタルクリニック(歯科)、介護施設など職場の違いもあります。
主な医療事務カテゴリー
一言で病院といっても大学病院のような大規模なところから、地域密着の小さなクリニックまでいろいろ。勤務形態や勤務条件、休暇取得のしやすさ、職場環境など、さまざまな角度から検討し、自分のライフスタイルにあった職場を見つけるのが良いでしょう。
家庭優先であれば自宅から近い職場を
町中にある小さな個人クリニックだとだいたいお昼休みが長く、午前と午後の診療の間に家に戻るというのが可能です。
学校等で何かあってもすぐに駆け付けることができるのもメリット。仕事帰りに買い物をしてすぐに夕飯の支度ができるのもうれしいポイントですね。

具体的な勤務の例

具体例1:都心部のクリニック


一週間を通じて休診日がなく、夜遅い時間まで開院しているのが特徴的ね。給与が比較的高いのも都心部ならではよね。


まず開始は9時、朝はちょっぴりのんびり出勤することが可能よ。それに13:00〜16:00の間はお昼休みよ。毎日180分休憩時間が取れるのよ。お昼休みが長いのは医療機関では普通のことなの。


家に帰って家事をしてもよし、カフェでゆったり時間を過ごしてもいいわ。友達や家族とランチも取れるしね。銀行や市役所などの事務処理もできるし。とにかく何をしても良いわ。
私の友人は、お昼休み中に晩御飯の支度をして、幼稚園からの迎えを済まして、実家に子供を預けるというツワモノもいるくらいよ。


具体例2:地方のクリニック


曜日 | 午前 | 午後 |
---|---|---|
月・火・木 | 8:30〜12:00 | 14:00〜17:00 |
金 | 8:30〜12:00 | 14:00〜18:00 |
土 | 8:30〜12:00 | 休診 |
水・日・祭日 | 休診 | 休診 |


水曜日や木曜日の週の真ん中に休みがある医療機関もとっても多いの。平日休みはとっても嬉しいし、何かと便利よね。


- 休憩時間はがとっても長い!
- 土日は午前診療という場合が多い!
- 水または木曜日の休みが多い!
- 実務時間が少ない!
- 残業も少ない(医療機関に大きく依存する)
こんな特徴が挙げられるわね。

これなら空き時間で家事もできるし、両立も可能ね。
医療事務はやりがいがある職業

株式会社フォーサイトが2016年にインターネットで行った医療事務従事者に対するアンケート調査によると、医療事務の仕事を選んだ理由トップ3は「就職・転職・再就職がしやすい」と回答した人が37.4%、「年齢に関わらず働ける」27.7%、「給与が安定している」20.9%。
「医療従事者の働き方とキャリアに関する調査(2013年労働政策研究・研修機構)による女性の医療事務職員からみた勤務先の子育て支援の満足度について「満足」と回答する人は39.5%でした。


まとめ
女性にとって仕事との両立は厳しいものですが、長い目でみればやりがいがあって、ライフスタイルの変化に応じて働き方を選択できる医療事務は魅力的な職業のひとつといえるかもしれません。

家庭を大切にしたいママさんにとって、医療事務はまさにふさわしい職業よね。

医療事務の仕事って女性向きの仕事なのは医療事務・女性に人気の3つの理由でも教えてもらったから分かったけど、実際のところ本当に家庭と仕事の両立はできるの?