薬局の規模などによって細かい業務に多少差はありますが、調剤薬局事務の基本的な業務はどこの薬局でも変わりありません。
ここでは調剤薬局事務の仕事内容を、1日の流れに沿って詳しくご紹介します。
調剤薬局事務職のイメージが鮮明になれば、夢が現実に近づきます。未経験の方には、ぜひ参考にしていただければ嬉しいです。
出勤から開店準備まで
まず制服が支給されている場合は、出勤後制服に着替えて身だしなみの確認をします。
次にレセコン（レセプトコンピューター）と呼ばれる専用のパソコンとプリンターを立ち上げ、準備します。
そしてコピー用紙や薬袋などの備品をチェックし、足りなければ補充します。また、健康食品やマスクなどの医薬品以外の商品を取り扱っている場合も、必要があれば補充します。
そして床に掃除機をかけたり、受付カウンターや待合室のテーブルや椅子を綺麗に整頓したり拭き掃除するなど、薬局内の清掃を行います。
その他に、雑誌や新聞などを置いている場合は整理整頓をしたり、ウォーターサーバーがある場合はボトルの設置をしたりします。
最後にレジを開けてお札の数や小銭の数を確認して準備完了です。
正社員の人や朝シフトのパートの人などは開店準備をするため、開店時間の10～20分くらい前に出勤する必要があります。ただし朝礼がある薬局の場合はもう少し早めの出勤が必要になるかもしれません。
メインの業務
開店後、来局される患者さんから処方箋を受け取ります。その際に、ジェネリック医薬品を希望するかどうかの確認や新患の場合はアンケートの記入のお願いなどをします。
次にパソコンで患者情報と保険情報の確認をし、処方箋情報をパソコンに入力して処方箋を薬剤師に回します。薬剤師が薬を用意している間に、お薬手帳に貼るシールなどの必要な印刷物を準備します。そして薬剤師が患者さんに薬を渡した後、会計をします。
このように、基本的には処方箋の受付と入力が調剤薬局事務の主な日常業務です。しかし、調剤薬局事務には日常業務ではありませんが、もう一つ重要な仕事があります。
それが月に一度のレセプト（調剤報酬明細書）の作成と請求です。普段入力している処方箋情報からパソコンが自動で作成してくれるため難しい作業は必要ありませんが、薬局の売り上げに関わる大切な業務です。
その他の業務
調剤薬局事務の仕事はもちろん他にもあります。医薬品の発注・検品、医薬品以外の商品の販売、郵便物の収受と発送、電話やFAXの応対、伝票整理や書類の整理・管理、備品の発注・管理などさまざまです。
調剤薬局事務が複数人いる場合は、「患者応対と処方箋の受付」「その他の業務」と分担して行うのが基本的ですが、事務員が一人しかいない場合は患者さんがいない時に素早くこれらの雑務を片付ける必要があります。
そして、調剤薬局事務は経費の計算などのお金の管理を任されることが多いです。レジのお札や小銭を定期的に確認して、必要があれば銀行に両替をしに行くこともあります。
また、電気代や水道代などの支払いを事務員が行う薬局も少なくありません。さらに、消耗品の買い出しに行くこともあり、調剤薬局事務が業務で薬局の外に出る機会は意外と多くあります。
閉店作業
パソコンとプリンターの電源を切り、プリンターにコピー用紙や薬袋を補充します。
業務中に使用した文房具やファイルなどの備品を元の場所にきちんと片付け、目につくゴミは掃除をしてゴミ捨てをします。
ゴミ捨てをした後は、レジ締め作業です。現在レジに入っているお金とレジの数字が合っているかを確認します。また、レジ締め作業を上手く行うコツは時間の使い方にあります。
薬局には混む時間帯と空いている時間帯があるため、空いている時間に前もってレジ点検をしておくことで、閉店作業の時間短縮に繋がります。
特にレジ締めはお金が関わる大事な作業です。誤差が出て計算が合わなければその日の売り上げを一からチェックしなければなりませんし、その分時間がかかって残業になってしまいます。スムーズに閉店作業を終えるために、レジ点検をこまめに行って誤差がないか確かめることが大事です。
まとめ
薬局の開店から閉店までの調剤薬局事務の仕事内容についておおまかな流れを紹介しましたがいかがだったでしょうか？
実際はもっと細かい業務もありますが、基本的な業務である処方箋受付などは慣れてしまえば誰にでもできるものです。
だいたいではありますが、これで調剤薬局事務の仕事のイメージができたでしょうか？もっと詳しく仕事内容について知りたい人は、調剤薬局事務講座の資料を請求してみるのもおすすめです。
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