こんにちは、医療事務ブロガーの元ヤン次女です!
医療事務を長年していると稀に「マスクをしているのが気に入らない」「マスクをつけて対応するとは何事か!」といった患者さまのクレームがあります。
コロナ以降、マスク着用が当たり前の世界になりましたが、コロナ以前では従業員のマスク着用を「禁止」にするというクリニックはよくありました。
「では、医療事務はマスクを着用すべき?」
このようなギモンを解決すべく、本記事では医療事務がマスクをつけるべきかどうかについての記事を書きました!
本記事で紹介する「マスクと医療事務の関係」をしっかり理解すれば、誰でも迷わずにマスクをつけるような習慣になりますよ!
じっくり読み込んで、疑問を解決していってくださいね。
それでは、どうぞ!
医療事務がマスクを着用する理由
そもそも医療事務や調剤薬局事務がマスクをつける理由とは何なのでしょうか?その大きな理由は「衛生」にあります。
医療機関や調剤薬局を訪れる患者さんというのは、心身の健康に問題を抱えているため免疫力が低い状態の人が多いです。
さらに医療機関や調剤薬局は疾患を抱える人が多くやってくる場所であるため、当然その他の場所よりも菌やウイルスの数も多いです。
そのためその中で働く医療従事者は、常に病原菌の付着や伝搬の危険性があります。
そして医療従事者は患者さんと近い距離で働くため、自身が感染源になってしまう危険性もあります。
したがって「自分が感染しない」そして「相手に感染させない」ために、医療事務や調剤薬局事務は清潔な身だしなみでいることが求められ、マスクも同様の理由から着用しています。
医療事務のマスク着用を禁止する理由
医療事務のマスク着用を禁止している医療機関や、調剤薬局事務のマスク着用を禁止している調剤薬局は実際にあります。
インフルエンザが流行る季節に感染源となりうる患者さんの受付などを行う医療事務や調剤薬局事務にとってマスク着用禁止の規則は厳しいものがあります。
しかしながら嫌がらせで禁止にしているというわけではなく、いくつか理由があるようです。
まず受付に立つ事務員はその医療機関や調剤薬局の顔であるため、マスクをして顔を隠すことで接遇のレベルが下がるというものです。
次にマスクをすると表情が見えなくなるため、患者さんが不安に感じたり、事務員の対応を冷たく感じたりして、態度が悪いなどのクレームに繋がりやすくなるというものです。
それならば、事務員よりも患者さんと接する機会や時間が多い医師や看護師、薬剤師などのマスク着用も禁止にしていなければ筋が通りません。
マスクを着用しなくても問題ない場合
その医療機関や調剤薬局の全員がマスク着用禁止ならばまだ話はわかりますが、事務員だけが禁止というのは納得のいかない話です。
ただ別にマスクを着用しなくても問題のない場合もあります。
それは美容外科などの保険診療を行っていない医療機関で働いている場合です。
感染源となりうる患者さんが訪れる可能性が少ないことや、自費での支払いになるために接遇レベルを下げて売上に影響を及ぼしたくないことからマスクをしないことが多いです。
また美容外科や美容皮膚科などでは、受付に立つ人間が営業のような役割を果たしていることも多いため、マスクをした姿ではプレゼンテーションに説得力を持たせにくいという事情もあります。
感染予防のためにもマスクは着用すべき
マスクを着用しても感染予防にはならないという人がいます。
確かにマスクの穴は、ウイルスや細菌の大きさと比べると大きいので、ウイルスや細菌を通してしまいますし、目や鼻から侵入もします。
しかしながら咳をしたとき、ウイルスや細菌は唾液と共に飛び散るので、飛沫感染予防に関してはかなり期待できます。
また空気の乾燥は気道粘膜の防御機能を低下させます。
マスクをすれば粘膜の乾燥を防いで感染予防に繋がるため、せめてインフルエンザのシーズンだけでもマスクは着用すべきでしょう。
まとめ
美容外科などの保険診療ではない医療機関といった、感染源となりうる患者さんがやってくる可能性が低い職場では、マスクをしなくても特に問題はないでしょう。
それ以外ならばインフルエンザシーズンだけでも、医療事務や調剤薬局事務を含むすべての従業員のマスク着用が望ましいと言えます。
今回の記事で分かること