【医療事務の離職率】なぜ辞めるの?辞める人が多いってホント?

 

医療事務は取りたい資格の上位に入ることが多く、特に女性に大変人気の職業といわれています。しかしその反面、離職率が高く、せっかく就職してもすぐに辞めてしまう人が多いという話もよく耳にします。

「事務職だから定時で帰れそう」
「医療系ということでなんとなく恰好よさそう」

「専門知識やスキルが求められるということでやりがいがありそう」

などなど。さまざまな希望を抱いてやっと就職したのに、「こんなはずじゃなかった」という人が多い様子。

今回は医療事務の離職率や、医療事務を辞めたいと感じる人が多い理由について考えてみました。

 

そもそも離職率とは?

ある時点の企業の在籍人数に対して、一定期間(一般的には1年もしくは3年)のうちにどれだけの人が退職したかを示す割合のことを離職率と言います。その企業にどれだけの人が定着しているかがわかる離職率は、企業を選ぶ指針の1つにもなります。

離職率とは常用労働者数(雇われている人)に対する離職者数の割合をいい、算出する式は以下の通りです。

離職率の算出方法

離職率 = 離職者数 / 常用労働者 × 100

 

 

離職率が高い職業トツプ5

厚生労働省が2018年10月に発表した「新規学卒就職者の離職状況(平成27年3月卒業者の状況)」によると、新規高卒就職者の約4割、新規大卒就職者の約3割が、就職後3年以内に離職していることがわかっています。

そのうち、離職率が高い上位の職種を見てみると、大卒就職者で医療・福祉系従事者の離職率は37.8%。前年対比でプラス0.2ポイント上がっています。高卒就職者では47%で前年対比プラス0.1ポイント。いずれも平均よりも上回っているのが現状です。

(産業別、離職率の高い上位5産業)

大学 高校
宿泊業・飲食業 49.7% (▲0.5P) 宿泊業・飲食業 63.2% (▲1.2P)
教育・学習支援業 46.2% (+0.8P) 生活関連業 59.2% (▲0.2P)
生活関連業 45.0% (▲1.3P) 教育・学習支援業 56.5% (+0.5P)
医療、福祉 37.8% (+0.2P) 小売業 48.8% (▲1.6P)
小売業 37.7% (▲0.9P) 医療、福祉 47.0% (+0.1P)

医療事務はもともと男性よりも女性が多い職業です。そして女性は妊娠や出産といった身体的な理由から働くことが困難になる機会が男性に比べて訪れやすいと言えます。

したがって他の職業と比べたときに、女性が多く活躍する医療事務は辞める人が多く、離職率が高い数値になっていると考えられます。

 

医療事務はなぜ離職率が高い?

1.業務量が思ったより多い

医療事務の離職理由で最も多いのは、業務量の多さとやることが多岐にわたるというところ。

小さなクリニックであれば、レセプト計算だけやっていればよいということはなく、外来開始の準備や終了後の清掃、患者さんの応対、医療費の説明、ドクターや看護師とのやり取りなどマルチな対応が求められます。

また外来の受付が終了した後すぐに帰れるわけではありません。カルテの管理や書類の整理が残っていますし、毎月の診療報酬請求時は残業せざるを得ないことも。

特に患者さんからのクレーム対応は、医療事務担当者が矢面に立たなければならないことがほとんど。体調が悪く、医師の説明がよく理解できなかったことなどによる不安やイライラから、理不尽な文句をいう患者さんもいらっしゃるので、そういった訴えも受け止めなければなりません。

 

2.職場の対人関係が辛い

小さなクリニックだと、医師の奥さんが受付を手伝っているなど家族経営のところもあります。そんな時はなかなか意見が言えず、やりにくいと感じることもあるようです。また、大きな病院であっても女性が多い職場であるため、付き合いが面倒、気を遣うという人も。

医師や看護師なども日々緊張感と高い集中力で仕事に従事しているため、厳しいことばをかけてくる、「上から目線」でものを言いつける、という風に感じることも少なくないようです。

 

職業へ憧れと現実とのギャップをどう埋めるかがカギ

まずは「なんとなく恰好よさそう」というあいまいな印象で、仕事を選ぶのは辞めましょう。それはどんな職種であってもマイナスです。

特に医療事務は、デスクワークだけではなく、医師や看護師と患者さんをつなぐ橋渡しのような存在でもあります。椅子に座ったままで1日が終わる職場、というのはあまりないと思った方がいいでしょう。

また、レセプト請求するのは医療事務特有の仕事。必ず毎月1回、この業務がめぐってきます。残業が避けられない場合もあるということを、あらかじめ理解しておきましょう。

 

医療事務が主婦に人気の3つの理由

しかしながら、医療事務は出産後や育児中・育児後の女性の再就職先としても人気が高い職業でもあります。

 

1.再就職先として人気が高い

結婚や妊娠・出産によって退職しても、経済的な理由などから子育てや生活が一段落したら再就職したいと考える女性は多くいます。

医療事務はそんな再就職を考える多くの女性に人気のある職業であり、その理由の1つに「融通のきく働き方」があります。

医療事務には病院やクリニックによっていろいろな雇用形態が募集されており「週1~3回、1日3~4時間労働」のパートやアルバイトをはじめ、フルタイムで働くパート派遣社員・契約社員・正社員など自分のライフスタイルに合わせた働き方を選ぶことができます。

したがって「子供が小さくて毎日長時間家を空けることができない」「子供が保育所や幼稚園に行っている間だけ働きたいけど就業時間と送り迎えの時間の都合が合わない」という場合でも、問題なく働くことができます。

 

2.職場への通いやすさも人気の1つ

医療機関の数は増え続け今や全国どこへ行っても目にすることができるようになりました。

そして医療機関というものは、一部を除けばたいてい生活圏内に存在しているものです。つまり自宅から通いやすい場所にほとんどの病院・クリニックがあるわけです。

こうした職場への通いやすさや勤務時間が短いことは、例えば幼稚園などの預け先で子供が急な体調不良になって家に帰らなければいけない場合などに助かります。

さらに毎日片道何十分も電車に揺られて会社に通う必要がないため、余計なストレスを感じることなく仕事に取り組むことができます。そのため医療事務はお子さんがいるママだけでなく多くの女性に人気です。

 

3.子育てが落ち着いたママは再就職しやすい

ライフスタイルに合わせた働き方ができる点や職場が自宅から近いところにあるため勤務時間が短く済む点などから、医療事務は働き手の需要が多く競争率が高い職業でもあります。

医療機関の中にはさまざまな育児支援があるところが存在しますが、そういった病院の求人募集には小さいお子さんがいる応募者が殺到することがほとんどです。

そのため、子育て中だけれど医療事務として働きたいならば、こまめな求人情報の確認が必要になります。

しかしながらお子さんがいても手のかからない年齢の場合は、子供の急な体調不良などで仕事を休まなければならないなどの事情があまりないため、小さいお子さんがいる場合よりも再就職先は見つかりやすいでしょう。

 

まとめ

医療現場は特有の緊張感があり、常に追い詰められているようで辛いという印象を持つ方も多いようです。

誰もが通る道であり、最初からすんなりとはいかないものです。また、女性同士の付き合いに悩むという場合もあるでしょう。しかしながら、それは医療事務に限ったことだけではなく、他にも女性だけの職場はあります。

「習うより慣れろ」。味方になってくれそうな人を早めに見つけ、相談に乗ってもらいながら、自分なりに職場に順応していくことも必要かもしれません。

ただ、再就職しやすくお子さんのいるママにも働きやすいため、人気のある職業であることは確かです。

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