あなたは仕事をする上で重視することはなんですか?
給料や福利厚生。勤務時間や残業の有無でしょうか?できれば人に役立つような仕事をしたいと考える人もいるでしょう。もしかしたら、やり甲斐のある業務に就きたい人もいるのではないでしょうか。
女性の仕事として変わらぬ人気を持ち続けている職種として、今もなお医療事務があります。
人気の仕事ではありますが、いざ働くとなると仕事のやりがいとは一体何なのか気になりませんか?
そこでここでは、医療事務の仕事を通じて感じられる「やり甲斐」についてご紹介します。
記事を読めば、あなたも医療事務として、いち早く仕事をしたくなること間違いなしですよ!
もくじ
そもそも医療事務の仕事とは?
医療事務は「窓口業務」や「レセプト業務」を始め、医療に関する事務全般を担う仕事です。
受付窓口に立ち、レセプトコンピュータの前でずっと座って事務作業をするだけではなく、患者案内・予約管理・電話応対・医師や看護師の雑務まで幅広く仕事を行います。
病院で患者様と初めて顔を合わせ、最後まで見送る役割を担う医療事務スタッフは、病院のイメージにもなる非常に重要な役割がある仕事なのです。
今後も必要とされる職種
現在、日本は少子高齢化社会だということはご存じだと思います。2007年にはすでに高齢者が日本の人口の約21%を占めている社会を指す「超高齢社会」へと突入しました。2016年には人口の約27.3%を高齢者が占めるという高い割合となっています。
この高齢化率は、間違いなく今後も増え続けると予測されています。医療をより必要とする高齢者が増え続けることは、病院や診療所、調剤薬局などの医療機関の必要性を示します。
医療機関が高齢者に求められる医療の形は通院から、在宅医療の必要性へと移り変わることも考えられます。ですが、どのような形の診療であっても最終的にはレセプトと呼ばれる診療報酬明細書を作成し、医療保険事務を行うことには変わりありません。
このように、社会の医療体制が移り変わることがあっても医療事務の仕事は間違いなく必要とされ続ける職であり、今後も活躍の場が失われることなく働き口に困ることはまずありません。
医療事務の7つのやり甲斐
医療事務は、公共性が高く、安定した仕事であることが大きな魅力ですが、やりがいが感じられるかどうか、働きやすいかといった点も大事ですよね。
ここでは、医療事務の仕事のやりがいについて、7つのポイントをご紹介していきます。
1.幅広いスキルが身に付く
医療事務が働く主な場所は20床以上の病床を有する「病院」と、病床を有しないもの、または19床以下の病床を有する「一般診療所」に分かれます。
総合病院で働く医療事務の場合、基本的に配属される診療科、総合受付、会計、医局など部署に分かれてそれぞれ完全分担制で仕事を行います。
一方、一般診療所いわゆるクリニックと呼ばれる個人病院での医療事務の作業内容は、病院勤務の医療事務とは大きく変わってきます。
クリニックは少ない人数で事務作業を受け持つので、受付、診療補助、カルテ入力、会計などすべての事務作業に携わります。全ての事務作業をこなすだけの幅広い知識や、高いスキルが身に付きます。とくに、クリニックでは幅広く業務に携わっている医療事務は医師、看護師からも頼られる重要な存在になります。
2.医療についての知識が増える
医療事務として働く中で、保険や医療費、検査や薬についての知識などが自然に身についてきます。そうした知識は、自分自身や家族が疾病で受診する際にも役立ちます。いざという時にも過度に心配することなく、慌てず行動できるはずです。
そして、明細を見て、金額の内訳が理解できるようになれば、もし何か疑問に思った時には、すぐに窓口で尋ねることも可能ですね。
知識が増えるのにしたがって、それだけ医療への関心が高まり、自らの健康への意識も高まるものです。これも、医療事務の仕事をしているからこそのメリットであり、やりがいだと言えるでしょう。
3.たくさんの人から感謝される
医療事務の仕事は、受付窓口で患者さんと直接お話をする機会が多くあります。
来院されたら、まず保険証や診察券を出してもらって、初診の方には問診票の記入などしてもらいます。診察が終わった患者さんや付き添いのご家族から、「ありがとう」「楽になった」といった言葉をかけられるのは、やはり嬉しいものですね。
また、患者さんやご家族だけでなく、医師や看護師、技師、療法士など、一緒に仕事をしている仲間から「ありがとう」「助かった」など、労いの言葉をかけてもらえることもあります。こうした何気ない会話の一つひとつが、日々のやりがいに繋がっていきます。
4.医師や看護師とともにチームとなり働く
先ほども述べたように、院内においての幅広い知識やスキルを持った医療事務は、医師や看護師からの信頼も厚くなります。
「医療事務は事務職だから、医師や看護師から見て下っ端の存在」なんて思っている方もいるかもしれませんが、きちんと仕事をこなし信頼される医療事務は、医師や看護師をサポートし頼りにされる存在なのです。
医療事務も医療機関でともに働く医師や看護師とひとつのチームとなって医療体制をとっています。スタッフ、中でも医師や看護師といった人の命を救う大きな役割を担った職種の人々と一緒にチームとなって働くということはとても大きなやりがいを感じます。
5.柔軟な働き方ができる
働く女性にとって、結婚や妊娠・出産といった人生の大きな節目には、希望通りに仕事を続けられるかどうか、家庭と仕事を両立できるかどうか、気になるところです。
医療事務の仕事は、レセプト業務をはじめ、高い専門性が求められます。そのため、例えば旦那さんの転勤で引っ越すといった場合でも、経験者であれば転居先で仕事を見つけやすいでしょう。
また、正社員だけでなく、派遣やパートなど雇用形態もいろいろです。週2日だけとか、午前中だけといった短時間勤務も可能で、時間的な融通がききやすい仕事だと言えます。
自分のライフスタイルに合わせた働き方で、無理なく続けられるのが、大きなやりがいとなるでしょう。
6.安心と信頼から生まれるコミュニケーション
医療事務の仕事は、いわゆる医療従事者には当たらないため、患者さんを直接診察したり、治療行為を行ったりすることはできない立場です。しかしながら、医療事務は病院やクリニックの顔といっても過言ではありません。
勤続年数が長くなってくると、患者さんの名前や家族構成だけでなく、例えば趣味の話や、好きな野球チームの話といった、世間話をする場面も出てくるかもしれません。
医師や看護師に話すほどではないけれど、ちょっと聞いてほしいと切り出されたお話に、上手に相槌を打つのも仕事のうちですね。あなたの笑顔を見て、何気ない会話を交わしただけで、癒されて安心される患者さんもきっとおられるはずです。
臨機応変に適切なコミュニケーションを取ることで、気持ちよくお帰りいただくことができます。
7.医療事務は病院の顔
受付に立つ医療事務はまさに「病院の顔」です。
患者様が受診しまず対応するのは、医師でも看護師でもなく基本的に医療事務が対応します。患者様にとって「信頼できる病院」「ここでお世話になりたい」と思えるがどうかは医師の技術にかかっていることはもちろんですが、スタッフの対応も大きく関係してきます。患者様と多く接する医療事務スタッフの対応次第で、患者様の病院に対する印象が左右されると言っても過言ではありません。
病院での長い待ち時間に納得できず、気分を害する患者様を多く見かけると思います。この場合、患者様を納得させる丁寧な説明や気遣いができるかどうかで患者様の気持ちや病院に対するイメージも大きく変わってきます。
医療事務はただ単に事務作業をこなすだけでなく、いかに気持ち良く受診してもらえるか、患者様の不安や疑問にいち早く気づき対応できるか…といった医療事務の細やかな気配りが病院の信頼や評価にもつながるのです。
医師や看護師と同じくらい頼りにされるのよ。
患者様とのコミュニケーションにもやりがいを感じる仕事なのよね。
まとめ
医療事務は世間一般の事務職とは少し違います。
患者様を待たせないための正確で迅速な事務作業をしながら、患者様への丁寧な応対、気遣いできる行動力も必要とされます。病院という人の命がかかわる場所では患者様の気持ちもナイーブになっています。
病院という慌ただしい環境の中で、不安な気持ちを抱えた患者様に優しく声を掛け気持ちの良い対応が求められる医療事務は大変な仕事です。
しかしその反面、患者様からの温かな声、感謝の言葉が何よりもこの職のやりがいを感じるときと言えるでしょう。
「この仕事をやっててよかった!」って心底感じられるからね。
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