こんにちは、医療事務ブロガーの元ヤン次女です!
「高校生が医療事務の資格を取得することは可能なの…。」
「大学生のうちに持っておきたい資格は?」
と、お悩みの学生さんも多いのではないでしょうか。
学生のうちに医療事務の資格を取得しておけば、ライバルに勝つための大きな武器となるのは本当でしょうか?
答えはイエスです!
そこで、そんな学生さんに向けて、高校生や大学生が取得できる医療事務の資格についての記事を書きました!
医療事務として働く場合に気になる年齢や医療事務の資格、その資格に必要な受験資格などをご紹介します。
記事は次のような人におすすめ!
- 医療事務を目指す高校生、大学生の学生さん
- 医療事務を目指す10代、20代の若い世代の人
- どの資格を取ればいいか、単刀直入に知りたい人
本記事で紹介する医療事務の学び方を実践すれば、初心者でもカンタンに資格取得の勉強をはじめることができますよ!
それでは、どうぞ。
もくじ
解説ショート動画:高校生や大学生が医療事務の資格を取れるの?
この記事の内容は、以下のYouTubeショート動画でも解説しています。
医療事務の仕事とは
まず、医療事務とはどういった仕事かをご存知ですか?
簡単に日次業務(日々の業務)と月次業務(月に1度の業務)に分けて解説します。
主な仕事①:受付業務(日次)
医療機関で働く事務員のことを、医療事務と呼びます。
病院の窓口に立ちその「病院の顔」となる存在です。幅広い年齢層の患者さまが訪れる病院ですべての患者さまが気持ちよく受診できるように対応します。
医療事務は受付に立ち診療受付や電話応対、会計業務等をおこないます。
- 受付
- 電話対応
- 患者データ入力
- 診療データ入力
- 会計処理
おもてから見える業務だけが医療事務の仕事ではなく、診察室で医師の隣に付き医師のカルテ入力の代行業務、診療内容の確認、カルテに基づいて医療費の計算を行って会計をおこなうことも医療事務の仕事です。
主な仕事②:レセプト業務(月次)
医療機関にとって最も重要である診療報酬明細書(=レセプト)の作成をおこなうのも医療事務の役目です。
診療報酬明細書というのは、患者様が医療機関でかかった医療費のうち窓口で3割の医療費を支払いますが、残り7割を各保険者に請求するための書類がレセプトです。
診療報酬明細書を作成し、請求先へと送付する業務が医療事務にとって大切な診療報酬請求事務業務です。
医療事務の資格とは
医療事務の資格は医師や看護師のような国家資格とは違い、「民間資格」と呼ばれる資格になります。
団体や企業が独自で設けた試験を行い認定している資格で、法律の規定などもなく医療事務関連資格だけでも複数存在します。資格によって認知度や難易度にも差があるのが民間資格です。
医療事務は医療従事者ではありますが、資格がなくても働くことができる職種です。
必ずしも資格が必要となる職種ではないので、やる気があれば誰でも医療事務になれるチャンスはあります。
実際に医療事務の求人を見てみると「未経験でも可」という文字をよく目にします。
資格や経験がなくても働くことができますが、採用時の面接において経験や資格の有無は強い武器となります。
資格の保持はスキルの証明となるため、資格を持っていることで「有利に働く」と思っている方が良いでしょう。
医療事務の試験に受験資格や年齢制限はあるの?
資格は持っている方が有利に働くことがあると先ほどご紹介しましたが、医療事務の資格を取得する際に気になるのが受験資格です。
数多い医療事務の資格試験ですが、どれも試験に必要となる受験資格は設けておらず年齢を気にせず誰でも受験することができます。つまり、未経験者であっても高校生、大学生であっても、学歴も関係なく受験は可能です。
ただし、受験資格がない試験だからと言っても医療事務の試験内容を見れば分かるように非常に専門的な知識や、診療報酬明細書の専門知識と点数計算などの一般的な計算力が必要とされます。
高校卒業後に働くことは可能か?
医療事務の資格を取得するには年齢制限や受験資格は特に設けられていませんが、医療事務として働くとなった場合に採用側である医療機関が「高卒以上」「大卒以上」などの学歴の条件を提示して求人募集を行っていることもあります。
採用側である病院の規模や新卒、中途採用など求人によっても条件が変わることがあるので、高卒であっても働くことができるとは言い切れませんが、多くの病院では高卒以上の学歴があれば心配はいりません。
医療事務の採用時に学歴よりも重要なのが経験の有無であるということは間違いないため、まずは医療事務経験や知識を身につけるという意味でも、初めのうちは比較的小さな規模の診療所で経験を積み、経験や知識を得た後にスキルアップのため大きな病院へ転職するという方法もあります。
学生が医療事務資格を選ぶときの3つのポイント
高校生や大学生が医療事務の「資格選び」で、注意するべきことはどのようなことでしょうか?
主に以下の3点に注意すればOKです。
- ポイント①:役立つ資格を選ぶこと
- ポイント②:難易度のやさしい資格を選ぶこと
- ポイント③:通信で取れる資格を選ぶこと
ここでは、注意点やポイントを説明していきます。
Point①:就職に役立つ資格を選ぼう!
学生向きの資格選びのポイント1つ目は、就職で有利になる資格を選ぶことです。
せっかく資格を取るなら、就職に役立つ資格のほうがいいですよね。であれば、就職活動を意識して、資格を選ぶ必要があります。
医療事務の資格は数十種類以上あり、それぞれ役割が異なります。また誰も知らない認知度の低い資格をとっても、よい評価につながらないという問題になりかねません。
面接官も人間です。知らない資格、認知度の低い資格を言われても、知らないものを人間は正しく評価することができません。
そういうことから、適当に資格を選ぶのはリスクがあります。
就職に役立つ資格を正しく選んでいきましょう。
Point②:自信を持てるようにカンタンな資格を選ぼう!
学生が医療事務の資格を選ぶときのポイントとして、最初から高難度の資格を受けないことが大切です。
理由は、長期間のモチベーションを保つことが大変だからです。
難しいすぎる資格というのは、5~6か月、ときには1年以上の学習プランで勉強をすすめていきます。
勉強も、恋愛も、遊びも、アルバイトも、やるべきことがたくさんある学生にとって、長期の学習計画は達成しにくいものです。
それよりも、まずは簡単なレベルのものでもいいので、「資格がとれた!」「やったー!!」というステップアップの基礎となる資格をチャレンジして、自分に自信を持てるようにしましょう。
Point③:スクールに通わなくてもとれる資格を選ぼう!
学生の本分は、やっぱり「学業」です。ほかにも学校行事・アルバイト・ボランティア・サークル活動など、ほかにもやりたいこともたくさんある学生生活。
そんな中、資格を目指すのであれば、資格取得のための「時間」を確保できるような勉強方法でなければいけません。
在宅試験が中心の医療事務の資格は、その点では問題無用。
資格によっては、学校に通うことなく完全に在宅で資格が取れるので、時間をカンタンに確保できます。
例えば、調剤事務管理士。この資格は、調剤薬局事務の資格では、日本で1番人気の資格でありながら、完全に在宅で取得できる資格です。学習~試験~合格まで、すべて在宅で完結するので、忙しい学生さんでも大丈夫。
学業や学校生活などイベントの多い学生さんには、やっぱりスクールに通わない通信タイプの講座を選択するべきですね。
学生でも取れる医療事務系の資格4選+α
高校生や大学生にも受験資格があり、そのうえで就職でも役立つ資格を5つピックアップしました。
【会場試験のみ】
- 診療報酬請求事務能力認定試験
【在宅試験対応】
- 医療事務技能審査試
- 医療事務認定実務者(R) 1番おすすめ!
- 医療事務検定試験 2番おすすめ!
- 調剤事務管理士 3番おすすめ!
率直に言うと、どの資格を取っても同じくらいメリットがありますが、高校生や大学生におすすめは「医療事務認定実務者(R)」「医療事務検定試験」「調剤事務管理士」です。
理由は、「在宅に対応&難易度が低くカンタンな傾向」であるからです。
中でも私個人的にNo.1を決めるのであれば、「カンタン&在宅&認知度が高い」という観点から医療事務認定実務者(R)になります。
どんな資格なのか、簡単にまとめていきますので参考にしてください。
資格①:診療報酬請求事務能力認定試験
正式名称 | 診療報酬請求事務能力認定試験 |
受験者数 | 10,013名 |
合格率 | 33.5% |
受験料 | 7,500円 |
難易度 | 難しい |
取得目標期間 | 9ヶ月 |
受験形態 | 会場受験のみ |
受験資格 | 誰でも受験できる |
試験時間 | 3時間 |
実施期間 | 年2回(7月、12月) 日曜日または祝日 |
申込期間 | 試験日の2ヶ月半前〜1ヶ月半前 |
主催団体 | 公益財団法人 日本医療保険事務協会 |
問合せ先 | 〒101-0047 東京都千代田区内神田2-5-3児谷ビル |
通信教育 | 【医療事務】ヒューマンアカデミー通信講座 |
診療報酬請求事務能力認定試験は、医療現場で最も普及している医療事務の1つ資格です。
通信教育のフォーサイトの医療事務資格アンケート調査によると、現場の人の意見では、最も評価が高いのが診療報酬請求事務能力認定試験だといわれています。
■医療事務従事者に持っていて欲しい・合格して欲しいと思う資格・試験はありますか。
1位:診療報酬請求事務能力認定試験
2位:医療事務技能審査試験(メディカル クラークⓇ)
3位:診療情報管理士
この資格は、レセプトの知識を持った人間・レセプトのスペシャリストを証明する資格です。医療事務の仕事に求められるレセプト業務だからこそ、仕事に直結しやすいのが、認知度の高い理由でしょう。
合格率は30%前後と決して楽に合格できる試験ではありませんので、初学者にはあまりお勧めしません。しかしながら、最終目標として頭に入れておく必要があります。
資格②:医療事務技能審査試験
正式名称 | 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク) |
受験者数 | 15,795名 |
合格率 | 72.8% |
受験料 | 7,700円 |
難易度 | やや難しい |
取得目標期間 | 1.5ヶ月〜3ヶ月 |
受験形態 | 在宅試験 |
受験資格 | 誰でも受験できる |
試験時間 | 実技Ⅰ:50分 学科:60分 実技Ⅱ:70分 |
実施期間 | 毎月実施(年12回) |
申込期間 | 試験日の2ヶ月前〜2週間前 |
主催団体 | 一般財団法人 日本医療教育財団 |
問合せ先 | 〒101-0064 東京都千代田区猿楽町2-2-10 |
通信教育 |
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)は、年間約2万人が受験する医療事務系資格の中において、1番人気の資格です。
先ほどのアンケート調査からも分かるように、医療事務の現場での認知度も2番目に高いのもチェックポイント。
受付窓口はもちろん、レセプト業務の仕事に就きたい人にとっては、ぜひとも取得したい資格。
受験形態は「在宅試験」に対応しているものの、やや難しい傾向にあるのがこの試験の特徴です。
資格③:医療事務認定実務者(R)
正式名称 | 医療事務認定実務者(R) |
受講者数 | 1,034名 |
合格率 | 99.9%(平成28年度) |
受験料 | 一般:5,000円 通信受験生:4,500円 |
難易度 | 易しい |
取得目標期間 | 4ヶ月程度 |
受験形態 | 会場試験or在宅試験 |
受験資格 | 誰でも受験できる |
試験時間 | 会場:1時間30分(90分) 在宅:1.5日間 |
実施期間 | 毎月実施(年12回) |
申込期間 | 受験月の2ヶ月前〜 |
主催団体 | 全国医療福祉教育協会 |
問合せ先 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-8-10 オークラヤビル2F |
通信教育 | ユーキャンの医療事務講座 |
わたし個人的に、学生さんに1番おすすめしたいのが医療事務認定実務者(R)。
理由は簡単で、「難易度が低いのでカンタンにとれる」「ステップアップの基礎となる」「在宅試験だから勉強時間を確保しやすい」です。
試験はマークシート方式。在宅受験で、ノートも資料も教科書も見ながら解答できるため、暗記する必要も一切不要。
初めて医療事務に触れる方向けの、高校生でも大学生でも取得しやすい医療事務資格です。
実際にどのような勉強をするのか、気になる方はご覧になってみてください!
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資格④:医療事務検定試験
正式名称 | 医療事務検定試験 |
受講者数 | 6,414人 |
合格率 | 88.1% |
受験料 | 7,000円 |
難易度 | 易しい |
取得目標期間 | 1ヶ月〜3ヶ月 |
受験形態 | 会場試験or在宅試験 |
受験資格 | 誰でも受験できる |
試験時間 | 2時間 |
実施期間 | 毎月実施(年12回) |
申込期間 | 3つの課題を提出完了後 試験日の10日前まで書類を提出 |
主催団体 | 日本医療事務協会 |
問合せ先 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-23-7 新宿ファーストウエスト7F |
通信教育 | 医療事務専門校「日本医療事務協会」 |
医療事務検定試験も、初心者にピッタリの医療事務資格のひとつ。上記、医療事務認定実務者(R)と同様にして、自宅試験に対応しているので取得しやすい傾向にあります。
特に、資格取得の費用を安く抑えたい方や、1ヵ月で最短で取得したいという学生さんの方には、こちらの資格がベストアンサー!
日本医療事務協会という通信スクールを利用することで、すぐに取得することが可能ですよ!
わたし「医療事務専門校「日本医療事務協会」」が1番魅力あるようにみえる!
資格⑤:調剤事務管理士
正式名称 | 調剤事務管理士 |
受験者数 | 14,378名 |
合格率 | 62.6% |
受験料 | 6,500円 |
難易度 | やや難しい |
取得目標期間 | 4ヶ月 |
受験形態 | 在宅試験 |
受験資格 | 不問 |
実施期間 | 年6回(1月・3月・5月・7月・9月・11月) |
主催団体 | 技能認定振興協会(JSMA) |
問合せ先 | 〒101-8638 東京都千代田区神田佐久間町3-2 ソラスト秋葉原ビル2階 |
通信教育 | ユーキャンの調剤薬局事務講座 |
最後は、医療事務と似ている職業「調剤薬局事務」の中でNo.1の知名度がある調剤事務管理士という資格です。
調剤事務管理士のデメリットは、難易度が少々難しいということ。
けれども、在宅試験に対応している点や就職に役立つ資格であることは、やはり学生さんに向いているポイントです。
コンビニエンスストアよりも調剤薬局の店舗数が多いってご存知でしょうか。
- 調剤薬局数:58,326店舗
- コンビニ店舗数:55,176店舗
それくらい将来性のある素晴らしい資格なので、学生のうちに調剤事務管理士を取れるなら、取っておきたい資格です。
年々増加傾向にある調剤薬局。ニーズが高まる職業。長期間安定して働ける調剤薬局事務も、気になる方はご覧になってみてください!
まとめ
医療事務の資格は高校生や大学生でも取ることができるのか、医療事務の年齢制限などについてご紹介しました。
医療事務は学歴を重視するという職種ではなく経験、スキルや即戦力となる人材が求められる職種です。高校生や大学生だからと医療事務の資格や就職を諦める必要はありません。
医療事務として働きたい、資格を取得したいという強い気持ちがあれば医療事務として働くことができます。
学生のうちに、ライバルに差をつけよう!
それじゃまたね!
けれども、いざ資格の勉強をはじめようとしても、種類が多い医療事務の資格。
どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。とってもよくわかります。